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レールバス

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レールバスとは、バスの設計および部品を活用し製造された気動車のことである。

概要

閑散線区向けに設計・製造されており、サイズ路面電車(バス)と同等程度の全長10~13mとし、定員も50~70名程度である。日本国内では国鉄キハ10000形12000形(キハ01系)を1954年に自設計・導入したほか、1959~1962年富士重工業(現・SUBARU)が数両を製造したものの広く普及はしなかった。その後1980年代富士重工が改めて軽快気動車「LE-Car」を売り出し、一時第三セクター事業者を中心にそこそこ普及した。

一般的な鉄道車両べて以下のような利点がある。

  • バスの設計・部品を活用しており、製造コストが低減される。特に富士重工鉄道車両とともにバス体を製造しており、そのノウハウをいかんなく発揮する事が出来た。
  • 富士重工のLE-CarIIは量産効果もあって実際の販売価格が低く抑えられ、一方で以前のレールバスと異なり液体式採用により連結運転も容易で、柔軟性も備えていた。
  • 軽量であるため、ランニングコストの低減も期待できる。さらに線路など設備への負担も軽減され、保守面のコスト低減も見込める。

一方で欠点としては、

  • 機械式時代においては総括制御が出来ないので、2両以上の連結運転をおこなう場合は各々の車両運転士を乗せる必要があった。実際の運用でもラッシュ時において利用者が輸送量を上回る事態が生じ、積み残しに備え一般的な鉄道車両を予備とする本末転倒な事態も生じた。
  • 軽量ゆえに保安装置が反応しないケースが存在した。また乗り心地を含め、居住性があまり良くなかった。
  • バスの設計をベースにしていた故か、強度・耐久性とも不足した。元々バスに限らず自動車は10~15年ほどで耐用年数の限界に達するが、レールバスの耐用年数もこれに準じており、一般的な鉄道車両よりずっと短かった。もっとも実際は耐用年数をはるかえて動かしているケースが見受けられた。

 第三セクター事業者とレールバス

国鉄末期第三セクターに転換された旧特定地方交通線の各線には、コストの低さと設備一新の的から、富士重工のLE-carIIシリーズの各が導入された。それぞれのデザインは似通った部分もあったが、各鉄道ごとの塗装ったレールバスたちは、鉄道新時代の訪れを告げた。

しかしながら、前述の耐久性の問題から、その多くは通常の鉄道車両ベースとした新々に置き換えられていった。これらの車両には、ミャンマーなど海外に譲渡された車両もある。

特に1991年信楽高原鐵道におけるキハ58との正面衝突事故はその契機となり、にこそなったものの、1960年代の製造ながら、ある程度車両の形態を保っていたキハ58に対して、平成時代に誕生しながら原形を留めないほどに大破したレールバスの姿は鉄道業界に衝撃を与え、大規模な事故に対しての脆弱性摘されるようになり、一気に的に採用が見送られるようになる。以降は耐久性などをある程度考慮した、より鉄道車両らしい車両へと回帰してゆくこととなる、

2013年3月末でわたらせ渓谷鐵道のわ89-100形引退2024年7月にはいすみ鉄道いすみ200形引退し、定期営業運転に用いられている車両はなくなった(動態保存してるところはある)。

なお阿佐海岸鉄道では、マイクロバスベース道路と線路の双方走行可な、ある意味文字通りの「レールバス(DMV)」が走っているが、それについては個別記事を参照。

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