ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ(Hanna-Justina Marseille)とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
帝政カールスラント空軍所属のウィッチ。フルネームはハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユ(Hanna Justina Wallia Rosalind Sigelinde Marseille)、愛称「ティナ」。第31統合戦闘飛行隊(31JFS)「アフリカ」(通称<ストームウィッチーズ>)のメンバー。モデルは偏差射撃の名手として名高い旧ドイツ空軍の「アフリカの星」ハンス・ヨアヒム・マルセイユ。
大型ネウロイの多い北アフリカ戦線を一手に支え、「アフリカの星」の尊称を奉られた孤高のウルトラエース。天才的な空戦の才覚と人類最高とすら評される射撃センスを誇り、いわゆる「カールスラント四強」(≒世界四強)に数えられるウィッチのひとりである。
帝政カールスラント、ベルリン生まれ。ガリア系の姓「マルセイユ」からわかるとおり、先祖にガリアからの移住者をもつ。家は軍人一家で、母親はウィッチ、父親も軍人であった。幼いころは力を持て余しており、なにかとトラブルを起こしていたが、恩師と出会ったこと、また第一次ネウロイ大戦のエースであったリヒトホーフェンに憧れたことで空軍を志し、訓練学校を目指す。
入校資格を得るのに苦労したものの、貴族の口利きを受けてなんとか訓練学校に入り、卒業・少尉任官後は第52戦闘航空団(JG52)第4中隊に配属。しかし素行不良や命令無視を繰り返して問題児扱いされ、第27戦闘航空団(JG27)第1飛行隊へと転属させられる。同部隊でカールスラントからアルプス方面への撤退を経験することとなるが、その中で第1飛行隊の飛行隊長をひきついだエディタ・ノイマン大尉に自由な戦闘飛行を認められて才能を開花させるに至る。
ヨーロッパ大陸から北アフリカへと撤退後、JG27第3中隊に異動。同時期に中尉昇進し、さらに前任者の負傷異動にあわせて中隊長に昇任する。この頃から彼女は、欧州文明から遠くはなれた北アフリカの地で、かつての問題児ぶりが嘘のように超然的なまでの落ち着きを身につけ、トブルク方面の「何でも屋」として制空戦闘から地上支援、偵察まであらゆる任務をこなし、現地司令官からマルセイユ無しでアフリカ防衛は不可能と言わしめるほどの活躍を見せた。
しかしこの大車輪の活躍は、同方面に配備されているウィッチはマルセイユ含めたった2機、しかも交代要員無しで後退休養も不可能という状況でのもので、マルセイユ自身の大きな消耗と戦果の減少に繋がった。そのため健康状態も心配されていたが、1942年、加東圭子大尉の指揮する扶桑皇国陸軍アフリカ派遣独立飛行中隊(飛行要員2名)が到着。紆余曲折のすえ、合同の統合戦闘飛行隊「アフリカ」が発足し、圭子のバックアップのもとで同部隊の戦闘隊長として活動することとなった。
以後、統合戦闘飛行隊「アフリカ」、のちに再編されて第31統合戦闘飛行隊<ストームウィッチーズ>の戦闘隊長として北アフリカ戦線各所で活躍、大尉に昇進。1945年初夏のスレッジハンマー作戦ではロマーニャの501JFWに派遣されてマルタ島奪還を成功に導き、さらに夏のデロス島奪還作戦ではクレタ島に出張、501JFWとともに同島の遺跡を破壊しない形でのネウロイ撃破に貢献している。
JG27以来の僚機としてライーサ・ペットゲンがいる。天才的な空戦技能を持つマルセイユに追随し、さまざまにサポートできる理想的なウイングメイトであり、マルセイユの女房役として付き添う。また絵画の才があり、機種転換時の記念品のペイントを担当したのもライーサである。地上には従卒としてアフリカ南部の部族出身のウィッチ、マティルダがいるが、軍人ではなく、個人的にマルセイユに忠誠を誓っている。
<ストームウィッチーズ>隊長である加東圭子とは、もともと戦場カメラマンとしてやってきたところで意気投合。彼女の現地現役復帰を聞きつけると瞬く間に手を回し、統合戦闘飛行隊を成立させた。以来、マルセイユは面倒な書類仕事から解放されることとなった。また、マルセイユのブロマイドの大元のフィルムは圭子のカメラで撮影されたものである。また、もうひとりの隊員である稲垣真美の扶桑料理を大いに好んでいる模様。
