異世界食堂(いせかいしょくどう)とは、著作・犬塚惇平、イラスト・エナミカツミによるライトノベル作品である。
2013年1月4日より、小説投稿サイト『小説家になろう』に犬派店主名義で投稿が開始され、2015年2月28日より、ヒーロー文庫にて既刊2冊が刊行されている。文庫本の内容は小説家になろうに投稿されたものに加筆修正を加えたものと、書き下ろしの新作で構成されている。
2016年09月07日にWEB版の作者の活動報告(3巻予約開始ほか)でコミカライズ版連載とアニメ化企画の進行が発表された。
一週間に1日、土曜日だけ異世界と繋がる料理店「洋食のねこや」を舞台にしたファンタジー、グルメ作品。
繋がる先の異世界はいわゆる剣と魔法のファンタジーの世界であり、異世界ファンタジー作品と言えなくも無いが、波瀾万丈の冒険譚でもなければ、異世界の知識や技術を活かしたサクセスストーリーでもなく、異世界の客達がひたすらにこちらの世界(彼らにとっての異世界)の料理や酒に舌鼓を打つだけの作品。
一話完結型の作品。一話が10~20ページ前後の短編に仕上がっており、文庫本1冊に20話程度の短編が収録されている。基本的には一話ごとに異なる客の話だが、同じ客や店主、ウェイトレスに焦点を当てた話もあり、前後の話で主役となる客が登場することもある。
タイトルの「異世界食堂」とは、洋食のねこやの異世界での呼び名である。異世界の住人達にとってはねこやの方が異世界なのでそう呼ばれている。
ねこやのドアベルには魔法が掛かっており、毎週土曜日だけ異世界の各地にねこやのドアと繋がる扉が出現する。扉の総数は不明だが、人が使いやすい場所に出現する扉は少なく、大抵は森の中や寂れた街道などの使いづらい場所に出現する。また、1つの扉は1度の土曜日につき1回しか使えない。そうした事情もあって、異世界でねこやの存在を知る者は少なく、客の大半は常連か、料理店と知らずに転がり込む一見ばかり。
王族から平民まで様々な地位の人間、エルフやドワーフなどの亜人、リザードマンやセイレーンなどの魔物、果ては神、種族も立場も事情も異なる異世界各地の客達が、同じ場所を訪れて料理や酒を堪能し、また遠く離れた場所でそれぞれの生活や旅に戻っていく。そうした異世界の営み、息遣いを感じさせるのも本作の特徴と言える。
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最終更新:2025/12/21(日) 01:00
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