仕事してPとは (シゴトシテピーとは) [単語記事]

仕事してPとは、VOCALOID民族調曲、VOCALOID和風曲を中心にVOCALOIDオリジナル曲を投稿しているVOCALOIDP（プロデューサー）である。
初期はKAITOおよびMEIKOのみを使用していて、その高い技術から伝説の年長組マスターと呼ばれていた。2010年以降は鏡音リン・レンおよび猫村いろはのオリジナル曲も投稿している。また、楽曲のCD収録やカラオケ配信など活動の幅を広げている。

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概要

2008年6月12日【KAITO】youをアイス好きな兄さん的替え歌で歌わせてみたでデビューしたVOCALOIDプロデューサー。初期の楽曲ではKAITOのみを使用していたが、【MEIKO】廃墟に紡ぐ歌【オリジナル】以降はMEIKOも使用するようになり、それ以降ソロ・デュエットの両方でオリジナル曲を投稿している。
KAITO、MEIKOともに高い調整技術を持っていて、デュエットの動画ではしばしば伝説の年長組マスターのタグがつけられるほどである。

P名の直接的な由来は6月16日投稿の【KAITO】兄さんがオリジナル曲を歌ってくれましただと思われる。以下、由来となった歌詞を抜粋。

「サボるくらいなら俺にアイス買ってきて　アイスは俺の必需品　それが嫌なんだったら仕事しろ　マスターのあほんだら～☆」　

加えて、デビュー月である6月には9曲以上動画を投稿するというハイペースさに、視聴者から「うｐ主、仕事は大丈夫か？」「うｐ主仕事して」などのコメントが寄せられ、P名として定着することとなった。

P名に加えてhinayukkiというニックネームの両方とがタグに記載されている場合も多い。

動画で使用されているイラストは基本的に仕事してPの自作である。VOCALOIDの調整の見事さもさることながら、曲詞イラストとPの織り成す世界に魅了されるファンは多い。

投稿楽曲

2008年6月16日【KAITO】兄さんがオリジナル曲を歌ってくれましたでデビューを飾る。

それからわずか6日後の2008年6月22日に【KAITO】翼の子-Flying Child-【オリジナル】を投稿。
当時から非常に高いVOCALOIDの調声力を持っていたことがうかがえる1曲である。

さらに同日2008年6月22日には【KAITO】歌う大地【修正版】を投稿。
この楽曲は仕事してPのデビュー曲である【KAITO】兄さんがオリジナル曲を歌ってくれましたの歌詞を変更したものである。またこの楽曲の一部には高音KAITO（KAIKOとも呼ばれる）を使用したと思われる部分も見られる。

それから1週間後の2008年6月29日には、【KAITO】PRAY...a【オリジナル】を投稿。

さらにその翌日2008年6月30日にはKAITOに意地悪をしてみたを投稿。
これはKAITOが「喋る」作品である。愛くるしいイラストや、大変聞き取りやすい声で「かわいい」などのコメントが多く寄せられている。

2008年7月6日には、【KAITO】Shine【オリジナル】を投稿。この頃、仕事してPというP名が定着したものと思われる。

2008年7月16日には、【KAITO】コイウタ【オリジナル】を投稿。哀愁漂う完成度の高い楽曲である。

2008年7月28日には、【KAITO】廃墟に降る花【オリジナル】を投稿。深い歌詞が特徴的である。

2008年8月19日には、【KAITO】Dear You【オリジナル】を投稿。この楽曲は、すべての人の誕生日を祝う曲であり、穏やかなイラストやメロディーが、誕生日という素晴らしい日を盛り上げてくれる1曲である。

2008年8月30日には、前作の【KAITO】Dear You【オリジナル】のロングバージョンである【KAITO】Dear You -long ver-【オリジナル】を投稿。前作同様高い評価を得ている。

2008年9月10日には、【KAITO】記憶ノ欠片【オリジナル】を投稿。今までの作品同様高い完成度の楽曲である。

2008年9月20日には、【MEIKO】廃墟に紡ぐ詩【オリジナル】を投稿。この楽曲は、仕事してP自身初のMEIKOを使用した作品である。初のMEIKO作品とは思えない調声で視聴者を驚かせた。また、イラストも曲の終盤にかけてMEIKOの目から涙が滴り落ちるなど、演出の高さも評価されている。

そして、2008年10月1日には、【MEIKO・KAITO】番凩【オリジナル】を投稿。2010年3月3日現在で38万再生を超えマイリストも2万2千を超えている。仕事してPの数ある作品の中でも、一際高い評価を得ている楽曲である。
この作品は週刊VOCALOIDランキング　#53にて初登場4位を獲得、また翌週の週刊VOCALOIDランキング　#54にて6位を獲得、さらに翌週の週刊VOCALOIDランキング　#55でも13位を獲得し、高い順位を3週に渡って維持した。

2008月11月6日には、【KAITO】Shine【修正版】を投稿。この作品は、2008年7月6日に投稿された【KAITO】Shine【オリジナル】を新たな音源で作り直した作品である。

2008月11月20日には、【MEIKO】君だけに僕だけの【オリジナル】を投稿。調声力の高さが際立つ作品である。

2008月12月8日には、【KAITO】紅の誓い【オリジナル】を投稿。イラストの背景が若干ホラーな作品である。

2009年1月1日には、【KAITO・MEIKO】東ノ暁西ノ黄昏【オリジナル】を投稿。1年の始まりにふさわしい楽曲である。ちなみに、この作品は週刊VOCALOIDランキング　#66にて初登場21位を獲得している。

