スエヒロジョウオー 単語


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スエヒロジョウオー

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スエヒロジョウオーとは、1990年生まれの日本の元競走馬・繁殖牝馬である。

大波乱を巻き起こした小さな名牝。

年齢は原則旧表記(実年齢+1)。

概要

父トウショウペガサス、母イセスズカ、母父マルゼンスキーという血統。父はトウショウ牧場御用達の輸入種牡馬*ダンディルート産駒で伯父にトウショウボーイを持つなかなかの良血。自身は中山記念とダービー卿CTを勝ったがGⅠ級競走には手が届かなかった。種牡馬としては本馬の他にフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを輩出している。母は1勝馬。近親に活躍馬は少ないが4代母ミスイエリュウが重賞馬ではある。母父は説明不要のスーパーカー。

そんなこの馬、血統背景も地味だが、それ以上にとにかく小さかった。生まれた直後から小さかったらしく、牧場スタッフも「母のオーナーが引き取ってくれなかったらセリでは売れなかっただろう」と振り返っている。
3歳6月、デビュー戦の馬体重は394kg。小さすぎる!流石にこれでは期待もされず、実際8着に惨敗する。しかし2戦目の未勝利戦で6番人気を覆し初勝利。函館3歳Sも14人気ながらマザートウショウ(父トウショウペガサスの姪)の5着に突っ込む。しかし続く自己条件戦では出走馬中最も遅い上がりを記録してしまいブービー13着の大惨敗。次走の条件戦は12番人気に転落するが今度は後方待機がハマったのか上がり最速の末脚で後の重賞4勝馬ワコーチカコを下し勝利。単勝10,060円の波乱を起こす。

6戦目にはGⅠ阪神3歳牝馬Sを選択。人気は小倉3歳Sを勝ったマルカアイリス、先述のマザートウショウ、京成杯3歳S(現:京王杯2歳S)2着のマリアキラメキの牡馬相手に好走歴のある3頭とその他というような分かれ方で、本馬は単勝35.9倍の9番人気。前走勝ってはいるものの戦績が不安定すぎて微妙な人気だった。

本番は前走同様控え、後方3番手からの競馬。馬群は先行馬が固まって競り合い、ハロン11秒台と13秒台が交互に飛び出す乱ペースになる。そのまま一団となって直線に突入する中、スエヒロジョウオーはやや外目に振って後方5,6番手で直線を迎え、ここで末脚が着火。揉まれて疲弊したか失速する先行馬を一気に外から差し切り、間を割ってきた12番人気マイネピクシーも1馬身置き去りにしてゴールイン。3歳女王の座を手にした。本馬とマイネピクシーの馬連配当は120,740円。これは2008年の桜花賞で更新されるまで馬連のGⅠ最高配当であった。
そしてデビューからずっと小さいままだった馬体重はデビュー戦より軽い390kg!!実は前述の13着に敗れた条件戦で馬体重が380kg(前走から-12kg)まで減ってしまっており、これでもけっこう戻した方なのであるがそれにしたって軽い。当然グレード制以降のGⅠ最軽量勝利記録であり、2021年まで破られていない。・・・「グレード制以降」という但し書きがついたのは、日本でグレード制が導入される1984年以前にはもっと軽い馬体重でGⅠ級競走を勝った馬がいたからである。

4歳になってからは超強敵ベガの登場や自身の大怪我もあって目立つ成績は残せず、秋のエリザベス女王杯を最後に引退した。

とにかく馬体が小さい上に血統も地味とあって繁殖としては当初から期待されておらず、初勝利を挙げた頃には生産した小泉牧場も繁殖入りを断るほどだったが、GⅠを勝ったことで牧場も前言撤回し、スエヒロジョウオーは無事生まれ故郷の小泉牧場で繁殖入り。初年度産駒から重賞2勝2着4回のスエヒロコマンダーを輩出し早速その実力を継承する。その後も産駒は続々と勝ち上がり、子出しの良さもあって15頭の産駒が中央地方合わせて30勝を挙げる活躍を見せた。ファミリーは今も存続しており、共に朝日杯FS2着のマイネルロブストとアルマワイオリは孫にあたる。ちなみに馬体の小ささはだいたい5割くらいの産駒に遺伝したようで、スエヒロコマンダーも重賞を勝った頃は430kg台と比較的小さい馬であった。

スエヒロジョウオー自身は繁殖引退後も小泉牧場で余生を送り、2020年に死亡した。30歳(旧31歳)の大往生だった。

血統表

トウショウペガサス
1979 鹿毛
*ダンディルート
1972 鹿毛
Luthier Klairon
Flute Enchantee
Dentrelic Prudent
Relict
ソシアルトウショウ
1972 黒鹿毛
*ヴェンチア Relic
Rose O'Lynn
*ソシアルバターフライ Your Host
Wisteria
イセスズカ
1982 青鹿毛
FNo.3-l
マルゼンスキー
1974 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
*シル Buckpasser
Quill
サリュウエイシヨン
1969 黒鹿毛
*インファチュエイション Nearco
Allure
ミスヤマナカ トサミドリ
ミスイエリュウ

Relic 5 x 4 9.38% 

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関連リンク

  • スエヒロジョウオー - netkeiba

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 阪神3歳牝馬ステークス
  • カネヒムロ(グレード制以前のGⅠ級競走最軽量勝利384kgを記録)
  • ドリームジャーニー(牡馬のGⅠ最軽量勝利記録410kgを保持)
  • メロディーレーン(2022年現在のJRA最軽量勝利記録338kgを保持)
  • ダークミラージュ(米トリプルティアラ馬。馬体重はメロディーレーン並とも)

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最終更新:2025/12/13(土) 21:00

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