シドニアの騎士 衛人の一覧 単語

シドニアノキシモリトノイチラン

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ここでは月刊アフタヌーンに連載中の弐瓶勉による萌えSFロボット漫画
「シドニアの騎士」に登場する人型機動兵器、衛人(もりと)の種類とそれぞれの特徴について記述を行っていきます。
機体を紹介する順番は劇中の時系列順ではなく、漫画で登場した順番にしたいと思っております。

解説と言っておきながら、シドニアの騎士の本編を読んでいなかったり、
15ページにわたってシドニアの騎士を特集している電撃ホビーマガジン2013年9月号を読まないとわからない部分があることは、ご容赦のほどを・・・つまりネタバレ満載です。間違いも満載です。改めてご容赦ください。

衛人(もりと)について

 謎の生命体「奇居子」に太陽系を滅ばされ、新たな故郷を求めて外宇宙を旅する播種船「シドニア」(全長28km)。
奇居子(ガウナ)に対抗する為にシドニアの保有する戦力が、衛人と呼ばれる人型機動兵器である。
なお奇居子との戦闘だけではなく、平時は氷塊や鉱石の採掘といった資源の確保も任務の一環で行っている。
奇居子については大百科「シドニアの騎士」の奇居子の項目を参照されたし。

 衛人の訓練生になるのは狭き門だが、何かしら特殊な事情で訓練生となる場合もある。
だがしかしそれでも訓練生の段階で「最高の武具」と称される"継衛"が谷風長道に与えられるのは
正に異例中の異例だろう。


一七式以降の機体に共通する特徴としては以下のようなものになる。

  • 本体の動力は宇宙に無尽蔵に存在するヘイグス粒子を燃料としたヘイグス機関
  • 本体とはまた別に、ヘイグス機関を搭載した推進ユニットを背部に装備
  • 複数の機体が手を連結させる「掌位」によって、移動速度を上げることが出来る
  • 頭部にヘイグス粒子砲を搭載。実弾系統と違い無反動で撃てるため重宝されている
  • 腕部装甲の裏側には多彩なの武装を仕込むことができる 確認出来た分でも
    ・引き出し式のカッター ・爆破杭 ・ガトリング ・機関砲 ・アンカー射出機構
    ・装備ではないが、奥の手「腕部強制射出装置」
    ・GCPDS弾ry(エナ由来の例のアレにつきネタバレなので検閲されました) ・近接用の(検閲ry)
    と様々
  • 重力下の戦闘は考慮されておらず、惑星等の地上で直立歩行は困難
    (一九式からようやくマシになってきた程度)


 もっとも如何に多彩であっても、衛人一体だけの武装では奇居子の胞衣を剥がしきれず(回復速度に追いつけない)
そもそもガウナ本体を物理的に破壊することは不可能であり、「カビザシ」と呼ばれる特殊な武装が必要になる。
詳しくは元ページの「奇居子」「カビザシ」の項目を参照のこと。 カビザシを持った衛人は「槍手」と呼ばれ、チームのリーダーに任命される。しかし物語が進むと遠距離戦(重大なネタバレを含む為検閲されました)


 ※ヘイグス粒子:無尽蔵に存在するミノフスキー粒子とか環境汚染度の低いコジマ粒子みたいなもんです多分。ヒッグス粒子が元ネタ疑惑
           衛人の動力源だが、同時にガウナのエサであり、ガウナを誘き寄せる誘蛾灯でもある。
 

一七式衛人 白月改 継衛(つぐもり)

 「いちななしきもりと しらつきかい」と読む。
 そのデザインは、実地で1/100ガンダムエクシアをベースに、白いプラスチックのキットを切り張りして試行錯誤することで作り出したもの。弐瓶氏曰く「機動戦士Zガンダム」「重戦機エルガイム」の影響を強く受けたらしい。

 物語の時代より100年前の「第四次奇居子防衛戦」にて極少数のエースのために作られた衛人。 東亜重工製。
 ベースであっただろう一七式衛人は一度も作中に出てこないため、残存していない可能性がある。
 尚、その生産方法は職人の手で部品を一個一個作り上げていくという、凡そSFの世界に似つかわしくない
なかなかにアナログなものだったりする。機体性能は

