マルチェロ（ドラゴンクエスト）とは (マルチェロとは) [単語記事]

マルチェロとは、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』に登場するキャラクターである。

概要

聖堂騎士団団長で、ククールの異兄にあたる。ドニの領主とメイドの間に生まれたが（3DS版では平民の子供に変更）、まもなくその領主が妻との間にククールを儲け、マルチェロは母親と共に屋敷を追い出され、母親を亡くした後に、オディロのいる修道院で生活する。

その後両親を亡くしたククールが修道院に来て、優しく接していたが、親と引き裂かれる原因となったククールだと知ると、冷酷に接するようになる。

そういった境遇からか性格は歪んでおり、ゼシカから「二階からいやみ」と言われている。

ドルマゲスにオディロを殺され、ククールを仇討ちという名目で修道院から追い出した後は力を付けていき、最終的には神鳥の杖の力で法皇を殺し、法皇に上り詰め、聖地ゴルドですばらしい演説をし、主人公達に前に立ちはだかる。神鳥の杖を所持していたにも関わらず、その支配を跳ね返す強靭な精神力を持っている。

主人公と戦った後はラプソーンに乗っ取られ、ラプソーンが復活し聖地ゴルドが崩壊する。その際にできた崖から落ちそうになっていたところをククールに助けられ、ククールに騎士団長の指輪を渡し、いずこかへ去っていった。
3DS版では奈落の祭壇で再会し、ジャハガロスによって動けなくなっていた主人公たちを救出。「私の足を引っ張るな」と言いながら主人公達と共に本気を出したジャハガロスと戦う。ククールがいる場合、「あの時の借りは返したぞ」と言い去ろうとするが、ククールに「ありがとな」と言われ、密かに笑みを浮かべて去っていった。ミーティアによると、竜骨の迷宮から密かに主人公についてきていたが、聖地ゴルドでの傷が癒えてなかったのか、辛そうな顔をしてうずくまっていたとのこと。
その後の生死は不明。

HP 3120　戦闘ではいてつくはどう、かまいたち、グランドクロス、メラゾーマ、ベホイミなどを使用する。
※3DS版ではベホイミの代わりにザラキを使用する。ジャハガロスとの戦闘で戦う時はザラキではなくベホイミを使用する。

すばらしい演説

……ご列席の諸侯もご存じの通り　亡くなられた前法皇はあまたの祈りと　涙とに見送られ……
安らかに天に召された。よからぬ噂を立てるものもあるが　まこと　天寿を全うされたのだ。
しかし。……私は　次の法皇に即位する気は　ない。
いや　正確に言おう。これまでのような法皇として飾り物にされる気は　ないのだ。

王とは　何だ？

ただ王家に生まれついた。それだけの理由でわがまま放題　かしずかれ暮らす王とは？
ただの兵士には　王のようにふるまう事は許されぬ。
たとえその兵が　王の器を持っておろうとも　生まれついた身分からは逃れられぬ。
……そう私もだ。不貞の子として生まれ家を追われた　身分いやしき者は法王にふさわしくない。
(……そう　私もだ。平民の母を持つような　身分いやしき者は　法王にふさわしくない。)
教会の誰もがそう言った。良家に生まれついた無能な僧どもにしか法皇の冠は与えられぬのだと。
いと徳高く尊き前法皇。だが奴が何をしてくれた？世の無常を嘆き祈る。それだけだ。
神も王も法皇も　みな当然のように民の上へ君臨し　何一つ役には立たぬ。