圧倒的遊戯ムゲンソウルズとは (アットウテキユウギムゲンソウルズとは) [単語記事]

圧倒的遊戯ムゲンソウルズとは、日本一ソフトウェアコンパイルハートより2012年3月22日に発売されたPS3用RPG。

概要

新稲船敬二を名乗る謎の人物（稲船敬二氏とは別人である。ここ重要）が総合プロデューサーとして手掛けるアイディアファクトリーもといコンパイルハートの新作RPG。主人公のシュシュを筆頭に、個性豊かなキャラのハチャメチャかつ圧倒的な旅を描く。

キャラクターデザインや絶対神を自称する主人公が世界征服しようとするストーリー展開、兆すら超えるダメージを叩きこめるバトルシステムなど、どこか某ゲーム会社っぽさが漂うゲームである。実際、一部のキャラクターデザインに原田たけひと氏（汎用キャラのみ）やRyouji氏らかつての日本一スタッフが参加しているだけでなく、音楽も日本一作品の多くを手がけた佐藤天平氏が担当している。また、例によってお色気イベントも用意されており、そちらのイラストはIFのメイン絵師である平野克幸氏が担当している。

なお、通常版とは別に発売された限定版には、シュシュとアルティスとシャンプルのねんどろいどぷちとダンスムービーやサントラに収録されていない楽曲等が収録された特典DVDが付属。また、本作の楽曲を収録したサントラも3月28日に発売された。

システム

ネプテューヌmk2同様に移動の概念があるターン制コマンド式バトルを採用しており、4人のバトルメンバーと16人の付き人（控え）でパーティーを構成し、各世界を冒険し、下僕を集めつつ世界征服をするのがゲームの目的。戦闘時には特定のスキルで敵を吹き飛ばすことができ、ピンボールのように他の敵や壁にぶつけてダメージを与えることが可能。また、特定の条件を満たすことでフィーバーモードを発動することができ、上空に浮き上がったオブジェクトに敵をぶつけることでとんでもない桁のコンボ数を稼ぐことが可能となる。

また、シュシュのみ戦闘中に萌え殺しを行うことができる。これは、「甘える」「罵倒する」などといった萌えフレーズを組み合わせることで、敵のエモーションゲージを変化させることができるシステムであり、敵のエモーションゲージの中の萌えゲージをMAXにすることで、あらゆる敵を下僕化させることができるという代物。また、各キャラクターごとの属性によって変化量が異なるため、時にはシュシュを敵好みの性格に変身させることが必要となってくる。ただし、萌え殺しが不評で凶暴化ゲージがMAXになると敵が凶暴化してしまうデメリットも存在する。なお、萌え殺しの対象となるのは雑魚敵のみにとどまらず、フィールド上のクリスタルや大陸各地に存在する「ヌシ」なども萌え殺すことが可能。

ゲームを進める上でキモとなってくるのが、ムゲンフィールドの存在。これはムゲンポイントと呼ばれるポイントを一定数賭けることで挑戦できる連続戦闘イベントであり、通常のバトルが発生する通常ルート、強敵が登場する強敵ルート、確率で様々な制限が課されるハプニングルートの3つが存在する。プレイヤーはどれか一つのルートを選び、一戦一戦勝ち進むことで経験値や各種ポイントに大幅なボーナスがかかり、パーティーメンバーを凄まじい勢いで成長させることが可能。また、10階、30階、60階、100階にはムゲン休憩所と呼ばれる施設があり、ここではムゲンポイントを消費することでパーティーメンバーの強化を行うことが出来る。強化できる対象は潜在能力やレベルキャップの解放だけでなくスキルの強化や防具枠の追加など、その対象は多岐に及ぶ。また、汎用キャラクターのボイスや衣装などはここでしか購入することはできない。さらに、真エンディングを迎えるためにはムゲンフィールド内で発生するイベントをこなすことが必要不可欠なため、実質的にムゲンフィールドはこのゲームの中核を担う存在であり、これがなければ始まらない。