  • 対ヘイグスビームコーティングを備え、十八式では蒸発しかねないヘイグス粒子砲を受けても小破で済んでしまう
  • その場で腕を貰って、継衛に付けてしまえるくらい十八式との互換性が高い(5巻163P参照)
  • 煩雑だが、慣れさえすれば自分の手足の延長であるかのように操作が出来る
  • 100年前のモノなので死ぬほど機体数が少ないし、予備もシドニア中からかき集めても殆どない
     余談だがうっかり長道が継衛を「新しく作り直したほうがマシ」になるくらいボロボロにして帰ってしまった時には

     東亜重工の佐々木開発主任におっぱい固めを食らって窒息寸前までボコられた うらやましい
  • 新型の推進ユニットや、一九式衛人と同じ装甲に換えるなど、常に最新の技術が投入されている


 旧式の機体でありながら「一八式に出来て継衛に出来ないことはない」と言われ
また常に最新鋭の技術が投入され続けているため、性能は後継機の一八式衛人よりも高い。

 100年前の第四次奇居子防衛戦では長道の祖父である斉藤ヒロキが、劇中では主人公の谷風長道が搭乗し
これまでに幾度と無くシドニアの危機を救ってきた歴史的名機である。


■機体番号 704 (訓練生時はTS028) 谷風長道
 14年間地下で暮らし(保護者代わりだった祖父は3年前に死亡)、生活の大半を衛人訓練仮象装置での訓練に費やしていた少年。物語はうっかり彼が地下か ら飛び出したことから始まる。シドニアで現在生きている人間の中では初めてガウナと遭遇・またそれを撃破し、そしてシドニアの運命を背負っていく。
 地下暮らしのせいで言葉はぎこちなく、ようするにコミュ障な俺らかと思われた。が、良き仲間に恵まれ、幾多の悲劇を乗り越えて行き、その表裏の無い実直すぎる(≒鈍い)性格と腹ペコ属性で、性別・人外の節操なくフラグを立てては圧し折っていくその姿はやっぱり俺らでもなんでもなかったという。
頭のてっぺんに真っ直ぐ立つ妖怪アンテナ寝グセがトレードマーク。

 奇居子との戦闘に関する圧倒的な知識、不測の事態も柔軟に対処する機転の良さで幾度と無くシドニアの危機を救っていくが、最近ではそれだけでは飽きたらず人類を半分やめたかのような操縦もしだしている。
ただし別にケンカに滅法強いこともなく、また制御が自動化されている機体(一八式衛人など)に乗った場合
常人以下の操縦しか出来ないという弱点もある。一九式に一度しか乗らなかった理由ry

 「現在のシドニア人に殆ど備わっている光合成が出来ない(のでこの時代には珍しく、毎日三食摂る必要がある)」
「やたらケガの治りが早いどころか、蘇生不可能な致命傷を負っても直ぐに復帰できている」といった身体的特徴は、彼の出生に大きくかかわる部分になる。

俺・・・うまい食べ物がたくさんあって、大勢の人たちが幸せに暮らしているシドニアがすごく好きです
 昔いたそんな偉い人になれる自信は全然ないですが、シドニアを守る為に俺にできることがあるならなんだってします
 だっ だだだ だって俺は シドニアの騎士ですからっ!!!」 (4巻 P57)

一八式衛人

 「第四次奇居子防衛戦」後、一七式をベースにしつつ量産性を重視したもの。岐神開発製 (くなと と読む)
量産性を重視した結果、手作業ではなく機械により生産が行われるようになり、生産コストも劇的に下がった。
 少数精鋭設計の継衛とは真逆の「質より量」な方向性に走った理由は、弐瓶勉氏がアニメ化に際して現在進行形で考えてくれているらしいので期待してゆっくり待っていよう。無論推測してもらっても構わない。
ちなみに電ホ9月号ではコトブキヤの継衛を改造して作られた一八式が作例に挙げられているので
ぜひバックナンバーを購入しようか。酷いダイレクトマーケティングだな
継衛との違いは以下

