グリザイユ画法とは、絵画の技法である。
一度単色で画面を完成させ、そこから彩色を経て作品を完成させる手法のこと。
グリザイユとはフランス語で「灰色」の意。黒やセピアなどの単色で描かれた絵画のことをグリザイユと呼ぶ。レンブラントやフェルメールなどは、このグリザイユを下絵として活用することでタブローを作成した。
まず、単色で明暗と形を完璧に描きあげ、後から色を乗せて作品を完成させる。明暗・形体の描写と彩色の工程を分けることで、固有色に惑わされることなく明暗と形体の描写に集中することが可能となるメリットがある。反面、二度作品を完成させるようなものなので作業量が多く、高い描写力を必要とする技法である。
近年ではデジタルイラストでも活用されている。レイヤーの重ね合わせやオーバーレイなどの効果を用いることで下絵となる白黒の絵を潰さずに彩色が可能であり、また彩色中でも下絵のレイヤーを描写することも可能なため、油絵のそれと比較して効率的な技法になっている。
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最終更新:2025/12/12(金) 20:00
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