シュネー・ヴァイスとは (シュネーヴァイスとは) [単語記事]

シュネー・ヴァイスとは、漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場するモビルスーツである。

記事ではトゥッシュ・シュヴァルツも解説する。

概要

若き日のハマーン・カーン専用機。ホワイトカラーに塗装したリック・ドムの背部に、巨大な「サイコミュ・コントロール・システム」とショルダーアーマーを装着したサイコミュ実験機。

バックパック換装型のサイコミュ・コントロールユニットはエルメスを基に改良を重ねた装備であり、MS用に1/3ほどもダウンサイジング済み。それでもMSが背負うにはあまりにもデカ過ぎて機動性の大幅な低下を招いてしまった。コントロールユニットとショルダーアーマーは不必要となればパージ可能であるが、切り離すと今度は武装が乏しい。

専用ビット・キャリアーに内装したビットを使用し、母艦から射出して使用する。キャリアーに内装したビットも巨大で元々モビルアーマー用の巨大ビットをモビルスーツが装備するのは無理が生じるのである。
またあくまで実験機種のため、当初は不具合が多々発生して安定感があると言い難く、ハマーンの意志で彼女と共に初めての戦場へ投入されたもののビット数基が使用不可に陥ったりと、調整不足が目立っていた。

後に機動力の改善で姿勢制御用スラスターノズルの出力を120%向上させたが、あまり効果はなかったようだ。煮詰まっていたところへの打開策が、スミレ・ホンゴウらが関わる新たなサイコミュ構想である。これがサイコミュ・ユニットを外付けせずMSに格納できるくらいの小型化、並びにMSが扱うには不釣り合いなビットも小型・高性能化したサイコミュ機動兵装の開発に繋がる。（トゥッシュ・シュヴァルツのSビットやファンネルなど）

トゥッシュ・シュヴァルツ

ジオンが新たに建造した漆黒のNT専用機。シュネー・ヴァイスの改良機であり、姿が酷似している。

ビットを小型化・高性能化したS（ショート）ビットを備える。搭乗者のレベッカ・ファニングはサイコミュを扱うための調整が祟って最終的に崩壊・廃人となり、後にNTとして圧倒的な能力を持ったヤヨイ・イカルガが引き継ぐ。

再びアクシズ・ジオン軍のクーデターで投入され、ハマーンのシュネー・ヴァイスと交戦するが、説得のため間に割り込んだリカルド・ヴェガ（機動戦士Ζガンダムのロベルトの本名）との交信中にハマーン機に撃たれ、砲撃に巻き込まれそうになったリカルド機を庇って大破した。
奇しくも「光る宇宙」と同じ構図になってしまったのである。シャアに該当するのがロベルトということになるが。

なお先に挙げた通り本機の稼働実験で得られたデータをもとに次世代NT機である「キュベレイ」の開発に繋がる。キュベレイがハマーンの手に渡ったのは、騒動解決後にヤヨイならば問題なく扱えるということが分かり、トゥッシュと互角に渡り合えたハマーンなら扱えると踏んだため。