登場人物

シュシュ

シュシュ・インフィニット（CV:田村ゆかり）: 絶対神を自称する本作の主人公。クラスは絶対神。; 巨大なアホ毛と長いリボンがトレードマークのおてんば少女。天上天下唯我独尊を地で行く破天荒な人物であり、たまたま見つけた小宇宙「七曜界」を気に入り、七曜界の征服に乗り出す。わがままでめんどくさがりだが、一方で純真無垢な一面を持ち、仲間たちに対しては意外と優しい女の子。過去の記憶の一切を失っており、その出自には謎が多い。ちなみに温泉好き。一見わかりづらいが、髪型はツーサイドアップ。; 自分に見とれた者を下僕にする下僕転生と性格と共に姿を変える性格変化の能力を持つ。また、集めた下僕たちを敵にぶつける超必殺技、下僕玉を使うことが出来るのもシュシュのみ。
ツンデレシュシュ（CV:庄子裕衣）: シュシュが性格変化で変身したツンデレな姿。; ツリ目、ツインテール、絶対領域と絵に描いたようなツンデレ。意地っ張りで素直さの欠片もない性格なためにほとんどデレない。実は努力家で寂しがり屋。
寡黙シュシュ（CV:庄子裕衣）: シュシュが性格変化で変身した寡黙な姿。; 自分から話すのが嫌いなために、とにかく無口で寡黙な性格であり、その本性は心を抉るとまで称されるほどの毒舌家。ただ、他人の話を聞くことは好きらしい。ちなみに衣装はゴスロリ。; 電撃オンライン上で行われた発売前シュシュ人気投票では見事一位を獲得した。
天然シュシュ（CV:やなせなつみ）: シュシュが性格変化で変身した天然な姿。; お嬢様のような可憐な外見をしており、とにかくマイペースでほんわかとした性格の持ち主。色々とフリーダムな行動をするため、会話を成立させることが難しいものの、一緒にいると何だか癒される不思議ちゃん。
元気シュシュ（CV:稲村優奈）: シュシュが性格変化で変身した元気な姿。; オリジナルシュシュよりも更にちっこく、まるで子供のように元気いっぱいな性格。とにかく元気であり、その無尽蔵なスタミナとパワフルさでトラブルを巻き起こすトラブルメイカー。
ドSシュシュ（CV:やなせなつみ）: シュシュが性格変化で変身したドSな姿。; 変身した中では一番のプロポーションを誇る女王様。妖艶かつ常に余裕たっぷりな口調で話し、性格はかなり好戦的。いぢめがいのあるリュートを個人的に気に入っている。実は大の甘党。
ドMシュシュ（CV:遠藤綾）: シュシュが性格変化で変身したドMな姿。; 極度に臆病な性格なために常にオドオドしており、蔑む目線や無視されることが大好きな生粋のMっ娘。いぢめられることに至高の快楽を感じるため、逆に優しくされることが苦手。
清楚シュシュ（CV:遠藤綾）: シュシュが性格変化で変身した清楚な姿。; しとやかで芯の強い大和撫子であり、シュシュ軍団の中では唯一まともな会話が成立する貴重な人物。他のシュシュが個性的すぎるためか、特徴ない自分に悩んでいる。

シュシュの愉快な下僕たち

アルティス（CV:早見沙織）: ひょんなことからシュシュと出会い、彼女と共に気ままな旅をしている元・悪魔の大天使。クラスは大天使。; ハイテンションな性格の持ち主で、悪事やいたずらが大好きな悪魔・・・のはずだったが、なぜか悪事がいい行いにつながってしまう体質の持ち主であり、天使となってしまったドジっ子。そのためか、背中の羽も白黒一対ずつになっている。ドS。; 悪魔に返り咲くべく、シュシュの世界征服を手伝うことに。下乳担当。
リュート（CV:平田宏美）: ひょんなことからシュシュと出会い、シュシュに一目惚れしてしまった下僕第一号。クラスはシュシュの下僕。; 明るい性格の常識人。「～ッス」という語尾が特徴で、お色気に弱い健全な男の子。; 実は土曜界の勇者であり、シュシュが拠点としているGキャッスルはもともとリュートの物。
シャンプル（CV:加藤英美里）: 下僕転生によってシュシュの下僕になってしまった者たち。クラスは下僕。; どこかウサビッチを彷彿とさせる少しウザい愛らしい姿がチャーミングなタフガイ。シュシュによって集めて玉にされて敵にぶつけられたり、彼女にこきつかわれたりと扱いは散々だが、心底シュシュに惚れているため、特に気にしていない。; さまざまなバリエーションが存在し、それぞれ役割分担が異なる。ちなみに身体は石鹸のような物体でできているらしい。

