ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア] 単語

ヘイズルフレア

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ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]とは、公式外伝『ADVANCE OF Ζ』に登場するモビルスーツである。

型式番号:RX-123

概要

グリプス戦役時にティターンズが開発した汎用MS。
ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]を量産機として再設計したMSでガンダムTR-6の姉妹機である。

TR計画とはインレ、つまり現在ガンダムTR-6[インレ]と呼ばれている大型兵器の開発計画であり、その中枢ユニットに据える万能化換装システム「BUNNyS」を採用した単機単一のマルチロール機の開発も目標としている。

換装システムの完成に至るまでにGパーツ[フルドド]緊急脱出ポッド[プリムローズ]等のオプションパーツの実験が行われた。胸部ブロックを[プリムローズ]に換装、ラッチを増設したガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]は素体の役割を持つ拡張性に優れる機体となった。

その後、アウスラをベースにしたインレのコアMS「ガンダムTR-S」を開発するも、メンテナンス性の向上を促す「機種統合計画」で開発された更なる新型機、ガンダムTR-6[ウーンドウォート]に役割を譲っている。しかしTR-6の開発は思いのほか難航し、投入は敗戦直前にずれ込んでしまう。
予定通りにTR-Sの量産を進め、インレを投入できていればティターンズの勝利は確実だったと言われている。

Mk-Ⅱ系の量産機「バーザム」にはTR計画の進行の遅れを受け、ヘイズル系や開発中のウーンドウォートの技術もフィードバックされている。このためバーザムはTR-SやTR-6系の簡易生産型とされている。

TR-Sはグリプス戦役後にエゥーゴに接収されていた。
後にアナハイム社のAOZ計画のベースとして利用されMSA-0012「ΖΖΖガンダムユニット」あるいは「アドバンスオブゼータユニット」に生まれ変わった。

U.C.0090年代、宇宙ステーション「SSD(スターシップダウン)」に配備されている。

機体スペック

ドラム・フレームとプリムローズを採用しており、ヘイズル同様大型強化パーツ装着用のフルドドⅡを装備し、大型機の素体にもなれる。胸部中央にはウインチユニット、腕部にはグレネードランチャーユニットを装備している。

TR-S専用の強化パーツはTR-6以前から開発されていた。役割はTR-6系(機種統合計画後)の強化パーツとほぼ同じだが、外観が大きく異なる。

ガンダムTR-S[エルアライラー]

ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]の換装形態。

グリプス戦役後、TR-Sをエゥーゴとアナハイムが接収し、Z計画を継ぐ『ADVANCE OF Ζ計画』(AOZ計画)の開発母体としてMSA-0012「アドバンスオブゼータユニット」へ生まれ変わったとされているが、そのピンナップ中で紹介されているのがエルアライラーをベースとした形態であった。

元々の構想だと地球侵攻・殲滅用MA、ガンダムTR-S[ラブスカトル]の護衛随伴機で、ラブスカトルとの2機1組での運用を前提とした防御・迎撃用MSであった(つまり前作のMA[ハティ]とガンダム[スコル]の関係に近い。期待された戦果や開発計画の規模はともかく…)。

優れた火力と防御性能を持ち、ラブスカトルと自機をカバーする程の広範囲対応型Iフィールドを搭載、ビーム・ヒート系武装と大量の実弾で敵を迎撃する。
その代わりIフィールドの連続使用時間に制限が課せられ、長時間の戦闘は不可能という弱点もある。ラブストカルとドッキングしてエネルギーチャージを行うのだが、この間無防備になるという弱点も…。

ヘイズル・フレアの開発経緯上、機種統合計画を織り込んでおらず専用のパーツを使用しているため、ガンダムTR-6と比較すると仕様も統一されている。
ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]で実験されたギガンティック・アーム・ユニットを装備する事によって、TR-Sをサイコガンダム化させた形態とも言える。こうしたギガンティック装備の設計思想はガンダムTR-6の同名の装備にも受け継がれた。

MSA-0012はアナハイム社のλガンダムと同じ型式番号である。現時点では未確定だが、ラムダ=ZZZガンダムの可能性も浮上している。なお、ラムダはネロの設計ベースの一つである。

機体名称の由来となったウサギ族の王エルアライラー(エリル・フレア・ラー)だが、物語最後で時が経って老いたヘイズル・ラーを導き、その魂を上士に昇華した、と言われている。
因みにエリルは「ウサギ族の敵」、フライル(フレア)は「いっぱい,たくさん」、ラーは「群れの長」という意味。

初出は2014年4月号の画稿。次に載ったのは2015年7月号、長らく続いたホビーマガジンの最終号となっている。以後、ホビーマガジンは紙面媒体から電撃ホビーWEBに活動の場を移している為(紙面のピンナップは)本機が最後という事になる。

