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サッカァセルビアダイヒョウ

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サッカーセルビア代表とは、セルビアサッカー協会(FSS)によって編成されるサッカーのセルビア代表チームである。愛称はベリ・オルロヴィ。ユニフォームはホームが上下ともに赤、上下ともに白。

FIFAとUEFAは「セルビア代表は旧ユーゴスラビア代表、新ユーゴスラビア代表、セルビア・モンテネグロ代表の記録と歴史を受け継いでいる」としているが、ここでは2006年に誕生したセルビア代表について記載する。1994年から2006年まで活動したセルビア・モンテネグロ代表についてはサッカーセルビア・モンテネグロ代表の記事を参照。

概要

サッカーのナショナルチーム
セルビア代表
基本情報
国旗
協会 FSS
大陸 UEFA(ヨーロッパ)
FIFAコード SRB
FIFA加盟 1923年
監督 ドラガン・ストイコビッチ
FIFAワールドカップ[1]
出場 3回
最高成績 グループリーグ
UEFA欧州選手権[2]
出場 なし
最高成績 予選敗退

1992年にユーゴスラビア社会主義連邦共和国が崩壊した後に、セルビアとモンテネグロによって結成されたユーゴスラビア連邦共和国(新ユーゴスラビア)を経て、2003年にセルビア・モンテネグロに改称し、2006年にセルビア・モンテネグロが分離して誕生した国、および代表である。

分裂からわずか4年後の2010 FIFAワールドカップでFIFAワールドカップ初出場を果たす。以降、3度FIFAワールドカップに出場しているものの、いずれもグループリーグで敗退している。UEFA欧州選手権には、EURO2008から参加となったが、セルビア代表としてはいまだに本大会に出場したことがない。

前身であるユーゴスラビア代表は「東欧のブラジル」と称されたようにドラガン・ストイコビッチやデヤン・サビチェビッチに代表されるテクニシャンが多いチームだったが、現在の代表チームはフィジカルと高さが武器のパワー重視のスタイルとなっている。

なお、2016年にセルビアが自国の領土であると主張しているコソボがUEFAとFIFAに加盟したため、領土の視点から見ればまた分裂したことになったが、コソボの代表クラスの選手は二重国籍でスイス代表として招集されているのがほとんどであるためにこちらに関しては影響はほぼないだろう。

歴史

初試合は2006年8月のチェコ戦。モンテネグロが独立したのは2006年5月の大会直前だったこともあり、2006 FIFAワールドカップには既に消滅していた国家、セルビア・モンテネグロ代表として出場している。セルビア代表としての初代監督としてスペイン人のハビエル・クレメンテを招聘しEURO2008予選に挑むが、予選グループ3位に終わり敗退。この結果を受けてクレメンテは解任となる。

2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会の欧州予選ではラドミル・アンティッチが監督に就任し、規律を設けてチームを結束させたことで同組のフランスを上回る首位でセルビア代表としては初の本大会出場を果たす。本大会では、グループリーグ初戦のガーナ戦を落としたものの、2戦目のドイツ戦で1-0の大金星を挙げる。しかし最終戦のオーストラリア戦に敗れ、グループ最下位で大会を去ることとなった。

その後、デヤン・スタンコビッチら中心選手の多くが代表を去り、世代交代に失敗。EURO2012では予選敗退。2014 FIFAワールドカップ欧州予選ではシニサ・ミハイロビッチが監督を務めるが、かつては同じ国だったクロアチアと同居したグループで3位に終わり、本大会出場を逃す。

2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会の欧州予選では途中で監督交代が起きる事態となるが、アシスタントコーチから昇格したムラデン・クルスタイッチが2大会ぶり2度目の本大会出場に導く。本大会では、初戦のコスタリカ戦に勝利したが、続くスイス戦、ブラジル戦に連敗しグループリーグ敗退に終わる。EURO2020では、アレクサンダル・ミトロビッチが10ゴールを記録する大活躍を見せたが、プレーオフでスコットランドに敗れ、4大会連続予選敗退となる。

2021年2月に英雄・ドラガン・ストイコビッチが監督に就任。2022 FIFAワールドカップ・カタール大会には、欧州予選で同組のポルトガルを相手に勝利するなど、無敗の首位という素晴らしい成績で2大会連続での出場を果たす。しかし、本大会では第2戦のカメルーン戦で派手な打ち合いを演じ引き分けたものの、前回に続いて対戦したブラジル、スイスに敗れ、またもグループリーグ敗退に終わる。

主な戦績

FIFAワールドカップ
グループリーグ敗退(2010, 2018, 2022)

