七稜アヤメ 単語


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ナナカドアヤメ

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七稜(ななかど)アヤメとは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』に登場する人物である。

概要

百鬼夜行連合学院に所属する3年生。選りすぐりのエリートのみが在籍を許される百花繚乱紛争調停委員会の委員長を務めていた。副委員長の御稜ナグサとは幼馴染の関係。名前の由来はアヤメ科アヤメ属の多年草アヤメ。花言葉は「良い便り」「希望」「友情」「信頼」など。

百花繚乱の委員長だけあって能力は非常に高く、数多くの実績を打ち立ててきた超優秀な生徒。確認出来るだけでも、問題児の撃退(127回目)、木から降りられなくなった子猫の救助といった功績がある。また委員長の証たる銃「百蓮」の本来の所有者。

実力主義な百花繚乱において、委員長の座を守り続けた事から実力面でも指折りだったと思われ、それでいて人当たりが良かった。当時を知る千鳥ミチルは「どっちかっていうとキラキラした陽キャっぽい感じ」、ナグサは「雨の日でも、太陽のように明るい笑顔。何もかも包み込むような優しい声……」「朝の日差しのように明るくてあたたかい子」と語る。このためナグサら委員から深く慕われていた。「アヤメ先輩がいたら何の心配もいらなそ~!」「アヤメ先輩が百花繚乱にいてくれてよかったー!」「アヤメがいれば百花繚乱は大丈夫」と誰もが認めていたものの、それは同時にアヤメ個人に対する依存に他ならなかった。その様相は「何かあるたびにアヤメを探して、アヤメに頼った」と言われ、百鬼夜行の生徒や住民さえも彼女の手腕に頼るほどだったが、嫌な顔一つせず笑顔で依頼を引き受け、超人の如く頼み事をこなしていった。

圧倒的スペック差にナグサは過度な劣等感を植え付けられ、アヤメの隣にいたいが故に無理をして優等生を演じ、差し詰め偏愛のように名を呟かれ、また自身を過小評価する言い訳のように使われてしまう。

メインストーリーVol.5『百花繚乱編』が始まる10ヶ月前に突如行方不明となる。物語開始時点で既にキヴォトスからいなくなった人物は連邦生徒会長、梔子ユメがいるが、回想やスチルで姿が分かっていたこの2人に対し、アヤメは同じ百花繚乱メンバーからも一切容姿が言及されないので、情報が限りなく少ない珍しい人物。生死さえも不明である。

2025年5月17日の『ブルアカらいぶ!みに♪』にてPV『アヤメとの話、聞いてくれる?』が公開。タイトルに反してアヤメの事は語られなかった。そして5月21日配信の『百花繚乱』2章で遂に容姿が判明した

劇中の活躍

先生と直接出会った事は無いが、色彩に攻撃されて反転した生徒を助ける方法を求め、先生がクズノハと接触すると考え、彼女の言葉を古い巻物に記して先生に渡そうとしていた。だがその前にアヤメ自身が行方不明となってしまったので、巻物はナグサによって忍術研究部に託され、最終的に先生の手へと渡る。

本格的な登場(?)は『百花繚乱編』。先述の通り、物語が始まる10ヶ月前に行方をくらました。噂では大預言者クズノハと会ってから姿を消したと言われていた。ユカリが百花繚乱に入った頃と同時期だが、ユカリ本人はアヤメを見ていない様子なので、おそらく入部する直前の出来事と推測される。しかし、彼女は卒業する訳でもないのに、消える直前にナグサへ委員長の証「百蓮」を継承しており、最初から自分がいなくなる事を想定、もしくは覚悟していたと思しき描写がある。

彼女がいなくなった影響は大きく、アヤメの代わりに委員長を継ぐはずだったナグサも、彼女を探しに行く名目で行方不明となってしまい、トップ2人を一挙に失った百花繚乱は機能不全に陥る。理由は不明ながら、キキョウやレンゲを含む委員全員が「いつアヤメがいなくなってもおかしくない」と懸念を抱いていたという。

残った委員は、意欲が低下して次々に退部していき、勘解由小路ユカリが百花繚乱へ入った時には、既にキキョウ、レンゲしか残っていない有り様だった。陰陽部から「廃部は時間の問題」と言われるほど形骸化が進んでいた訳である。このような状態で色彩の襲来を迎えた。

ちなみに、イベント『不忍ノ心』の時点ではきちんと百花繚乱が機能していたため、この頃はまだアヤメがいたと推測される。

『百花繚乱編』にて失踪の原因が明かされた。百花繚乱の委員長だけが交信出来るとされる大預言者クズノハを探しに行くべく、単身、百鬼夜行北部の大雪原に向かったアヤメ。吹雪が吹き荒ぶ黄昏の寺院の跡地にて、一人クズノハに呼びかけ続けていた。かつては「花鳥風月部のコクリコと対峙した末に敗北し、百物語にされて黄昏の向こう側へと連れ去られた」と語られていたものの、実際はクズノハと会う方法があるとコクリコに提案され、それについて行っただけであった。

この時のアヤメは、普段の振る舞いからは想像も出来ないほど冷淡で、呼び戻しに来たナグサを冷たく突き放したばかりか、「最初からあんたを友達と思ったことなんてない」と拒絶。アヤメを助けようと伸ばした右腕は黄昏に呑まれてしまい、今はもう動かなくなってしまった。箭吹シュロ曰く、助けに来たのがナグサでなければ、もっとマシな人であれば悲劇を阻止出来たかもしれないとし、無力なナグサに対する怨恨の言葉と解釈している。アヤメを目の前で失って、一人で戻った、なんて委員たちに言えるはずもなく、自責の念に駆られたナグサは「委員長になる資格が無い」と密かに姿を消したのだった。

『百花繚乱編』2章で更に深掘りされ、依存してくる周囲の人間に嫌気が差し、最後の希望としてクズノハに会いに行ったものの、クズノハに会えなくて絶望した末に花鳥風月部へと寝返った事が判明。すなわちナグサを拒絶した言葉は本音である。皮肉にも、20年前に勘解由小路家を出奔して花鳥風月部を立ち上げた元委員長のコクリコと同じ道を辿った。

余談

  • 七稜という苗字は実在しない。ブルアカでは珍しい架空苗字である。稜の文字は山の地形を示す言葉によく使われるため、七稜は7つの山といった意味合いだろうか。ちなみにナグサの苗字・御稜も実在しなかったりする(そもそも「稜」を使った苗字自体がない)。
     
  • アヤメの生死については不明。ユーザーの間では黄昏に呑まれた時点で死亡した説、反転してシュロになった説がよく挙げられる。しかし『百花繚乱編』2章でどちらの説も否定された。

関連項目

  • ブルーアーカイブ
  • ブルーアーカイブの関連項目一覧
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