メイショウダッサイ 単語


ニコニコ動画でメイショウダッサイの動画を見に行く

メイショウダッサイ

3.9千文字の記事
これはリビジョン 2966659 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

メイショウダッサイ(Meisho Dassai)とは、2013年生まれの日本の競走馬。黒鹿毛の牡馬。

栗東・飯田祐史厩舎所属、新ひだか町静内・グランド牧場生産
馬主は松本好雄(お馴染みメイショウさん。ディーゼル部品等の機械加工会社きしろの元社長で現会長)

主な勝ち鞍
中山大障害(JGⅠ)、中山グランドジャンプ(JGⅠ)
阪神スプリングジャンプ(JGⅡ)、
東京ハイジャンプ(JGⅡ)
小倉サマージャンプ(JGⅢ)

馬名は「冠名+獺祭」。酒飲みの方なら山口の銘酒が思い浮かぶであろうが、獺祭とは元々中国の故事である「獺祭魚」から来ており、そこから俳人正岡子規は俳号に「獺祭書屋主人」を用いた。

概要

父スズカマンボ、母スズカブルーム、母父*スキャターザゴールドという血統。

父のスズカマンボは2005年の天皇賞(春)優勝馬で、種牡馬入り後はサンビスタやメイショウマンボなどを送り出したが14歳で夭逝。母は現役時代中央で3勝。母父はミスプロとカナダ三冠馬との間に生まれた良血で自身もクイーンズプレート(カナダのダービー相当)に勝ったが、種牡馬としては地方重賞馬を複数出す程度であった。
両親ともにグランド牧場の生産馬で、本馬は同牧場が送り出したダートの名牝サンビスタとはいとこの関係にある。

1歳時の北海道セレクションセールで税別1,050万円で購買され、2014年に厩舎を開業した飯田祐史厩舎へと入厩した。飯田祐史は元騎手で、メイショウオウドウで産経大阪杯を勝っている。

獺祭

平地時代

2歳9月の阪神新馬戦(芝2000)でデビューするが、ここを8頭立ての大差最下位に敗れ、ダート変わり2走目となる3戦目の福島未勝利戦(ダ1800)で12番人気に反発し勝ち上がる。

それ以降の平地生活において特段言うべきことは無い。4歳の時1回だけ3着に入ったことがあったものの、結局500万下の壁を破ることは無く、4歳11月の福島500万下平場戦(ダ1700)を15頭立て13着に敗れ、これを期に平地競走に見切りを付けて障害競走へと身を投じる。

障害時代:2018~2019年

障害デビューは年が明けて5歳の4月。鞍上に障害界の若手のホープ森一馬を迎え、入障初戦は7着、次戦も6着だったが少し間を空けた夏の小倉障害未勝利戦で勝ち上がる。
続いていきなり重賞である阪神ジャンプSに挑戦するが、アップトゥデイトとラヴアンドポップに大差を付けられたものの、後続に5馬身差を付けて3着に入った。その後オープン2着に入り5歳シーズンを終える。

6歳となり中山新春ジャンプSより始動。1番人気に推されたが逃げるシークレットパスを捕らえきれずクビ差2着となる。しかし続いて京都と東京の障害オープンを連勝し、夏の小倉サマージャンプに出走すると、道中逃げるタマモプラネットが急減速した所でハナを奪い取り逆に後続を少し離して逃げる。最後の直線でアグリッパーバイオの追撃を2馬身振り切って重賞初制覇となった。

その後東京ハイジャンプへ出走。1番人気を連勝中(但し屈腱炎明け)のトラストに譲ったが2番人気に支持され、道中ハナを切るトラストの2番手に付けたが向こう正面でシングンマイケルが先にトラストへ競りかけ、最後の直線で追い上げたものの半馬身捕らえきれず2着となった。
続いて初のJGⅠとなる中山大障害へ出走。オジュウチョウサン不在の中安定勢力シンキングダンサーが1番人気となり、本馬は4番人気となった。ディライトフルが逃げる中3番手を追走し、大障害コースも上手くこなし、中盤から終盤にかけて他馬が仕掛ける中メイショウダッサイは仕掛けを遅らせて最後の直線に賭けた。最後の直線で追い上げたものの、先に抜け出したシングンマイケル、ブライトクォーツには届かず3着となった。

尚、この年鞍上の森一馬は15勝を挙げ障害リーディングを獲得している。

障害時代:2020年

2020年、明け7歳となったメイショウダッサイはペガサスジャンプSから始動。逃げるメドウラークの3番手を追走し、4番手を離す展開となる。9号障害手前から徐々に追い上げると、最終障害を飛び終えてから力強い末脚を以て逃げるメドウラークを捕らえた後突き放し、最終的に7馬身差をつけて快勝する。

