狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なりとは、「狂った人の真似であっても、大路を走ったなら、それはすなわち狂人である」という意味の言葉である。
「狂人の真似だとしても、周りから見て本当の狂人と区別がつかないなら、その人はすなわち狂人である」という意味と解されることが多い。後ろには、「悪人の真似だとしても人を殺したなら、その人はすなわち悪人である」という意味の文がある。
この前には、「人の賢いところを見てねたむのは世の常だ」「とても愚かな人は、賢い人に会うと憎んでしまう」「こんな人は賢くなるはずがない」という意味の文章が書かれている。
そして、「即ち悪人なり」のあとは、以下のように続く。
驥は「一日に千里を走る馬」、舜は古代中国の夏王朝の聖帝であり、どちらも優れたものを指す。「偽っていても賢人について学んでいれば、賢人と言えるのだ」というのが第八十五段の本来の主題である。あくまで「狂人の真似とて…」はその前置きにすぎない。
現在は、「ジョークと言いながらも大衆には本物の狂人と受け止められうる行動」を指すときにインターネット上でよく使われる文章となっており、現状「偽りても賢を学ばんを賢といふべし」よりも多く引用されている。
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最終更新:2024/05/02(木) 11:00
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