勇者と魔王

ソゥル・スカイハート（CV:間島淳司）: 日曜界の勇者。クラスは120%勇者。; 冷静かつ寡黙で勇者である自分が大好きな勇者らしい青年。; 剣術や魔法などの腕前は確かなのだが、仲間の女性に水着を着せたがるという悪癖を持ち、人望は薄い。; レベルアップ時や逃走時のセリフは必聴。
シャンディ・サンシャイン（CV:櫻井浩美）: 日曜界のお姫様。クラスは悲劇のお姫様。; 清楚かつ上品なまさにお姫様といった少女。素直で従順なところがあり、ソゥルに助けられてからは彼にいいように連れまわされているかわいそうな人。; 真性のドMであり、ドSシュシュにいじめられたことをきっかけに完全に開眼。彼女のことをお姉様と呼び慕うようになる。
十六夜月香（CV:浅倉杏美）: 月曜界の勇者。クラスは巫女勇者。; 華奢な外見とは裏腹に凄まじい怪力を持つ巫女さん勇者。; 本業は巫女だが、宿代に困るほどの貧乏。内気な性格であり、尊敬している白銀をついつい吹っ飛ばしてしまう困ったさん。一人称はうち。
白銀（CV:津田健次郎）: 月曜界の魔王。クラスはおっさん魔王。; 面倒見がよく、親分肌気質のために人望を集める魔王のおっさん。見た目は老けているが、これでも29歳。; 月香にぶっ飛ばされてばかりいるので、それを避けるために彼女から逃げ回っている。; メイドと女の子に罵られることが大好きな変態。
アレス・レーヴァンティン（CV:沼倉愛美）: 火耀界の魔王。クラスはアイドル魔王。; 何よりも目立つことが大好きな性格であり、火曜界ではアイドル的な人気を誇る。; 取り巻きも多いため、常に周りからちやほやされており、そのせいか肉体的にも精神的にも打たれ弱い。; 自分とキャラが被っているシュシュをライバル視している。半ケツ。
エルカ（CV:泰勇気）: 火曜界の勇者。クラスはナルシスト勇者。; 悪魔でありながら勇者をしている変わり者であり、自らの美に絶対の自信を持つ超ナルシスト。; 見た目と中身の奇天烈さとは裏腹に、ケルベロスという頑強な要塞を持ち、操艦テクニックはリュートを遥かに上回る。ヘタレ。
マリナ・カナンベール（CV:長谷川明子）: 水曜界の勇者。クラスはドジっ娘探検家。; 水耀界の遺跡探検を生業としている凄腕の魔導士。; 極度の方向音痴であり、なおかつドジっ娘。遺跡に対して並々ならぬ情熱を向ける。巨乳。; キャラクターデザインは元日本一の社員だったRyoji氏が担当している。
ウェルシュ・ココット（CV:石原夏織）: 木曜界の勇者。クラスは新米ゆーしゃ。; 最近勇者になったばかりのボクっ娘。; シャルルの双子の妹であり、彼女のことを何かと気にかけている。
シャルル・ココット（CV:小倉唯）: 木曜界の魔王。クラスは新米まおう。; 最近魔王になったばかりで力は弱いが、性格は尊大。; ウェルシュの双子の姉であり、かつては内気な性格だったが、魔王になったためにとりあえず口調を変えている。
ディース・ヴァンガード（CV:原由実）: 金曜界の魔王。クラスは汎用人型決戦兵器。; 某バーチャルアイドルのような恰好をしたロボ娘。; 世界の危機を救うために努力している勇者らしい勇者。性格はキツメだが、世話好きな一面を持つ。超高性能なロボットだが、塩分に弱い。; 全勇者&魔王の中でも最高のプロポーションを誇るダイナマイトボディーの持ち主。

ライバル

ベルリオーズ（CV:斎藤千和）: シュシュの行く先々に現れる謎の少女。クラスは不明。; シュシュと同じく、下僕化の能力を持ち、ある大切な目的のために下僕を集めて回っている。シュシュのライバルというか、普通にいい友達。; 意外と天然。某リンクスとはたぶん関係ない。
はぐれシャンプル（CV:？？？）: ベルリオーズの能力で下僕となった者。クラスは下僕。; 通常のシャンプルと異なり、若干ワイルドな見た目と黒い体色が特徴。はぐれという名称はシュシュが勝手につけた物であり、本名は不明。

用語

七曜界: 物語の舞台。それぞれ異なる文化や風土を持った7つの世界の集合体。; 剣と魔法の世界の日曜界、和と黄昏の世界の月曜界、赤く燃える炎の世界の火曜界、氷の世界の水曜界、自然豊かな世界の木曜界、サイバーテックな世界の金曜界、そしてもう一つ謎の世界から成っており、それぞれの世界に一人ずつ勇者と魔王が存在している。この世界全部を征服するのがシュシュの目的。
Gキャッスル: シュシュたちの拠点となっている宇宙戦艦。正式名称はギガンティックキャッスル。; 元々はリュートの持ち物だったものをシュシュが強奪し、様々な改造を付け加えた代物。中にはエステサロンや温泉、洋服屋、武器屋などの設備が完備されている。見た目は悪趣味だが性能は高い。