2009年2月16日には【KAITO】See you【オリジナル】を投稿。（詳細は下記参照）

2009年2月19日には、KAITOが誕生日を振り返るようですを投稿。KAITOの誕生日を記念して作られたこの楽曲は、誕生日にも関わらずマスターとMEIKOが出かけてしまい、プレゼントも忘れられてしまったKAITOの悲しい気持ちが、KAITO自身の視点から歌われている。

そして、2009年3月7日には、【MEIKO】黄泉桜【オリジナル】を投稿。2010年3月3日現在で再生数は22万回を超え、マイリストも1万4千を超えた。この作品は週刊VOCALOIDランキング　#76にて自身初の1位を獲得した記念すべき1曲である。ちなみに、2008年10月1日投稿の【MEIKO・KAITO】番凩【オリジナル】の最高位は4位である。また、翌週の週刊VOCALOIDランキング　#77では8位を獲得している。

さらに、2009年4月27日には、【KAITO】時忘人【オリジナル】を投稿。2010年3月3日現在で再生数は27万回を超え、マイリストも1万5千を超えている。この作品も週刊VOCALOIDランキング　#83にて初登場4位を獲得した。また、翌週の週刊VOCALOIDランキング　#84でも16位をキープした。
さらに、投稿から5か月以上たった2009年10月10日頃から突然のランキング上昇があり、それにより2009年10月12日付の週刊VOCALOIDランキング　#106にて圏外から15位にランクインするという珍事があった。

2009年6月12日には、【MEIKO】自作曲をメドレーっぽく【KAITO】を投稿。この作品は、今まで仕事してPが投稿した番凩や黄泉桜などの楽曲の使用音源が変化していたり、MEIKO曲をKAITOが歌っているもある。またイラストも作り直されている。

2009年7月31日には、【MEIKO・巡音ルカ】双色【オリジナル】を投稿。この作品はビタワンPの巡音ルカとのコラボ作品である。MEIKO・巡音ルカのコンビが心地よいハーモニーを作りだしている。この楽曲は週刊VOCALOIDランキング　#96にて初登場10位を記録した。

2009年8月17日には、【MEIKO・KAITO】Rinascita～始まりの謳～【オリジナル】を投稿。夏の季節によく合った明るいメロディーや歌詞の評価が高い。また、週刊VOCALOIDランキング　#99において初登場4位を記録した。

2009年11月5日には、【MEIKO】待人海【オリジナル】を投稿。この作品は仕事してPのほかに、歌詞・タイトルはVan、イラスト・動画は藤谷が参加している。（各敬称略）

2010年1月4日には、【MEIKO】七つの鐘【オリジナル】を投稿。週刊VOCALOIDランキング　#119にて、初登場13位を記録した。

2010年1月31日には、【鏡音リン】少女と黒い猫【オリジナル】を投稿。この作品は、鏡音リンを使用して制作された仕事してP自身初の楽曲である。週刊VOCALOIDランキング#123において初登場27位を記録。

2010年2月18日には、高音KAITOを使用した楽曲【KAIKO】雪舞う丘にて【オリジナル】を投稿し、調声力の高さを示した。これまでの作品にも高音KAITOと見られる部分を持った楽曲が投稿されていたが、一曲すべて高音KAITOで制作したのは初めてである。

2010年4月28日には、【KAITO】みちかぜ空歌【オリジナル】を投稿。週刊VOCALOIDランキング　#135にて初登場19位を記録した。

また、コラボ作品を意欲的に企画、もしくは参加しており、2009年2月16日には【KAITO】See you【オリジナル】を投稿、メインには仕事してP、ビタワンP、ほいほいP、合唱には藤谷、鉄分P、ぴーひゃらP、狩宮、AISUが参加、イラストには、鴇色、SNOW TOWN、雪原、鈴ノ助、歌境、kia（各敬省略）が参加。実に14名が参加した。また、2009年7月31日投稿の双色や2009年11月5日投稿の待人海などのコラボをはじめ、2009年12月31日には花結び【ボーカロイド合唱コラボオリジナル曲】を投稿、総勢15名のVOCALOIDP（プロデューサー）が参加、さらに10名の絵師が参加する大規模なものであった。
さらに、2010年2月13日には【KAITOオリジナル曲】歩ノ路【3者コラボ】を投稿した。作曲、調声は仕事してP、作詞、一部編曲、ギター、ミキシングはすけP、イラストは青磁(即興電P)が担当している。この作品は週刊VOCALOIDランキング　#124にて初登場22位を記録した。翌週の週刊VOCALOIDランキング#125においては順位を10位まで上げ2週連続のランクインを果たした。

CD制作

THE VOC@LOiD M@STER 12（ボーマス12）にて、仕事してP自身初のCDを頒布予定である。タイトルは「FILL e TUA」（フィルエトゥア）であり、全15曲/16Pジャケットの作品である。（詳細は仕事してPのサイトを参照。）

また、収録曲のうち6曲がニコニコ動画上にアップロードされていない楽曲であり、既存曲にも音源が一新されているものや、アレンジが加えられた楽曲で構成されているようである。

委託販売はとらのあなを予定されており、当日参加出来なかった方や遠方の方は、こちらで購入することが可能である。

さらに、「EXIT TUNES PRESENTS Supernova3」に「Floriography -勿忘草-」で、「EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat. 初音ミク」に「番凩」で、「EXIT TUNES PRESENTS Vocaloanthems feat.初音ミク」にて「時忘人」でそれぞれ参加しており、こちらの作品も音源が一新されているようである。