主な選手

記録はユーゴスラビア代表、セルビア・モンテネグロ代表のものを含む。

  • デヤン・スタンコビッチ(1998-2013)- 歴代出場2位(103試合)
  • ムラデン・クルスタイッチ(1999-2008)
  • ネマニャ・ビディッチ(2002-2011)
  • ブラニスラフ・イヴァノビッチ(2005-2018)- 歴代最多出場(105試合)
  • ミロシュ・クラシッチ(2006-2011)
  • ドゥシュコ・トシッチ(2006-2018)
  • ミラン・ヨバノビッチ(2007-2019)
  • ジドラヴコ・クズマノビッチ(2007-2014)
  • ゾラン・トシッチ(2007-2016)- 歴代出場9位(78試合)
  • ヴィラディミル・ストイコビッチ(2008-2018)- 歴代出場7位(84試合)
  • ネマニャ・マティッチ(2008-2019)
  • ドゥシャン・タディッチ(2008-)
  • アレクサンダル・コラロフ(2008-2020)- 歴代出場4位(94試合)
  • ネヴェン・スボティッチ(2009-2013)
  • アデム・リャイッチ(2010-2020)
  • アレクサンダル・ミトロビッチ(2013-)- 歴代出場10位(74試合)、歴代最多得点(46得点)

2022 FIFAワールドカップ・カタール大会

  • 1 GK マルコ・ドミトロビッチ(セビージャFC / スペイン)
  • 12 GK プレドラグ・ライコビッチ(マジョルカ / スペイン)
  • 23 GK バンヤ・ミリンコビッチ・サビッチ(トリノFC / イタリア)
  • 2 DF ストラヒニャ・パブロビッチ(レッドブル・ザルツブルク / オーストリア)
  • 3 DF ストラヒニャ・エラコビッチ(レッドスター・ベオグラード)
  • 4 DF ニコラ・ミレンコビッチ(フィオレンティーナ / イタリア)
  • 5 DF ミロシュ・ベリコビッチ(ヴェルダー・ブレーメン / ドイツ)
  • 13 DF ステファン・ミトロビッチ(ヘタフェ / スペイン)
  • 15 DF スルジャン・バビッチ(アルメリア / スペイン)
  • 25 DF フィリプ・ムラデノビッチ(レギア・ワルシャワ / ポーランド)
  • 6 MF ネマニャ・マクシモビッチ(ヘタフェ / スペイン)
  • 8 MF ネマニャ・グデリ(セビージャFC / スペイン)
  • 14 MF アンドリヤ・ジブコビッチ(PAOKテッサロニキ / ギリシャ)
  • 16 MF サシャ・ルキッチ(FCトリノ / イタリア)
  • 17 MF フィリップ・コスティッチ(ユヴェントス / イタリア)
  • 19 MF ウロシュ・ラチッチ(ブラガ / ポルトガル)
  • 20 MF セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(SSラツィオ / イタリア)
  • 22 MF ダルコ・ラゾビッチ(エラス・ヴェローナ / イタリア)
  • 24 MF イバン・イリッチ(エラス・ヴェローナ / イタリア)
  • 26 MF マルコ・グルイッチ(FCポルト / ポルトガル)
  • 7 FW ネマニャ・ラドニッチ(FCトリノ / イタリア)
  • 9 FW アレクサンダル・ミトロビッチ(フラム / イングランド)
  • 10 FW ドゥシャン・タディッチ(C)(アヤックス / オランダ)
  • 11 FW ルカ・ヨビッチ(フィオレンティーナ / イタリア)
  • 18 FW ドゥシャン・ヴラホビッチ(ユヴェントス / イタリア)
  • 21 FW フィリップ・ジュリチッチ(サンプドリア / イタリア)

歴代監督

太字はワールドカップで指揮を執った監督。国旗が付いているのは外国人監督。

  • ハビエル・クレメンテ(2006-2007)
  • ミロスラヴ・ジュキッチ(2007-2008)
  • ラドミル・アンティッチ(2008-2010)
  • ウラディミル・ペトロビッチ(2010-2011)
  • シニサ・ミハイロビッチ(2012-2013)
  • ディック・アドフォカート(2014)
  • ラドヴァン・チュルチッチ(2014-2016)
  • スラヴォリュブ・ムスリン(2016-2017)
  • ムラデン・クルスタイッチ(2017-2019)
  • リュビジャ・トゥンバコビッチ(2019-2021)
  • ドラガン・ストイコビッチ(2021-)

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関連項目

  • サッカー
  • サッカーのナショナルチーム一覧
  • セルビア
  • ユーゴスラビア
  • サッカーセルビア・モンテネグロ代表
  • UEFA(欧州サッカー連盟)
  • FIFAワールドカップ
  • UEFA欧州選手権(EURO)

脚注

  1. *ユーゴスラビア時代、セルビア・モンテネグロ時代を通算すれば出場13回、最高成績はベスト4(2回)。
  2. *ユーゴスラビア時代、セルビア・モンテネグロ時代を通算すれば出場6回、最高成績は準優勝(2回)。
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