夜行列車とは、夜間走行する長距離列車である。夜間に移動することにより日中の目的地での有効時間を増やす、また宿泊費を減らすなどの効果がある。
日付をまたぐ列車がほとんどだが、0時を過ぎて出発する列車もある。
都市間連絡や観光地へのアクセスとして、日中の航空機、新幹線や特急の出発時刻を過ぎたあとに発車し、翌朝それらの到着時刻より早めに到着するという、補完的役割で運行される事が多い。現在は、大阪と札幌を結ぶトワイライトエクスプレス号、上野と札幌を結ぶカシオペア号など、速達性を度外視し、ゆとりを持った旅自体を楽しむ列車もある。
寝台車を基本に編成される列車は「寝台特急」「寝台急行」と時刻表で案内される。「ムーンライトながら」に代表される夜行快速列車は、現在は基本的に座席車のみで編成される。国鉄時代には多種多様の夜行列車が走っており、普通列車だが寝台車を組み込んでいる列車など、その列車の特性に合わせ編成されていた。
夜行列車の代名詞として使われる「ブルートレイン」は、1958年に登場した20系客車の塗装が、当時の客車がぶどう色(茶色)あったことに対して、青色であったことからその呼称がついた。また、その内装も当時の水準からすれば市中の宿泊施設と比べて遜色のないものであり、「走るホテル」とも呼ばれた。
各種個室寝台や、ベッドなのにシーツのサービスがないのびのびシートなど、サービスも様々である。
外部的な要因として、航空運賃の値下げ、夜行バスの発達、新幹線の延伸、格安ビジネスホテルの展開など、また内部的な要因として、使用する車両の老朽化・陳腐化、提供されるサービスに対して割高な運賃、また運行する事業者側からは複数社間を運行し、また寝台車やそれを牽引する機関車の機関士等、特別な要員を割かなければならず、鈍足なためダイヤ編成上大きな阻害となっており、一社単独(JR東)あるいは、二社(JR東・西)で済む東京―北陸・東北、関西―東北連絡以外の寝台列車の衰退は2000年代に入って著しい。
特に東京・関西―九州間を結ぶ夜行列車は2009年3月14日発の「はやぶさ・富士」の運行をもって最後となる。
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最終更新:2025/12/15(月) 14:00
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