ヴァルトルート・クルピンスキー(Waltrud Krupinski)とは、「ストライクウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
CV.石田嘉代。
モデルはドイツ空軍のエース・パイロット、”プンスキー伯爵”ヴァルター・クルピンスキー。
東部戦線で多くの戦果を上げてエースとなり、エーリヒ・ハルトマンを僚機にした経験も有する。その後エースを集めたMe262戦闘機部隊JG44に転属し終戦を迎えた。最終階級大尉、撃墜数197。
終戦後は西ドイツ空軍に入って中将まで昇進し、1976年退役。2000年に死去した。
175cmの長身に短めの金髪というボーイッシュな雰囲気と優雅な身ごなし、大人びた言動から「伯爵」とあだ名されるウィッチ。服装は青みがかった軍服にタイツ様のズボン重ね履き。
固有魔法のマジックブーストは瞬間的な超加速を可能とするものだが、ストライカーへの負担が大きく頻繁な使用には向いていない。オストマルク防衛戦以来のベテランであり、勇猛果敢な突撃からの一撃離脱戦法を得意とする反面、攻撃のために被弾を軽視する選択を取ることが多く、結果的にストライカーの過剰な消耗と戦傷が絶えない。ちなみにその無数の墜落経験により戦傷章金章を受けている。
いっぽう地上では酒と女が大好きな享楽主義者の楽天家という困りもので、その中性的な容姿も相まって無類の残念なイケメンぶりを発揮している。また物資調達に妙な才能を持っているらしく、補給が不足がちの第502統合戦闘航空団を支えている模樣。
某せくしーリーダー率いるせくしー団団員「力の一号」によく似ている……かもしれない。
生まれはカールスラント北東部、デムナウ。移住したバルト海の港湾都市ブラウンスベルクで育つ。
幼いころに魔法力を発現させて以来軍人を目指し、航空ウィッチとして空軍の養成学校に入学。悪戯や夜街へ繰り出すといった問題行動は多かったものの優秀な成績で卒業し、少尉となった。
任官後はヒスパニア戦役終結後のJG52に配属されて飛行経験を積み、1939年の第二次ネウロイ大戦勃発を迎える。オストマルク防衛戦、カールスラント撤退戦を経て多くの戦果と多くの喪失機材を生みつつ奮戦し、カールスラント撤退作戦「ビフレスト作戦」のさなかに騎士鉄十字章を受勲、中尉に昇進。JG52第7中隊中隊長に任じられ、東部戦線で撤退の時間稼ぎに奮闘することとなる。
その後、ビフレスト作戦時にバルト海沿岸に取り残された兵力を基に発動したオラーシャ方面反攻作戦「バルバロッサ作戦」に参加。その戦果により、ペテルブルグに設置された第502統合戦闘航空団<ブレイブウィッチーズ>結成時に選抜された。
502JFWでもその過剰な敢闘精神と『ユニット壊し』と呼ばれるほどの機材消耗は変わらず、『ツイてない』ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン、『デストロイヤー』管野直枝とあわせて”ブレイクウィッチーズ”と呼ばれるようになった。流石に柏葉付騎士鉄十字章を受けるほどの十分な戦果も挙げているのだが、東部ゆえの補給の不足と本人の悪戯好きの享楽思考とがあいまって戦闘隊長アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン大尉を盛大に悩ませている。ちなみに原隊では大尉なのに502JFWでは中尉なのは、機材破損に怒ったサーシャが「謹慎か降格か選べ」と伝えた際、躊躇なく降格を選択したため。中尉のほうが気楽って言い出すウィッチ多すぎである。
ゲルトルート・バルクホルン、エーリカ・ハルトマン、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユとはJG52時代の知り合い。着任したエーリカの目の前に火を噴いたストライカーで不時着し平然と挨拶したという。新人時代のエーリカの長機としてエディータ・ロスマンとともに一撃離脱の戦闘スタイルを教え、ついでに真面目だったエーリカを地上ではダメダメな人間に変えてしまった張本人。
その『ロスマン先生』とも旧知の戦友で、502JFWでは互いに信頼しつつもからかったり毒舌を交わしたり後輩に悪戯して怒られたりといった光景が日常。何かと風当たりを受けがちな”ブレイクウィッチーズ”の中では最年長かつ最高位であり、頼れる年長者らしくさり気なく他の二人の盾役を務めている。
初心で純真な雁淵ひかりにも、初対面早々に「可愛い」などと声を掛けて困惑させていたが、次第に慣れられたのか、すげなくあしらわれることが増えてきている。
初登場は原作者・島田フミカネサイト内の「next world witches」にて。
書籍媒体では「ワールドウィッチーズ」502編に登場している。
アニメでは『ストライクウィッチーズ劇場版』で台詞無しながら他の502JFWの面々とともに僅かに登場。西へと旅立つエイラとサーニャを見送った。『ブレイブウィッチーズ』にもメインキャラクターとして登場する。
ひかりの着任後は何かとひかりたちをからかったり迫ったりと享楽主義的な一面ばかり見せ、ひかりのためのサトゥルヌス祭の際には(ロスマン先生の)偽情報を流して懲罰を受けたり、(サトゥルヌス祭の)情報を漏洩して懲罰を受けたり、(笑い茸を取ってくるという)破壊活動をやらかして懲罰を受けたりと、ムードメーカーとしての活躍が多かった。補給物資が届いた際には、中にあった拳銃リベレーターを「お守り」と称してひかりに渡すような悪戯もしている。
しかしムルマンスクへの船団護衛任務を最上位士官として指揮することになった際には、ロスマンがすでに「上がり」の20歳、自身も18歳で長く戦い続けることは出来ないということを自覚し、ひかりや直枝たちを後進として育てる必要性を考えるといった一面も見せた。護衛任務中の敵襲では、ふた手に分かれた敵ネウロイの一方を一人で支え、激戦の末に撃破しつつも被弾し海に墜落。左胸への最後の被弾から彼女の命を護ったのは、一人で一方の敵を支えると決断した際にひかりから「お守り」として手渡されたリベレーターであった。
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最終更新:2025/12/10(水) 15:00
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