プロ野球オールスターゲーム

プロ野球オールスターゲームとは、7月に行われるプロ野球の祭典である。球宴ともいわれる。

概要

プロ野球のレギュラーシーズンは前半戦（開幕-7月上旬）と後半戦（7月下旬-閉幕）に分かれる。その間の2日間に行われるのがオールスターゲームである。

1リーグの時代の1937年からメジャーリーグベースボールを参考にして「職業野球東西対抗戦」として始まり、1950年にセントラル・リーグ（以下セ・リーグ）、パシフィック・リーグ（以下パ・リーグ）の2リーグに別れてから現在の形になった。

試合にはファン投票、選手間投票（2008年から）、監督推薦の3つから選ばれることによって出場することができる。これ以外にプラスワン投票が実施される場合がある（2010年〜2013年・2018年・2019年・2022年以降で実施）。監督は前年1位のチームの監督、コーチは前年2位・3位の監督が務める。
出場を辞退した場合は後半戦開始から10試合は出場することができない（ただし2019年から脳震盪は除外）。

2011年から2013年までは3試合行われ、第3戦では東日本大震災の被災地となった東北地方で行われた。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてレギュラーシーズンの開催が遅れたため、史上初の中止となった。

1988年から2006年までサンヨー、2007年はガリバー、2008年から2016年まではマツダが協賛を務めた。2017年からはマイナビが協賛を務めている。

なおインターネットでも投票することができるが、シーズンに全く出場していない選手を投票で来てしまったり（2003年の川崎祭）、そのポジションを守っていない選手が別のポジションで票が入ってしまうなどの問題も少なくない。

名場面

この節は、まだ書きかけです。

江夏豊の9者連続奪三振

1971年の第1戦で江夏豊が記録。後に15までいっており、この記録は現在も破られていない。

桑田真澄対清原和博

1987年の出来事。KKコンビの初対戦がオールスターで実現する。勝負は清原（西武ライオンズ）が初球にホームランを打つことですぐに決した。

投手イチロー

1996年の第2戦、打者に松井秀喜を迎えたところで、仰木彬監督は右翼手を守っていたイチロー（オリックス・ブルーウェーブ）が投手として登板させる。それに対しセ・リーグ監督の野村克也は投手の高津臣吾（ヤクルトスワローズ）を代打に送った。

SHINJOのホームスチール

2004年、SHINJO（北海道日本ハムファイターズ、新庄剛志）はMVPを獲ることを宣言。3回に三塁に出塁すると、矢野輝弘が福原忍に返球した際にSHINJOが本塁に走り出し、ヘッドスライディングでセーフ。本盗が記録されたのは史上初だった。SHINJOは宣言通りMVPを獲得した。ヒーローインタビューでは「これからはパ・リーグです！」と宣言した。

表彰と開催地

1980年～1999年

年度		MVP	開催球場
1980年	第1戦	岡田彰布	阪急西宮球場
	第2戦	平野光泰	川崎球場
	第3戦	江夏豊	後楽園球場
1981年	第1戦	藤原満	福岡ドーム
	第2戦	掛布雅之	横浜スタジアム
	第3戦	山倉和博	札幌ドーム
1982年	第1戦	福本豊	後楽園球場
	第2戦	柏原純一	西武球場
	第3戦	掛布雅之	大阪球場
1983年	第1戦	門田博光	明治神宮野球場
	第2戦	梨田昌孝	阪急西宮球場
	第3戦	落合博満	広島市民球場
1984年	第1戦	簑田浩二	後楽園球場
	第2戦	B.ウェルズ	阪神甲子園球場
	第3戦	江川卓	ナゴヤ球場
1985年	第1戦	高木豊	明治神宮野球場
	第2戦	W.クロマティ	川崎球場
	第3戦	松永浩美	藤井寺球場
1986年	第1戦	山本和範	後楽園球場
	第2戦	清原和博	大阪球場
	第3戦	吉村禎章	広島市民球場
1987年	第1戦	高沢秀昭	西武球場
	第2戦	阿部慎之助	横浜スタジアム
1988年	第1戦	B.ウェルズ	阪急西宮球場
	第2戦	岡田彰布	ナゴヤ球場
	第3戦	正田耕三	東京ドーム
1989年	第1戦	村田兆治	明治神宮野球場
	第2戦	彦野利勝	藤井寺球場
年度		MVP	開催球場
1990年	第1戦	R.ブライアント	横浜スタジアム
	第2戦	清原和博	平和台球場
1991年	第1戦	古田敦也	東京ドーム
	第2戦	広沢克己	広島市民球場
1992年	第1戦	石井浩郎	阪神甲子園球場
	第2戦	古田敦也	千葉マリンスタジアム
	第3戦	駒田徳広	県営宮城球場
1993年	第1戦	清原和博	東京ドーム
	第2戦	T.オマリー	グリーンスタジアム神戸
1994年	第1戦	秋山幸二	西武球場
	第2戦	G.ブラッグス	ナゴヤ球場
1995年	第1戦	落合博満	横浜スタジアム
	第2戦	松井秀喜	広島市民球場
1996年	第1戦	山本和範	福岡ドーム
	第2戦	清原和博	東京ドーム
	第3戦	金本知憲	富山市民球場
1997年	第1戦	松井稼頭央	大阪ドーム
	第2戦	清原和博	明治神宮野球場
1998年	第1戦	川上憲伸	ナゴヤドーム
	第2戦	松井秀喜	千葉マリンスタジアム
1999年	第1戦	松井秀喜	西武ドーム
	第2戦	R.ローズ	阪神甲子園球場
	第3戦	新庄剛志	マスカットスタジアム

