トキ(北斗の拳) 単語


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トキ

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トキとは、漫画「北斗の拳」およびそれを題材にしたゲーム等の登場人物。

北斗神拳第63代伝承者・リュウケンの養子および弟子にして、第64代伝承者候補の1人。

実兄にカイオウ・ラオウ、義弟にジャギ・ケンシロウを持つ。

CVは土師孝也である。

概要

北斗2000年の歴史の中で最も華麗な技を持つ男と言われ、あのジャギですらその実力を認めていた。

しかし核戦争の際、人数オーバー寸前の核シェルターにケンシロウとユリアを入れ、自分は外へと残った。結果的に生き延びたものの死の灰を浴びて不治の病に冒され伝承者の道を断念。
以後は以前から志していた北斗神拳を利用した医術で人々を救う道を目指すこととなる。

トキの声を担当した声優は土師孝也、田中秀幸など。自己犠牲的な性格、長髪に無精髭という外見から、イエス・キリストがモデルとされている。

トキの拳

ラオウやケンシロウが剛の拳であるのに対し、彼は柔の拳。「激流を制するは静水」と、北斗神拳伝承者である弟・ケンシロウに柔の拳を伝えるのを目的としていた。

しかし彼が本当に目指していたのは柔の拳ではなく、兄・ラオウの持つ剛の拳であった。

幼い頃に両親を亡くし、父親から頼まれていたというリュウケンに養子として引き取られる。しかしリュウケンはあくまで北斗神拳伝承者候補として引き取る事を目的としており、一子相伝であるが故に養子に迎え入れるのもどちらか1人のみと、その場で2人をがけ下に突き落とす。

しかし突き落とされた2人のうちトキは落下の衝撃で両足を怪我してしまい、崖を登れなくなる。ラオウは自分が1人でそのまま崖を登ったらトキを見捨てられてしまうと考え、なんとトキを抱きかかえて片腕で崖を登りきるという荒業を実行。上りきる寸前に「トキと一緒でなくば養子にはいかぬ! トキの面倒は俺がみる!」と言い残し、力尽きて落下しそうになる。リュウケンはラオウの底知れぬ意志と秘めた力に驚愕し、落下しそうになったラオウとラオウに抱えられていたトキの腕を掴み、助け上げて養子にする。

トキもリュウケンの養子となったが、あくまで伝承者候補はラオウのみであり、トキはラオウが修行をする事と引き換えに衣食住の世話を受けるだけだった。

しかしある時、トキが可愛がっていた子犬が、目を離した隙にゴロツキによって乱暴され殺されてしまう。それを見たトキは怒りに我を忘れ、武器を持った大人であるゴロツキを素手で叩きのめしてしまう。すぐにリュウケンが駆けつけたが、その光景を目の当たりにして、トキが見ているだけで北斗神拳の技を幾つか体得してしまうほどの天賦の才を秘めている事を察し、トキ自身の望みもあって、トキも北斗神拳伝承者候補とした。

核戦争

かくして北斗神拳の修行を正式に開始し、やがて北斗で最も華麗な技の持ち主とされるまでの使い手に成長した。それ故彼が北斗神拳伝承者に見込まれることはほぼ確実視されていたが、伝承を前にして核戦争が勃発。

ケンシロウ・ユリアと共に急いで核シェルターに避難するが、向かった先のシェルターは子供たちで既に満員に近い状態であり、どう詰めてもあと2人しか入れない状態であった。ケンシロウは、トキは北斗神拳伝承者になるという重要な使命があるのだから優先して入れ…と言うが、トキはそれを無視し、ケンシロウとユリアをシェルターの中に押し込んで自らが犠牲になる道を選択。

核戦争が治まった後、シェルターから出てきたケンシロウらによって助けられる。辛うじて生きてはいたものの髪は真っ白になり、死の病を患う身体になってしまったため、伝承者の道を断念する事になる。

  • なおこの核シェルターに関する部分であるが、原作漫画では上記の通り「あと2人しか入れない」状態だったためとされていたが、シェルターの中にいたのは殆どが子供であり、ケンシロウやトキが子供を1人~2人ほど抱き上げればいくらでもスペースは作れる状態であった。と言うかそもそも、シェルターのドアが閉められた後にケンシロウが泣き崩れるシーンがあったが、その際ケンシロウの周りは1mほどスペースが開いており、あと1人どころか大人10人くらいは余裕で入れそうなほどであった。
    流石におかしいと思われたのか、TV版ではスペースにはまだ余裕があったものの、「シェルターのドアが故障してしまい、外から誰かが閉めないとドアが閉まらない」とトキがシェルター外に残った理由が変更されていた。
    コミックバンチに連載された「銀の聖者 北斗の拳 トキ外伝」では再び理由が変わり、シェルターに通じる大型昇降機が子供たちで満員になっており、その重量制限のためにあと2人しか入れない、と説明されていた。
  • 余談だが、柳田理科雄氏の著書「空想科学読本」でトキの浴びた放射能は普通の人間の致死量の億倍とされている。北斗神拳云々以前に超人すぎる肉体能力である。