初代AOZによると、エルアライラーはTR-6インレの初期名称とされている。

兵装・スペック

エルアライラーの設計思想はMSのサイコガンダム系化、つまり巨大な腕部ユニットを迎撃・拠点防衛に使用する事をコンセプトにする。フォルムがサイコギャプランと酷似しているのはこの為である。

防衛用MSのエルアライラーは、TR-6以前の攻撃的な実験機から一転して防御に重点が置かれ、広範囲Iフィールドでの防御、迎撃のための火器を多数装備する他、近接戦闘にも対応している。
大出力スラスターを装備しているため、重そうなエルアライラーパーツの重量増から想像できないほどの機動性を有しており、高機動戦にも対応している。短時間であれば1G重力下の飛行も可能なようだ。

最大の特徴が両サイドにマウントしたマルチ・ウェポン・コンテナと、ヘイズル・アウスラの実験を経て実装化されたギガンティック・アーム・ユニットである。これらは素体に装着したフルドドⅡのドラム・フレームを介して接続される。

  • ギガンティックアーム
    両サイドにサイコガンダム級の腕を装備する。右と左で機能が異なる。
    右は3連装ビーム砲を装備し、砲口から大型ビーム刃を形成する。ウインチユニットを装備しており、Iフィールド外に射出する事も可能
    左は実体系。4連機関銃を装備する。ロングヒートブレードでの格闘戦も可能。
  • ウェポンカーゴ
    実体弾を収納。またIフィールド発生装置を搭載しており、カーゴ両サイド搭載のジェネレーター出力も利用し広範囲に展開することができる。
  • ウインチキャノン
    素体に装備するウインチ式キャノン。ギャプランTR-5に用意された物と同じ機能の武装。
  • 隠し腕
    フロントスカートに内蔵されたサブアーム。OS「BUNNyS」の自動補助で複数の武器を同時に扱う事も可能。
  • モビルアーマー形態
    防御行動が困難な敵に対し使用される一撃必殺の強襲形態。大型アームを一体化させ、前方に向ける。

ガンダムTR-S[ラブスカトル]

ヘイズル・フレアが大気圏突入・成層圏機動用バインダーを装備した形態。

バウンド・ドックのベースと言われるTR-4[ダンディライアン]の完成形で、TR-4の設計思想を受け継いでいる。ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]はラブスカトルの発展型、機種統合計画を反映した姉妹機にあたる。

エゥーゴがTR-Sを接収した後は軌道衛星ステーション「SSD」に配備され、外敵要素の排除にあたっている。

主要な機能はTR-4と同一で、大気圏突入時の摩擦熱緩和のために対熱加工されたバインダーとエアーを放出する耐熱冷却フィールドを搭載している。バインダー(裏側)はウェポンカーゴの機能を有する。この耐熱バインダー内部に武装を収納する機構もTR-4と同じである。

背部に試作飛行システム「ダイダロス・ユニット」を搭載しているため大気圏内での飛行も可能で、巡航用MA形態、戦闘用MF形態への変形機能も有する。
TR-4と決定的に異なる点として機動時のG対策の為に、強化人間の運用が想定されているとのこと。

ガンダムTR-S[エルアライラー]との連携運用を重視し、ラブスカトルの護衛随伴機であるエルアライラー用の換装コンテナを装備し、Iフィールドのエネルギーチャージの為のドッキング機構など母機・補給用の役割も兼ねる。

両サイドの大型クローアームは中心にビーム砲口が存在する。ビームガンの他にもビーム・サーベルに収束・形成して、格闘戦に利用することができる。中心部には2連ハイメガ粒子砲を装備している(バインダーによって高い収束率を得られる)。主要となる迎撃・防衛任務では対宙マイクロミサイル等で対応する。

  • MA形態
    目的地までの移動、大気圏内巡航を担うMA形態。
    TR-4と比べるとMA形態は揚力の獲得に優れている。設計的にはこれもビグロ系列の機体と同じで、高い機動性からの一撃離脱戦法を得意とする。
  • MF形態
    迎撃用形態。主に巡航用MA形態で戦闘空域まで移動し、MF形態へ変形して戦う。

ΖΖΖガンダムユニット

ΖΖΖガンダムはZ3ユニットやAOZユニットとも呼称される、TR-Sを母体に開発された新型機である。
SSD計画、AOZ計画の産物であり、スターシップダウンの防衛に使用されている。

⇒詳細は「ΖΖΖガンダム」を参照。

関連項目

  • ADVANCE OF Ζ
  • TR計画
  • 機種統合計画
  • バーザム
  • ジーライン
  • ガンダムシリーズのMS・MAの一覧

TRシリーズ

  • ガンダムTR-1[ヘイズル]
  • バイザックTR-2[ビグウィグ]
  • 試作アッシマーTR-3[キハール]
  • TR-4[ダンディライアン]
  • ギャプランTR-5[フライルー]
  • ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]
    • ZZZガンダム
  • ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
    • プリムローズⅡ / キハールⅡ / ハイゼンスレイⅡ / インレ
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