そして中山グランドジャンプへ出走。障害の絶対王者オジュウチョウサンとの初顔合わせとなる。2番人気は前年大障害勝ち馬シングンマイケルで、続く3番人気は本馬である。折からの雨で不良馬場となった本レースは、メドウラークがハナを切りやはりメイショウダッサイは3番手を追走。道中メドウラークが故障で脱落した後オジュウチョウサンがハナに立つ中、じっとオジュウチョウサンを射程圏に入れる。最終障害を飛越して必死に追いすがるが、3馬身差を詰め切れず2着となった。道中3頭が競走中止(うち1頭シングンマイケルは死亡)するタフなレースとなり、3着ブライトクォーツに2.4秒の大差を付けていた。

夏休みの後東京ハイジャンプより始動。既に押しも押されぬ障害馬となったメイショウダッサイは単勝1.4倍の1番人気に支持され、レースでは道中2, 3番手、比較的馬群が固まりつつレースが進み、向こう正面でマイブルーヘブンがハナを取ったが泰然と動かず、最後の直線でマイブルーヘブンを競り落とし、2着ヒロシゲセブンに1 3/4馬身差を付けて勝利。重賞2勝目を挙げた。

そして中山大障害へ出走。オジュウチョウサンが京都ジャンプSで3着に敗れ、更に外傷を負った事により中山大障害を回避。その結果昨年同様JGⅠ馬不在の中山大障害となる。というより現役のJGⅠ馬はオジュウしかいないのだ。前走オジュウチョウサンに勝ったタガノエスプレッソに大障害コース実績が無い事もあり、メイショウダッサイが単勝1.7倍の1番人気に支持された。
道中はストレートパンチが逃げ、大竹柵でシンキングダンサーが競りかけて逆にハナを奪う展開。メイショウダッサイは道中中段から進める。大生垣障害手前から徐々に進出し、最終障害を越え、シンキングダンサーを競り落としたケンホファヴァルトを追いかける。大ベテラン熊沢の駆るケンホファヴァルトは最後の直線でも粘っていたが、森一馬はメイショウダッサイを馬場の真ん中に持ち出して必死に追う。中山の急坂を登り終えて勢いよく末脚は伸び、ゴール前でケンホファヴァルトを交わしゴール。鞍上の森一馬はJGⅠ初勝利となった。

この実績が評価され、2020年最優秀障害馬を受賞した。

障害時代:2021年

2021年は阪神スプリングジャンプから始動。オジュウチョウサンは中山グランドジャンプ直行となり、障害オープンの中山新春ジャンプステークス(OP)を制したスマートアペックスが対抗となるものの単勝1.3倍という圧倒的な支持を集め7馬身差の圧勝。J・GⅠ統一王座を目指し、中山グランドジャンプに駒を進める。

そして迎えた中山グランドジャンプ当日。前年の京都ジャンプステークス以来の出走で6連覇を狙うオジュウチョウサンを抑えて1.8倍の一番人気でレース本番を迎える。後方3~4番手からレースを進め、大竹柵前で先団に取り付く。そこからはオジュウチョウサンをマークする形で障害をクリアして行き、芝の外回りコース3コーナーから進出を開始。直線で最終障害を飛越するとさらに加速、先行するタガノエスプレッソをかわし追いすがるケンホファヴァルトも突き放し、2着に4馬身差をつける完勝。J・GⅠ連勝を果たし、5年もの間絶対王者として君臨し続けたオジュウチョウサンからの王座交代を感じさせる勝利であった。

実は2018年に障害未勝利戦を勝ち上がって以降、現在まで4着以下になったことがなく、障害オープンでは非常に安定した成績を残している。また障害競走の相棒である森一馬騎手にJ・GⅠをはじめ多くの障害重賞をプレゼント。森騎手は先述の阪神スプリングジャンプ勝利で障害重賞が行われている6場全ての障害重賞勝利という記録も達成している。これは高田潤騎手に次ぐ2人目の記録。2021年現在、JRAには10の障害重賞が存在するが、森騎手は7つに勝利しており、メイショウダッサイ自身も5つを制している。またメイショウダッサイの障害転向後、鞍上は一貫して森騎手である。

レース後に繋靭帯炎を発症し年内は休養。しかしながら絶対王者を破った功績は彼のキャリアに輝かしい証を残したと言えるだろう。復帰戦も無事に走り切って欲しいものである。

血統表

スズカマンボ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*スプリングマンボ
1995 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*キーフライヤー Nijinsky
Key Partner
スズカブルーム
2002 鹿毛
FNo.16-h
*スキャターザゴールド
1997 黒鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Dance Smartly Danzig
Classy'n Smart
イエローブルーム
1989 栗毛
*パークリージェント Vice Regent
Miss Attractive
グランドリーム トウショウボーイ
*エリモルーシー

クロス(5代内):Mr. Prospector 3×4、Northern Dancer 5×5×5

関連動画

獺祭でもお飲みながらお待ちを…

関連項目

  • 競走馬の一覧
  • 障害競走

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
落語家[単語]

提供: tosh.iaki

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/11(木) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/11(木) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP