北九州市とは、九州の最北端に位置する福岡県の政令指定都市である。
重工業地帯を中心に古くから日本の主要な工業地帯として栄えた経緯があり、1963年に政令指定都市の指定を受けている。 これは三大都市圏以外では最も早く、全国で6番目となる指定であった。
近年小倉を中心とした再開発が目覚しい。
概要
- 一時期110万人の人口を誇ったが、現在では100万人を切って約98万5000人(2008年8月推計)である。
- 小倉北区のJR小倉駅を中心に北九州最大の繁華街が発展しており、この一帯が一般に「小倉」と呼ばれる地区である。 ちなみに読みは「こくら」であり、「おぐら」ではないので注意。
- 明治時代に日本初の製鉄所である官営八幡製鉄所が出来たことを機に古くから鉄鋼業を中心とした工業都市として栄え社会の教科書等で「四大工業地帯」の一角と紹介されていたが、他の工業地帯どころか工業地域に大きく水をあけられてしまっているため「工業地域」に格下げとされているものもある。
交通
- 本州の山口県下関市とは、関門橋(高速道路)と関門トンネル(国道およびJR)、新関門トンネル(山陽新幹線)の4本の交通機関で繋がっている。
- 北九州モノレール(北九州高速鉄道)が小倉-企救丘(きくがおか)を結ぶ。小倉駅では駅ビル内に高架軌道が繋がっており、JRからの乗換えがしやすい。 終点となる企救丘駅近くにはモノレールの運転席モックアップなどが展示される市立の交通科学館があったが閉館してしまった。
- 旧空港の濃霧による欠航や滑走路の短さ(1600m)を受け、2006年3月16日、に小倉南区・苅田町沖に新北九州空港(2008年6月18日より法令上正式に北九州空港)を開港。
同日よりスターフライヤー社がエアバス社のA320旅客機を使用し就航、航空業界に新規参入を果たしている(因みに非常用設備の案内やCMのボイスは子安武人が担当)。
- 福岡市に次ぐ西鉄バスの第二の牙城。こちらでも小倉駅などを中心にバスが何台も走っているのを目にする。
施設
- ゼンリン(住宅地図)やTOTO(トイレ・住宅設備)等、全国的にも有名な企業の本社がいくつか存在する。
- JR門司港駅駅舎は歴史的遺産が多く残されているため重要文化財に指定されている。駅周辺の門司港レトロ地区を含めて観光客で賑わう。門司港駅の隣には九州鉄道記念館があり、鉄道ファンにオヌヌメの施設。
- 小倉北区三萩野公園の北九州市民球場では、全国高等学校野球選手権大会福岡県大会の本戦や福岡ソフトバンクホークスの主催試合が開催される。
- 北九州市民球場の向かいには小倉競輪場が存在する。日本では2ヶ所しかない屋内型の競輪場の1つであり、施設名は「メディアドーム」。なお、小倉競輪は競輪競技発祥の地であり、GI競走『競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦(通称:競輪祭』)が毎年、この競輪場で行われている大きな所以でもある。
- 阪神競馬場以西では唯一のJRAの競馬場である小倉競馬場がある。競馬場横に北九州モノレールの駅があるため、交通の便は良い。夏競馬の西の拠点であり、九州産馬の限定戦等が行われることもある。
- 八幡東区の新日本製鐵八幡製鉄所の跡地の一部にあるスペースワールドが九州を代表するテーマパークとして有名である。宇宙をテーマとし、アメリカのスペースシャトル(オービタ)「ディスカバリー」の実物大モデルがある。元々の最寄はJR九州の枝光駅であったが、1999年にスペースワールド駅が開業してから は快速通過駅に格下げとなった。
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関連項目