世紀末にて

死の病に冒され伝承者としての道を断念したため、余生を人々を救うために使おうと決意。トキはかねてより、北斗神拳を暗殺拳ではなく医療の一環として活用しようと考えており、そのための活動を本格的に始める。

老人・子供や病で動けなくなった者ばかりが置き去りにされた村に辿り着き、北斗神拳の秘孔の知識を利用して人々に医療行為をし始める。たちまち見捨てられていた村は活気を取り戻し、「触れるだけでどんな病をも治してしまう」と言う噂が広がり、トキのいる村はやがて「奇跡の村」と呼ばれるようになった。

その最中、己の才能に溺れてトキの真似事をしようとしたアミバを足蹴にしたことで逆恨みを買い、その結果拳王の部隊の襲撃に会う。暴虐の魔王と化したラオウの事を踏まえてケンシロウに会う必要を感じたトキであったが、病の身のためにこちらから探しに行くよりは待つべきだと感じたため、あえて鬼の泣く街・カサンドラにて捕らわれの身となる。

その後ケンシロウと再開したトキは、「自分が道を過った時はお前がその拳で俺を止めろ」という兄・ラオウとの誓いを果たすため、本来の自分のスタイルではない剛拳をもって(彼が目指していたのはあくまで敬愛して止まない兄の拳・剛の拳であった)ラオウを仕留めんとする。しかし、既に病に蝕まれていた彼の体に剛拳の使用に耐えうる力は残っておらず、敗北を喫する。ラオウは「己の命と引き替えに強力を得る秘孔」刹活孔を突いてまで己を超えようとした弟の姿を見てたまらず落涙し、その命を奪わずに去る。

その後、刹活孔の副作用によっていよいよ余命が残り僅かとなったトキは、医療活動に従事している最中、ユリアの実兄であり泰山天狼拳の使い手であるリュウガに強襲され致命傷を負う。が、リュウガの真意が己の死を見て激怒したケンシロウの覚醒にあることはちゃんと見抜いていた。そのため、ケンシロウが怒りに任せてリュウガを屠った後、全ての事情を明らかにし、リュウガの遺骸を抱いたまま往生を遂げた。

後付設定による矛盾

最終的にトキは北斗宗家の傍系の血を引く(ラオウ・カイオウの実弟)者であり、修羅の国出身とされたが、これはストーリーの方向が変更されたことによる後付設定である。

当初、トキは両親の墓の隣に自分とラオウの墓を予め立てており、ここに埋葬される事を望んでいた。
トキはラオウとの最終決戦に臨む直前にケンシロウと共にこの墓を訪れており、「私はここで生まれ育った」と明言している。しかしこれは時系列的にケンシロウが修羅の国へ渡るよりもずっと前であり、「ここ」は修羅の国でないことは明らかである。
また、修羅の国編にてラオウ・トキ・ケンシロウが修羅の国出身である事が明かされた際の回想ではラオウ・トキ・ケンシロウの3人で修羅の国を出てリュウケンの元へ向かったとされているが、トキとラオウがリュウケンの養子になった時のエピソードの中にはケンシロウは一切登場していない。

他にも、奇跡の村でのアミバ関連の話では、当初はこれは「変わり果てた姿の(本物の)トキ」とされており、ジャギと同様に元北斗神拳伝承者候補を、正当伝承者であるケンシロウが倒してゆくという流れの一環になるはずだった。実際、ジャギが死ぬ際に「まだ2人の兄が居る事を忘れたかー!」と捨てゼリフを残しており、それに対してケンシロウは「何!あの2人が生きていたのか!」とあまり嬉しくなさそうな驚き方をしている。

しかし、当時のジャンプにはよくある「引き伸ばしや編集部の意向による路線変更のための後付設定」により本物のトキはカサンドラにいることになり、アミバというキャラクターが新たに用意された。

そしてトキが世紀末の世においても野心を持たない人格者として設定されケンシロウの味方サイドにつけられた結果、単純な「他の候補を倒して行く」と言う道筋は消え、ラオウ・トキ兄弟の関係等がクローズアップされて行った結果、トキとラオウは修羅の国出身である事にされ、ジャギのみが北斗宗家と何の関係も無い当て馬だった事になってしまった。