  • 対ヘイグス粒子ビームコーティングは非採用
    かわりにコーティングを施した盾を左手に装備する場合がある
  • ある程度自動化…操作の簡易化を推し進め、より「量」を揃い易くする方向へ
  • 外観こそ似ているものの継衛の直線的なラインから、若干曲線的、三角形の面で構成されるようになり
    細部を見ていくと実は継衛をセミスクラッチで作り直したほどの違いがある。


 シドニアの主力であるが、徐々に戦力不足の感が否めなくなっていく。
最悪の場合には一回の戦闘で投入戦力の8割が消滅するほどの被害も被っている。
(ガウナのわからん殺し戦闘能力が異常であることの証左でもある)。
 一時は一九式の発表に伴い生産中止を命じられてしまうが、後述の超高コスト機体の開発費が嵩んだ結果続投となった。以下搭乗者とナンバー一覧

702 星白閑
 「私ね……奇居子は本当は人類の友人になりたがってるんじゃないかって思うことがあるの……
  あまりにお互いが異質過ぎて正しい方法が分からないだけなのかもしれないでしょ
  どうにかして彼らに伝えることが出来れば・・・
 (2巻P66)

723 科戸瀬イザナ
 シドニアの騎士を代表するヒロイン
 なお、ヒロインの文字の後ろにクエスチョンマークは付きません 絶対にだ
 話が進んでからは操縦桿も独自のアレンジが加えられるようになり
 8巻からどこぞの漫画版ナデシコのアキトのように脳の視覚野から直接接続する新レーダーが搭載された。
 目を閉じたまま猛スピードでガウナを撃ち落していく様はシビれるほどかっこいい。
 あとイザナキュンのふくれっ面には乙女成分が多数含まれていること請け合い
ああっよかった!まだおにぎりが残ってる!
僕一人で食べられるわけないじゃない」 (6巻P101)


007 弦打
 事あるごとに軽口やセクハラ発言を叩いては、女性メンバーにボコられる二枚目なのに三枚目で鷹鼻な男。
密かに7巻あたりで髪型が変わっているのだがその理由は誰にも分からない。イメチェン?
 10巻では乙女心に気遣わなかったばっかりに、つむぎちゃんに・・・涙
 特に隠れてはいない気もするが、こっそりガウナに食われそうになったカビザシ(槍)に弾を当て捕食を阻止し、すかさずそれキャッチするというとんでもない腕前を持ち、絶望的な状況下でもユーモアを忘れない肝も備えるエースパイロットである。後に一九式衛人へ乗り換える。
 「ルート上の天候は良好 掌位を組むにはちょいと狭いが素晴らしい景色だ!」 (5巻P165)

五式衛人

 物語の時代より遥か数百年前の時代(とある人物の回想中)に登場。完全な人型ではなく、縦に長い三角形を横向きにして手足を付けたような、パワードスーツの延長線上に近い姿となっている。
  一七式まではヘイグス機関の小型実用化がまだだったらしく、武装も腕部に内蔵されているガトリングか、当時では実験段階だったヘイグス粒子加速器(後のヘイグス粒子砲)程度である。

搭乗者はネタバレにつきry

■???
 「シドニアから降りたいやつは降りればいい。降ろしてやる
 だが戦争は止めん。ガウナがいる限り故郷(太陽系)の再建は出来んのだ」

一九式衛人

 復活した東亜重工が「一八式よりも頑丈で早くて強い衛人」を目指した質重視の新型機。
 作中では特に明記されていないが、ひょっとしたら継衛と同じくお手製・・・かもしれない。かもしれない
 見た目は細かいパーツが少し増えて、継衛とも一八式ともかけ離れだしている。 機体性能の方は

  • 脚部の推進装置だけで一八式衛人4機掌位を追い越してしまう最高速度
  • 戦艦型ガウナのヘイグス粒子砲を受けても小破で済むほど頑丈
  • 継衛のような操縦性にも出来るが、基本的にはより自動化が推し進められている
  • 重力下の戦闘は考慮されておらず、惑星等の地上で直立歩行は困難
  • 軽量化のおかげで、なんとか惑星の地表上でも歩行できる程度にはなっている

