暁美ほむらとは (アケミホムラとは) [単語記事]

暁美ほむら（あけみ－）とは、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物である。

愛称は「ほむほむ」。担当声優は斎藤千和。

概要

ある日見滝原中学校2年に転校してきた少女で、鹿目まどかが夢の中で見た少女と同じ容姿をしている。

学業・運動・容姿のいずれにおいても優れているが、人を寄せ付けない雰囲気を纏っている。

まどかに対して忠告と思われる発言をしており、後にまどかが魔法少女になることを阻止しようとしていることがわかった。まどかとさやかが傷だらけのキュゥべえを目撃した際には、ほむらがキュゥべえを襲撃していることも発覚。またキュゥべえを保護する巴マミと対立した。

普段の態度は少々トゲがあるが、たびたびまどかを気にかけたり、マミに共闘を持ちかけたりと根はいい人のようである。まどかからは仲良くなりたいと思われているが、上記の場面に居合わせていないさやかにはよく思われていない。

魔法少女として

このアニメにおいて最も早く魔法少女として登場したびたびその力を行使しているが、未だ不明な点が多い。

マミはマスケット銃、さやかはサーベル、杏子は槍といった具合にそれぞれの魔法少女は自らが得意とする武器を持つがほむらの場合は武器を持っている描写が見当たらない。唯一それと見られるのは左腕に取り付けられているラウンドシールド（円形の盾）であるが、攻撃はおろか本来の用法である防御にすらほとんど用いられていない（盾の使用は1話冒頭のまどかの夢の中での戦闘のみ）。
公式ビジュアルではアーチェリーを持った姿が確認できるが、それらを使う様子も無い。また同ビジュアル内では前述の盾を装備していない。魔法少女の衣装に関しても他の魔法少女と比べファンタジー色が薄く、灰色を基調としたセーラー服に近いデザインとなっている。

使用する能力についても同様に、飛行、盾を用いての防御、光弾による攻撃、瞬間移動、炸裂系らしき魔法など、統一性がなく依然として不可解な点が多い。これらとは別に体術にも優れ、手刀一発でさやかを気絶させている。(魔法少女の性質を考えるとこれにも魔術的要素が絡んでいる可能性もあるが)

実力についてはマミが「相当の力を持った魔法少女」との推論を述べた描写のみである。しかし第3話でマミが倒せなかったシャルロッテを瞬殺したことや、第4話で「数えられなくなるほどの戦死した魔法少女を見てきた」といった発言から相当な経験と能力に裏打ちされた実力者であることが伺える。

4話では杏子とキュゥべえの会話から他の魔法少女とは一線を画すような言及をされている。5話においてもキュゥべえから彼女のことについて語られているが、「僕と契約したとも言えるしそうでないとも言える」「極めつけのイレギュラー」など意味深な発言が出ている。また彼女の言動を見たキュゥべえが「彼女は何かを企んでいる」といった発言をまどかに対して警告のように発するなど、キュゥべえにとって彼女が都合の悪い存在であることも伺える。他にもシャルロッテが強敵であることや、ワルプルギスの夜が到来する日付、杏子さえ知らなかった魔法少女の真相を事前に知っていたりと、未来についてある程度知っている様子もある。8話にてキュウベえから「時間操作の能力だろう？」と聞かれ、図星だという演出がなされていた。
キュゥべえへの襲撃やまどかを気に掛ける真意も未だはっきりせず、物語を通してのキーパーソンであることは間違いなさそうである。

二次創作等

3話での魔女文字解析の結果から、「ほむほむ」の愛称が確定した。公式の扱いではあるのだが、「ほむほむ」の愛称は現時点では劇中登場人物達は使っていないので注意されたし。

二次創作では、本編において、まどかに対してのみ気を回したり、優しくしたりとまどかに気がある行動を続けるため、「まどかに対するツンデレ・クーデレキャラ」であるということにされやすい。また同時に、本編では自分を敵視するさやかに対しては、まどかと仲が良い間柄もあってか扱いがぞんざいである(本編でも"見殺しにはしない"程度の接し方しかしていないが…)。

まどかのピンチに颯爽と登場するので所謂ヒロインを助けるヒーロー宇宙海賊コブラ的な扱いや、まどかの危機をいち早く知る為に常にストーキングをするまどかLoveの駄目な人扱いの作品も増えている。QBによる勧誘にまどかが乗りかかった時、高確率どころかほぼ確実に現れて阻止するため、「契約帰し（コントラクトキャンセラー）」なる異名で呼ばれ、「それには及ばないわ」が名言扱いされるほどの傑物としても扱われている。

様々な設定が存在するが、「まどかに好意を抱いている」ところは概ね共通するようである。

また、初期は様々な特徴(声、髪型など)が附合するため、化物語の戦場ヶ原ひたぎをイメージする機が多かったようだが、「まどか☆マギカ」という作品の爆発的な流行や前述の二次創作のこともあってかひたぎイメージは離れ、現在はほむらという一人のキャラとして独り立ちしているようである。