ダイナマイト打線

ダイナマイト打線とは、阪神タイガースの打線に付けられる愛称である。ここでは主に1949年、1985年の打線について取り上げる。

１９４９年

守備	選手名	打席	試合	打率	本塁打	打点	盗塁	タイトル	備考
中	後藤次男	右	125	.300	10	40	29
左	金田正泰	左	133	.302	10	63	21
右	別当薫	右	137	.322	39	126	13	B9	打率リーグ6位
三	藤村富美男	右	137	.332	46	142	12	MVP,本塁打王,打点王,B9	打率リーグ2位
捕	土井垣武	右	126	.328	16	86	4	B9	打率リーグ4位
二	本堂保次	右	76	.302	4	40	5
一	安居玉一	右	117	.281	7	59	12
遊	長谷川善三	右	117	.219	3	30	7

この年は飛ぶボール、所謂ラビットボールが導入されたため、リーグ全体で本塁打が激増。
特に大阪タイガースの3番・4番だった別当薫、藤村富美男の両者は競い合うように長打を量産し、これに5番の元祖・強打の捕手である土井垣武も続いた。
シーズンではチーム打率.283、141本塁打、685打点、1384安打、735得点はいずれもリーグトップを記録したが、反面投手はチーム防御率が4.47で下から2番目の7位（この時は1リーグ8チーム）と散々で、首位の読売ジャイアンツに20.5ゲーム差を付けられて6位に終わっている。

またこの年のオフに起こった2リーグ分裂騒動で別当薫、本堂保次、土井垣武らはパ・リーグの毎日オリオンズに引き抜かれ1950年に移籍したため、ダイナマイト打線は解体となった。

１９８５年

守備	選手名	打席	試合	打率	本塁打	打点	盗塁	タイトル	備考
右	真弓明信	右	119	.322	34	84	8	B9	打率リーグ5位
中	北村照文	右	114	.262	3	19	21
一	ランディ・バース	左	126	.350	50	134	1	MVP,三冠王,B9
三	掛布雅之	左	130	.300	40	108	3	B9,GG
二	岡田彰布	右	127	.342	35	101	7	B9,GG	打率リーグ2位
左	佐野仙好	右	120	.288	13	60	1
遊	平田勝男	右	125	.261	7	53	6	GG
捕	木戸克彦	右	103	.241	13	32	0	GG

30本塁打以上が4人、100打点以上が3人の超強力打線を形成し、9月までは広島東洋カープと激しい優勝争いを繰り広げたが、9月に13勝5敗1分で引き離し、最終的に7ゲーム差をつけて21年ぶりの優勝を達成。日本シリーズでも西武ライオンズを倒して日本一となった。
シーズンではチーム打率.285、219本塁打、708打点、1258安打、731得点はもちろん、犠打でも141でリーグトップを記録。
この年の打線に関しては「ニューダイナマイト打線」とも呼ばれる。

２００３年

守備	選手名	打席	試合	打率	本塁打	打点	盗塁	タイトル	備考
二	今岡誠	右	120	.340	12	72	1	首位打者,B9,GG
中	赤星憲広	左	140	.312	1	35	61	盗塁王,B9	打率リーグ8位
左	金本知憲	左	140	.289	19	77	18
右	桧山進次郎	左	111	.278	16	63	1
一	ジョージ・アリアス	右	124	.265	38	107	2	B9,GG
三	片岡篤史	左	110	.296	12	55	1
捕	矢野輝弘	右	126	.328	14	79	1	B9,GG	打率リーグ3位
遊	藤本敦士	左	127	.301	0	36	9

85年ほどの派手さはないが、チーム打率.287、728得点、1384安打、115盗塁はリーグトップ。反面本塁打は141本でリーグ5位だった。
投手陣も沢村賞の井川慶や新加入の伊良部秀輝らの活躍でチーム防御率は3.53でこれもリーグトップ。
安定した攻守で開幕からぼほ首位を譲らず独走し、最終的に2位の中日ドラゴンズに14.5ゲーム差をつけて18年ぶりの優勝を達成した。

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関連項目

• 阪神タイガース
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• ダイハード打線
• 史上最強打線
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