十八式を軽く上回ることは確認できるが・・・
 作中ではあまりスポットライトが当たっていない上に(主人公の長道も一度しか搭乗していない)
後述の二零式衛人の高騰のアオリから生産数が減らされており、露出の面ではある意味一八式衛人より不遇かも。
ただ、話が進むと後述の特殊新型実験機の技術が一九式にも活かされるようになり
奇居子に撃破されても操縦桿回りは無傷、生還出来る確率が非常に高くなっている。
(しかし奇居子はもっとエグいことを略)

特殊新型実験機(高コスト試作機)

超高コスト機「二零式衛人」の試作機。搭乗者は谷風長道 ナンバーは704
試作機でありながら、その性能は現行機と一線を画す。
↓酷いネタバレ↓

  • 胞衣由来の素材ですごく硬い。どれだけ硬いかというと
    惑星上空で紅天蛾の高出力ヘイグス粒子砲を受けて高度数千メートルくらいから落下しても無傷
    当然中の人の長道も無傷。ありえん(笑)
  • 胞衣由来の素材を使って新ヘイグス機関ですごく速い。つむぎちゃんと掌位で更に速くてヤバい
  • 胞衣由来の素材ですごく軽い。地表での行動もそこそこ可能。そして継衛よりも動かしやすい
  • 胞衣由来の人工カビを仕込んだ奥の手「対ガウナ刀」も左腕に搭載し胞衣ごとぶった斬る!
    もちろん射撃兵装も胞衣由来の素材で略


 いかにメカものが多数あれど、ここまでワンマンアーミーな機体はあんまり無いだろう・・・。
 バカげた硬さばかりに目が行きがちだが、中二つも惑星(重力下・大気圏内)で戦闘が行われた際には、真価を遺憾なく発揮している。しかし地球型惑星上での戦闘は継衛が先にやってしまった。今後に期待したかったが・・・。
 そして驚くべきことに、これだけ凄まじい性能をしておきながらその固さの由来である新素材(超構造体)は30%程しか使われていないことが明らかに。もうこれわかんねぇな
 昨今のリアルロボット系列によくあるシルエットながら、何処と無く「戦翅甲蟲・天蛾」を彷彿とさせるような
昆虫的な見た目の機体となっている(当社比5%)。頭部のヘイグス粒子砲射出機構が唯一の弱点らしい弱点。


↓↓↓↓更に酷いネタバレ↓↓↓↓


恒星付近で、とある”装置”の起動実験が行われたが止む無く失敗。
”装置”を回収するためにヘイグス機関を臨界まで稼働させ、結果として機関停止状態に陥る。
結果、回収には成功したものの、実験機は恒星の重力に呑まれる形でそのまま遺棄されることとなった


余談になるが、長道はこのことで佐々木主任にボコられることを覚悟していたものの、「今まで積み上げてきたものが無駄にならずに済んだ」と
まさかの喜びのおっぱい固めを食らうこととなった。クソうらやましいんだが

案の定機体乗換フラグであった


一五式衛人

 100年以上前に主力であった機体。
 現行機と比べ、四角形で構成された無骨な外見をしており、またヘイグス機関は未搭載である。
 「ヘイグス機関を使わず、また(ネタバレにつきry)も装備しない、ある特殊なミッション」でのみ登場。

継衛改二

月刊アフタヌーン2014年5月号に突如として表紙を飾った謎の機体
同誌6月号では特殊新型実験機を手掛けたシヂミ整備士による熱い解説が載せられているので
詳細はそちらで!

二零式衛人 継衛マークⅡ

 駆動系の調整の難航や、「一八式の操縦桿も新素材を利用したものにして欲しい(=生存率を上げてほしい)」という長道からの熱い要望で絶賛開発遅延中 らしい。
長道らしい理由ではある。
 弐瓶氏曰く「完全変形を目指す」とのことなのでじっくりと待とう。

関連項目

  • シドニアの騎士
  • 継衛
  • 東亜重工
  • 弐瓶勉
  • 人型機動兵器
  • ロボットの一覧
  • 一覧の一覧
  • SF

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