2000年～

年度		MVP	敢闘選手賞			開催球場
2000年	第1戦	R.ペタジーニ				東京ドーム
	第2戦	山崎武司				グリーンスタジアム神戸
	第3戦	清原和博				長崎ビッグNスタジアム
2001年	第1戦	松井稼頭央				福岡ドーム
	第2戦	R.ペタジーニ				横浜スタジアム
	第3戦	中村紀洋				札幌ドーム
2002年	第1戦	G.アリアス				東京ドーム
	第2戦	的山哲也				松山坊っちゃんスタジアム
2003年	第1戦	高橋由伸				大阪ドーム
	第2戦	金本知憲				千葉マリンスタジアム
2004年	第1戦	松坂大輔				ナゴヤドーム
	第2戦	SHINJO				長野オリンピックスタジアム
2005年	第1戦	金城龍彦				インボイスSEIBUドーム
	第2戦	前田智徳				阪神甲子園球場
2006年	第1戦	青木宣親				明治神宮野球場
	第2戦	藤本敦士				サンマリンスタジアム宮城
2007年	第1戦	A.ラミレス				東京ドーム
	第2戦	阿部慎之助				フルキャストスタジアム宮城
2008年	第1戦	山崎武司	金本知憲	山本省吾	松中信彦	京セラドーム大阪
	第2戦	荒木雅博	内川聖一	藤川球児	大松尚逸	横浜スタジアム
2009年	第1戦	青木宣親	ラミレス	三浦大輔	高橋信二	札幌ドーム
	第2戦	松中信彦	井端弘和	金子千尋	中島裕之	MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島
年度		MVP	敢闘選手賞			開催球場
2010年	第1戦	阿部慎之助	森野将彦	前田健太	山崎武司	福岡Yahoo! JAPANドーム
	第2戦	片岡易之	里崎智也	久保康友	青木宣親	HARD OFF ECOスタジアム新潟
2011年	第1戦	畠山和洋	寺原隼人	W.バレンティン		ナゴヤドーム
	第2戦	中村紀洋	坂本勇人			QVCマリンフィールド
	第3戦	稲葉篤紀	渡辺直人	T-岡田		日本製紙クリネックススタジアム宮城
2012年	第1戦	中村紀洋	W.バレンティン	能見篤史	陽岱鋼	京セラドーム大阪
	第2戦	前田健太	坂本勇人	野村祐輔	明石健志	松山坊っちゃんスタジアム
	第3戦	陽岱鋼	中田翔	岸孝之	畠山和洋	岩手県営野球場
2013年	第1戦	澤村拓一	糸井嘉男	田中将大	中村紀洋	札幌ドーム
	第2戦	新井貴浩	坂本勇人	千賀滉大	長谷川勇也	明治神宮野球場
	第3戦	内川聖一	大竹寛	新井貴浩	大谷翔平	いわきグリーンスタジアム
2014年	第1戦	B.エルドレッド	前田健太	岸孝之	陽岱鋼	西武ドーム
	第2戦	柳田悠岐	W.M.ペーニャ	山田哲人	陽岱鋼	阪神甲子園野球場
2015年	第1戦	藤浪晋太郎	阿部慎之助	J.ロペス	清田育宏	東京ドーム
	第2戦	會澤翼	新井貴浩	梶谷隆幸	森友哉	MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島
2016年	第1戦	筒香嘉智	坂本勇人	W.バレンティン	栗山巧	福岡ヤフオク!ドーム
	第2戦	大谷翔平	浅村栄斗	筒香嘉智	鈴木誠也	横浜スタジアム
2017年	第1戦	内川聖一	秋山翔吾	西川遥輝	筒香嘉智	ナゴヤドーム
	第2戦	A.デスパイネ	秋山翔吾	鈴木大地	小林誠司	ZOZOマリンスタジアム
2018年	第1戦	森友哉	A.デスパイネ	筒香嘉智	鈴木誠也	京セラドーム大阪
	第2戦	源田壮亮	A.アルバース	浅村栄斗	宮崎敏郎	リブワーク藤崎台球場
2019年	第1戦	森友哉	山川穂高	山本由伸	原口文仁	東京ドーム
	第2戦	近本光司	筒香嘉智	高橋周平	吉田正尚	阪神甲子園球場
年度		MVP	敢闘選手賞			開催球場
2020年	第1戦	開催中止				福岡PayPayドーム
	第2戦					ナゴヤドーム
2021年	第1戦	菊池涼介	近本光司	山本由伸	山川穂高	メットライフドーム
	第2戦	島内宏明	杉本裕太郎	佐藤輝明	J.マルテ	楽天生命パーク宮城
2022年	第1戦	清宮幸太郎	山川穂高	D.ビシエド	宗佑磨	福岡PayPayドーム
	第2戦	柳田悠岐	松川虎生	大野雄大	村上宗隆	松山坊っちゃんスタジアム

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関連項目

• プロ野球
• MLBオールスターゲーム