JR日光線

JR日光線とは、栃木県内の宇都宮駅と日光駅を結ぶJR東日本の鉄道路線である。

なお項目内ではこのJR日光線を単に日光線と表記する

羨ましいぞ東武！客よこせ

日光といえばいわずと知れた世界遺産を擁する有数の観光地である。
そのため浅草から埼玉県内と栃木市を経て日光を目指す東武鉄道東武日光線との競合関係にあり、ローカル線規模である日光線への最新準急型気動車の投入や電化など、国鉄は熾烈な集客争いにしのぎを削っていた。

しかし日光線には上野方面から直通をする場合、宇都宮駅で折り返しに時間を要するという不利な条件が存在した。さらに国鉄の準急型電車157系に対抗し東武鉄道が投入したデラックスロマンスカーの人気も追い討ちとなり、157系が165系に置き換えられた(=グレードダウン)ことで日光線側に観光客輸送での白旗が上がる。

それでも国鉄～JRには首都圏各地から直通列車を走らせられるという強みがまだ残っていた。
189系「彩野」の登場時は日光方面への臨時列車としての使用を意識し、車体が日光の社寺をイメージする強烈な赤と山吹色に塗られていたことからも、最近まで諦めきれてなかった事が窺えよう。

ここから先は皆さんもご存知JRと東武の和解が成立、二社直通・相互乗り入れ運転の開始である。
華やかな直通運転の陰に隠れて話題にすらなっていないが、日光線には一般旅客向け臨時列車がほとんど来なくなってしまうのであった。
沿線の鉄ｦﾀ涙目(´；ω；｀)ｳｯ…

概要（主に現在）

ロングシート2両編成の107系電車が2～6両を組み、30～60分間隔で近郊輸送を担っている。
多くの列車は宇都宮駅から日光駅までの全線を運行するが、宇都宮駅から途中鹿沼駅までの区間列車も存在する。

路線は全線単線で途中5駅のいずれもが交換設備を持っている。10両編成までの列車の入線実績があるが、すべての駅のホームが10両対応というわけではない。

鶴田から先は日光に向かって上っていくきつい勾配になっており、抑速ブレーキを装備した車両での運行が望ましい。
日光駅のホーム上り端からこれまで走ってきた線路を見てみよう。あまりの下り坂に構内を出たところで線路が見えなくなっている。

観光輸送の凋落について先ほど述べたが、現在でも乗客には日光への外国人観光客の姿も目立つ。
彼らは宇都宮駅で新幹線から乗り換えてきており、外国人観光客向けの新幹線乗車優遇などが関係しているようだ。

鶴田駅近くには富士重工業宇都宮製作所があり、主に気動車を製造していた関係で時折同駅から新車の甲種回送が見られた。なお、富士重工はその後2002年に鉄道車両製造から撤退してしまったため、鶴田駅に多数あった引き込み線も撤去されてしまっている。

2008年3月15日のダイヤ改正で東京近郊区間になり、Suica・PASMO・ICOCA・TOICA・Kitacaが利用できるようになった。

駅一覧

運行される全ての列車（臨時・団体列車除く）が普通列車である。終着駅までの各駅に停車。

駅名	■乗り換え路線・○駅周辺施設
宇都宮駅	■JR東日本　東北本線(宇都宮線)、東北新幹線 ○東武鉄道　東武宇都宮線(東武宇都宮駅)
鶴田駅	○東武鉄道　東武宇都宮線(南宇都宮駅)
鹿沼駅
文挟駅
下野大沢駅
今市駅
日光駅	○東武鉄道　東武日光線(東武日光駅)

○印の東武鉄道各駅はどれも距離的には離れており、厳密には乗換え路線（駅）とは言えない。
しかし地元の人間で徒歩やバスを利用して相互に乗り換える者は多い。

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