AC北斗の拳

ジョインジョイントキィデデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッ
フゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケンK.O. イノチハナゲステルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー セッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーン
FATAL K.O.セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ ウィーントキィ (パーフェクト)

AC北斗の拳至上最も華麗で鬼畜な強さを持つプレイヤーキャラ。あまりにも強すぎて一時期はトキを使っているだけで蛇蝎の如く嫌われてたりしていた。
剛の拳よりストロングな柔の拳だとか、あれはトキじゃなくてアミバだとか、死の灰をかぶる前のトキだなどと言われている。

  • 秘孔・刹活孔
    詳細は刹活孔の記事を参照。バックステップで回避しても、究極奥義と言う大技を空振りしたはずのトキの方が先に動けてしまい、あまつさえ小パンが確定する事さえある。食らえば星をごっそり持っていかれ、状況によってはそのままテーレッテー。本来なら一瞬の生を得る代わりに命を削るというハイリスクな秘孔なのだが、相手の了承を得ずに勝手に突きまくるあたりアミバ疑惑を持たれる原因の1つ。なお自分のを突く事も出来る。各種パワーアップと引き換えにするのは「体力自動回復が無くなる」程度であり、寿命が縮まったりはしない。
  • 北斗無想流舞
    通称「ナギッ」。技のボイスとして「ユクゾッ」と言っているのだが、アーケードだとこれが「ナギッ」に聞こえる事から。簡単に言うと「上下左右好きな方向に移動できて隙もほぼ全く無い瞬間移動技。厳密に言うと隙は少しあるのだが、その終わり際の硬直は通常技や再度の流舞でキャンセル出来るため実質隙は無い。こいつのせいで(特に降りナギ)あらゆる間合いが死地と化し、前方の離れた位置にいたと思ったら後ろから殴られていたり、ジャンプしたと思った瞬間何故か地面にいて投げを食らったりする。病人で自分で歩く事さえままならず、カサンドラでケンシロウを待っていたはずなのに、南斗で最も華麗な技を持つレイよりもせわしなく飛び回る。ロケテの時点で、ごく一部のプレイヤーから「このワープ技やばくないか」と指摘があったが、それに対する開発陣の答えは「ガーキャンがあるから大丈夫」だった(らしい)。その結果は言うまでも無い。
  • 神の1F当身
    トキは柔の拳の使い手と言う事から当て身技を複数搭載しているが、この性能がどれもクソ。当て身は強すぎると何でも出来てしまうため、普通は入力から当て身で攻撃を取れるようになるまでにいくらか時間がかかるものだが、トキのものは1Fで発生(入力が完了した次のフレームにはもう判定が出ている)。そのためいくらか出遅れても問題なく取る事が出来る。そんな当て身の隙は無い事は無いが決して大きいとは言えず、空中当て身に至ってはスカっても着地硬直ゼロ。しかしこんな神の当て身を持っててもこれがメインにならない辺り上記のナギッが如何にクソ技なのかと…。
  • 北斗有情破顔拳
    詳しくは当該記事参照。AC北斗の拳では全キャラが実用的な一撃必殺技を持っているが、その中でもトップクラスの実用性を誇り、ダウン追い打ちでもヒットする。AC北斗の拳において死因の半分はこれと言われていて、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けることとなった。
  • 各種通常技
    派手にクソな必殺技や奥義に目を奪われがちだが、通常技も中々にクソ。最強クラスの判定とリーチを誇る2Dや、発生が速く連打が効くのに何故か他キャラのものより攻撃レベルが高いため色んな技と相殺を取れるしゃがみ小パンなど中々に理不尽。

アニメの動画がしょっちゅう権利者削除されるためニコニコにおけるトキは専らこっちのほうである。
というかこっちの印象が強すぎてMUGENストーリー動画でアミバとごっちゃにされていたり、原作準拠の性格で描写したら驚かれたりしている。

北斗無双

北斗無双でも使用可能キャラとして登場。
CVが関智一になっている他、宙に浮いたりローリングバスターライフルを放ったりするなどこのゲームでもストロング病人と化している。

咳き込んだりするなど前述のAC北斗よりは病人らしい…かも。

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                                    稼働初日でもトキはトキだった

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関連項目

  • ラオウ
  • アミバ
  • ケンシロウ
  • 北斗有情破顔拳
  • ジョインジョイントキィ
  • ナギッ
  • 命は投げ捨てるものではない
  • 激流に身を任せ同化する
  • 北斗有情鴻翔波
  • アミバステップ
  • 北斗の拳関連記事一覧
  • 格闘ゲームのキャラクター一覧
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