ウィッチとしてのマルセイユの才覚を見出してくれたエディタ・ノイマンにはのちのちになっても頭が上がらず、将官相手でも不遜なマルセイユが唯一緊張を強いられる相手である。ノイマンは北アフリカで空軍ウィッチ隊総司令という立場にまで昇任しており、時に戦場で顔を合わせることもあった。また、JG27第3中隊での同僚としては、中隊長ゲアトルーデ・ホムートとその僚機オティーリエ・シュルツがいる。マルセイユはホムートの負傷後送で中隊長に昇任したが、ホムートとともにシュルツまでも転出してしまったことが、当時のマルセイユの負担増の一因であった。
北アフリカ以外では、同じカールスラント四強に数えられるエーリカ・ハルトマンと訓練学校以来の仲で、両名とも少尉任官後はJG52第4中隊に配属され、宿舎でも同室だった。訓練学校当時からエーリカを一方的にライバル視しており(向こうからは面倒がられている)、1945年、スレッジハンマー作戦に先立って501JFWに派遣され久々に再会した際には、アフリカでの超然的雰囲気をかなぐり捨ててエーリカとの勝負にこだわっていた。
JG52時代の上官にはゲルトルート・バルクホルンがいるが、素行不良のマルセイユと規律第一のバルクホルンという組み合わせであり仲は悪い。ただし1945年に再会した際には、(サインはしない主義と言いつつも)別れ際にバルクホルンの妹クリスにサイン入りブロマイドを送っている。また、当時の中隊長はフーベルタ・フォン・ボニン、マルセイユ付の教育係はハンネ・ダンマースであった。
この他、北欧スオムスに“極北のマルセイユ”の異名で知られる射撃が得意なウィッチがいることを聞きつけ、興味を抱いている。507JFW<サイレントウィッチーズ>司令であり、奇遇にも同じ名を持つエース、ハンナ・ヘルッタ・ウィンドのことである。
メインの舞台は北アフリカ戦線と「アフリカの星」の戦いを描く公認同人誌「アフリカの魔女」シリーズ。のちにコミック『ストライクウィッチーズ アフリカの魔女』およびノベル『ストライクウィッチーズ アフリカの魔女 ケイズ・リポート』として一部が商業化されている。コミック『キミとつながる空』シャーリー・ルッキーニ編にも登場。
アニメでは『ストライクウィッチーズ2』第10話「500 overs」で登場。マルタ島奪還作戦のため501JFWを訪れ、その傲岸不遜ぶりを見せつける。ほとんど崇拝されているアフリカでの姿とは違い、JG52時代に戻ったかのようにエーリカとの勝負にこだわる姿が描かれた。さらに同最終話にも姿を見せたほか、『ストライクウィッチーズO.V.A.』vol.2「エーゲ海の女神」でもライーサやエディタとともに登場し、色々と文句をつけながらもシャーリーやルッキーニに協力している。
ウィッチ紹介連載「ワールドウィッチーズ」では北アフリカ編第1号として登場した。
掲示板
98 ななしのよっしん
2020/10/11(日) 07:56:12 ID: x+DuoN9zMG
2期の頃からずっと思ってるけど、やっぱアニメでの見せ方はもうちょい慎重にやって欲しかったわ
・元上司を格下扱い(内心では同格であると認めている上での対抗心とかなら可愛げがあるが、事実ハンナの方が格上の設定であるため余計に印象が悪い)
・固有魔法が身体強化であるトゥルーデと素の魔法力だけで互角以上のパワー
・トゥルーデが活躍する事でサインを認めさせる流れなら良かっただろうに、競って実力を示したのはハルトマン
ハンナはこんなに凄いトップエースなんだぞ! ってのを見せたかったのはわかるけど、その為によりによって人気キャラのバルクホルンがただの当て馬にされてるんだからそりゃアニメしか見てない層からの印象は悪くなるだろってもんだわ
99 ななしのよっしん
2020/10/30(金) 20:03:21 ID: sCskjei/Rb
発進しますではややマシな扱いかな?そもそもメンバーが全体的にあれだし
100 ななしのよっしん
2021/01/19(火) 18:24:38 ID: C4r7x7ZArv
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最終更新:2024/04/25(木) 00:00
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