NRX-044(R) プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]とは、ガンダムシリーズの公式外伝『ADVANCE OF Ζ』に登場する可変機である。
名前の元ネタは『ウォーターシップダウンのウサギたち』に登場するユリカモメのキハール。また、ガンダムエースの読み切り漫画『OVER THE MIND』に登場するアッシマーを自分の手足のように操ってみせた少年のモノローグともリンクする[1]。
ティターンズのTRシリーズの3号機。
決戦兵器:ガンダムTR-6[インレ]に搭載予定の小型可変MSの試験機である。
グリプス戦役時、1G重力下でのフライトを単機で行うために開発された「アッシマー」のプロトタイプの機構にティターンズが目をつけて強引に接収し、[インレ]搭載機の試験機として改良を加えた機体がプロトタイプアッシマーTR-3[キハール]である。
勘違いされやすいがあくまで“試作型アッシマーの改修機”であって、キハールの仕様=試作型アッシマーというわけではない(現時点では試作型アッシマーとの違いは不明)。
アッシマー系列の機体を可変機たらしめているのは、「ドラム・フレーム」と呼ばれる円盤状の可動式パーツ。これは回転式のディスクフレームに胴体・腕・腰・バックパック等の機体を構成する最重要パーツを結合・可動させ、複雑な変形を可能にした秀逸な技術である。
ドラムフレームは旧世紀から受け継がれた軸受の技術を発展させたパーツで、万能軸受とも呼ばれ、一年戦争期では「オッゴ」にも採用されていた(オッゴのドラムフレームは後のアクシズ系量産機「ガザシリーズ」の基盤となった)。
連邦系MSでは「ガンダム試作0号機」にもドラムフレームが確認されているが、その技術がアッシマー系にも継承されたとも言われている。
本機ではオッゴやガザ系同様、機体の根幹部分に組み込まれ、シリーズの到達点「ガンダムTR-6」の根幹部分に使われたりとかなり重宝されている。
なおドラムフレームの設定はAOZが初出で、以降はΖガンダム本編に登場する制式採用タイプの内部機構もドラムフレームという設定になった(それ以前にはドラム型/ドラム式フレームと呼ばれていた)。
キハールは試作機のためか露出した各部フレームに見られるように装甲化されておらず、防御面にかなり不安が残ってしまった。MS形態時の脚部にあたるパーツはEパックホルダーを設置したプロペラントタンクとスラスターを兼ねたユニットで、手放しで人型とは言い難い。
大気圏内の変形は機体構造にも負荷がかかるため、まず最初に無重力環境下でテスト運用が行われた。便宜的に宇宙仕様、重力下仕様と分けられる。
宇宙でのテストを終え、次に地上でのテストを行うため追加改修を行った。改修には既に開発が進んでいたアッシマーのデータをフィードバックしている。 主だった改修点は以下の通り。
この仕様は画稿でキハール強化型と記載されている。
脚部のノズルを宇宙用のプロペラントタンクに交換することで宇宙で運用出来たりする。キハール強化型自体をサブ・フライト・システムに見立て、飛行ユニットを追加したホバリング強化仕様・MS運搬用形態も考案されていた(SFS仕様のパーツは宇宙用とも互換性がある)。
キハールⅡユニットを装着したガンダムTR-6のキハール形態。
小型化してフォルムも試作機から洗練されスマートになっている。戦闘支援を目的に艦載機・護衛随伴機としてファイバーⅡおよび合体機のインレに6機が搭載される。
→詳細は「ガンダムTR-6[キハールⅡ]」を参照。
TRシリーズの中では目立たない機体であり、立体化も連載当時の電撃ホビー付録1/400ガンプラやガンダムコレクション程度。どちらも細かいディティールを再現しているが、サイズから察せる通り変形はできない。
2020年9月30日には、1/200ヘイズル改をはじめとした電ホビガンプラ付録4種セット復刻版としてプレミアムバンダイ限定で受注を開始した。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/07(日) 21:00
最終更新:2025/12/07(日) 21:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。