『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』とは、2004年にスクウェア・エニックスから発売されたRPGである。
略称はドラクエ8、DQ8。
ドラゴンクエストシリーズの第8作目。
開発はレベルファイブが担当。これまでのドラクエと違い以下のような特徴がある。
北米版のタイトルは『Dragon Quest VIII: Journey of the Cursed King』。北米版では、キャラクターボイスの挿入、東京都交響楽団の演奏によるBGMなどの変更点がある。また、これまでドラゴンクエストシリーズが発売されていなかったヨーロッパでも初めて発売された。
今作初導入のスキルシステムと戦闘アニメは後のドラクエシリーズの基礎となった。
なお今までのシリーズでは記録や蘇生などの役割しかなかった教会についての、堕落や腐敗が作中に多く登場する珍しい作品である。
特に後半のイベントになるとそれが顕著であり、重大イベントにはほとんど教会が絡んでくる。聖地ゴルドでのマルチェロの演説は必見。
トロデーン城に現れた魔性の道化師ドルマゲス。このドルマゲスが封印されていた神鳥の杖を奪還し城に呪いをかけたたために城は呪われトロデ王は魔物、ミーティア姫は馬に姿を変えられる。
従者や大臣など城にいた他の人物は棘の呪いで植物人間と化す。唯一呪いから逃れられた主人公とトロデ、ミーティアの三人は旅の途中でヤンガス、ゼシカ、ククールの三人を加え、賢者の未熟を次々と殺害していくドルマゲス打倒の旅を続ける。
ストーリー中盤四人の賢者を殺めたドルマゲスをやっとの思いで倒した主人公たちだが、杖を偶然握ってしまったゼシカが呪いにかかりドルマゲスのようになってしまう。
五人目の賢者を殺める前に、主人公たちと戦い杖を落として正気に戻ったゼシカの口から暗黒神ラプソーンという存在を聞くことができた。
ラプソーンはゼシカの次にレオパルドという犬に取り付き二人の賢者を殺めることに成功する。そして最期の賢者殺害を目指し、羽を生やしたレオパルドはサヴェッラ大聖堂に飛んでいく。
空を飛ぶためにレティスの力を借り大聖堂の法王の館につきレオパルドを倒し何とか最後の賢者を守ることに成功した主人公たちだが、そこで待ち受けていたのは堕落しきった教会の大司教であるニノとククールの兄でニノの手下であるマルチェロ。
ニノを裏切ったマルチェロの陰謀でニノと主人公たちは法王を殺害しようとしたと罪をきせられ、孤島の牢屋に島流しにされてしまう。
マルチェロはラプソーンの杖を持ったが強靭な意思で操られることなく、自らの意思で法王を殺害。ラプソーンの力を利用して次の法王になろうとたくらむ。
獄中で改心したニノの協力もあり、主人公たちは島を脱出。聖地ゴルドで法王就任演説を行うマルチェロの元に急ぐ。
今作からテンションシステムが導入された。一ターン力を貯めて、次のターンの攻撃を強くするという効果がある。これは攻撃だけでなく回復呪文にも効果あり。
テンションをためるとすごい攻撃の威力を出すことができるが、ラプソーンなどの終盤のボスになるといてつくはどうを高確率で持っているため最高まであげづらい。
敵キャラクターもテンションを使用してくるものが多数いる。キャプテン・クロウや竜神王などが典型的な例。テンションをあげてからの全体攻撃は特に危険なので注意。
死んでいるのでいくら叩かれても痛く感じないゾンビ系と、魂なので実態がないエレメント系のモンスターはテンションをためないとダメージが通りづらいようになっている。
今作から追加された重要な要素。キャラクターごとにスキルが5つ決定されており、特定のポイントまでスキルポイントをふると呪文や特技を覚えることができる。どんなスキルに振ろうとも自分の好きにできるので非常に自由度が高い。
しかし全てに万遍なく振っていると、強力な特技がまったく覚えられなくなるので2~3このスキルに徹底して振り分けたほうがいいだろう。
全部のスキルを100にすることは非常に難しい。レベルをカンストさせてもスキルは500ポイント手にはいらないからである。ドーピングアイテムとして「スキルのたね」がヘルプラネット・トロルキング・ビッグファングの三種類のモンスターからドロップするが、ドロップ確率は非常に低い。
このスキルシステムは好評を博し、後にドラクエ9やDQMシリーズにも導入された。スキルポイントの入手も楽になり、コンプリートも普通に可能。
二つ(冒険の途中から三つも可能)のアイテムを錬金釜に入れて新しいアイテムを作り出す要素。これのおかげで序盤でも強い武器が政策可能なため、ドラクエ8が比較的難易度が低いと言われている。
ちなみに錬金釜のレシピはスタッフの設定ミスにより改造を使わない限りコンプリートできない。
このシステムはスライムもりもりドラゴンクエストやドラクエ9でも実装された。
今作でも一部のモンスターは仲間にすることが可能。代表的なモンスターはバトルレックスのドランゴやキラーパンサーのゲレゲレなどがこれにあたる。
これらのモンスターはシンボルエンカウント形式をとっており、シンボルに触れるとバトル開始となる。モンスターに勝つと仲間にすることができる。
序盤では仲間にすることはできないが、ストーリー上でモリーのスカウト依頼を達成すると仲間にすることが可能に。
モンスター同士を戦わせるモンスターバトルロードというものもある。これで特定のランクに勝利すると戦闘に仲間モンスターを参加させられたり、仲間にできるモンスターの数が増えたりもする。仲間モンスターの数は最大12匹。
このモンスターバトルロードは人気を博し、アーケードゲームとしても採用されたりWIIのゲームとして登場したこともある。
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最終更新:2025/12/09(火) 08:00
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