科学戦隊ダイナマンとは1983年から1984年まで放送されたスーパー戦隊シリーズ第7作目である。
あらすじ
大昔、地球に降って来た巨大隕石に付着していた微生物が進化して生まれた「ジャシンカ帝国」が
地上征服を目的として侵攻して来た。
ジャシンカ帝国の侵略を察知していた夢野総司令は5人の若者を集め「科学戦隊ダイナマン」を結成。
ダイナマンとジャシンカ帝国の戦いが繰り広げられる。
概要
とにかく爆発のシーンが多い事に定評がある戦隊。レギュラーの5人中2人がスーツアクターも兼任している為、
変身前においても派手なアクションを演じる事が多々ある。
スーツが野球選手モチーフであるのは企画段階でのスーツデザインの名残である。
放送時間が第9話から30分→25分に短縮されるが、尺が短くなった代わりにスピーディな展開が多くなった。
再び30分に戻るのは「電磁戦隊メガレンジャー」を待たねばならなかった。
シリーズ終盤の敵組織側の裏切り、内部分裂、夢野総司令に隠された秘密等・・・・
敵味方双方のストーリーも見逃せない内容となっている。
爆発!科学戦隊ダイナマン!
本拠地は夢野発明センターの地下にある「ダイナステーション」。
5人は科学者でもあり、それぞれの夢に向かって発明・研究に明け暮れている。
ダイナブレスを用いて強化スーツを着用する事で変身する。
共通装備はダイナロッド。メンバーによって違うが、炎、水等を発射出来る。
光線銃として使用する事も可能。ちなみに戦隊初の光線銃である。
合同技は5人がジャンプし、敵に飛び蹴りを浴びせる「ダイナキック」、「フライングアタック」等がある。
必殺技は5人のエネルギーを集中させ、巨大なエネルギー体となり敵に突撃する「スーパーダイナマイト」。
メカシンカに破られてからは猛特訓を重ね、「ニュースーパーダイナマイト」を編み出した。
| ダイナレッド/弾北斗(演:沖田さとし) |
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ダイナマンのリーダー。
剣道とモトクロスのライダーとしての腕は一流である。
科学者の肩書きにおいては無公害水素エンジンの開発に取り組んでいる。
ダイナレッド時においてはダイナ剣の二刀流を駆使し戦う。
ダイナ剣・夢の翼、ゴールデンスパーク等の剣技でジャシンカを斬る。
他にもマグナムスクエアパンチ等の技がある。
ダイナロッドからは「レッドファイヤー」を放ち、敵を焼き尽くす。汚物は消毒(ry
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| ダイナブラック/星川竜(演:春田純一※スーツアクターも兼任) |
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サブリーダー格。伊賀忍者の子孫であり、変身前でもその体術を生かす機会が頻繁にある。
変身前でも数々の忍術を使える。忍者だけあって「~ござる」などの口調が特徴的。
宇宙人と交信する事を願っている。裸で水浴び中の王女キメラの服を盗んだ事があるスケベな一面も。
ダイナブラック時は忍術を応用した多彩な技が特徴的。
「ブラック分身の術」、特殊な糸で敵を絡ませる「ストロングシャワー」等でジャシンカを翻弄する。
個人武器はブーメラン状の武器「クロスカッター」。バトルテクターを装着して格闘能力を上昇させる事も可能。
ダイナロッドからは「ブラックスターフラッシュ」を放ち敵を撹乱させる。
彼を演じた春田純一はスーツアクターも兼任している上、
前作「大戦隊ゴーグルファイブ」から2年連続で(色は同じくブラック)
戦隊メンバーとして続投、出演しており、その他の数多くの東映特撮作品にも出演している。
最近では「仮面ライダー剣」での広瀬栞の父親・広瀬義人役が記憶に新しい。
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| ダイナブルー/島洋介(演:卯木浩二※スーツアクターも兼任) |
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石垣島出身。水中での活動を目的とし人工エラの開発に取り組んでいる。
拳法技が得意であり、瞬発力に優れている。純情な性格で女性の水着姿を正視出来ない一面も。
ダイナブルー時はスピードを生かした拳法の他にも海での戦いを得意とする。
個人武器は「ブルーフリスビー」、サーフボード状のツール「ブルーサーフジェット」。
ダイナロッドからは「ブルー水竜巻」を放ち、強力な水流でジャシンカを飲み込む。
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| ダイナイエロー/南郷耕作(演:時田優) |
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九州出身。植物の品種改良に取り組んでいる。果物と野菜を合成させた作物を作る事も。
服装はウェスタンスタイル。ラーメン製造マシーンを作る程のラーメン好き。
明るく、素直な性格で子供達から好かれている。
ダイナマン中で一番の怪力の持ち主で、ジャシンカを圧倒する。
個人武器は「チェーンクラッシャー」。ダイナロッドからは「イエロー雷光落とし」を発射する。
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| ダイナピンク/立花レイ(演:萩原佐代子) |
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紅一点。動物との会話を夢見て研究に取り組んでいるが、猫が苦手である。
今までに「ハツカネズミ語」等の解析に成功している。フェンシングの名手でもある。
水着姿でキメラと格闘戦を演じた事もあった。実は光の国の王女でもある。
ダイナピンク時は「ローズサーベル」でピンクフラワーカーニバル等の技で華麗に戦う。
ダイナロッドからは「ピンクショッキングメロディ」を放ち、ジャシンカの聴力を破壊する。
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- 夢野久太郎(演:島田順司)
ダイナマンの総司令。
普段は夢野発明センターで発明おじさんとして子供達相手にコミカルな姿を見せている。
医学や剣道にも精通している。ダイナマンに猛特訓を課す鬼の様な一面も見せる事がある。
実は「夢野久太郎」は偽名であり、終盤で偽名を名乗っている理由と秘密が明かされる事となる・・・・。
ダイナマン、その戦力
- ダイナファルコン
ダイナレッド専用のバイク。
- ダイナマシーン
他の4人が運転するジープ。武装は小型ミサイル。
- ダイジュピター
ダイナマッハ、ダイナモビル、ダイナギャリーを搭載している巨大母艦。
- ダイナロボ
ダイナマッハ、ダイナモビル、ダイナギャリーが合体する事で完成する巨大ロボ。
合体コードは『合体!グランドスラム』。
武装は科学剣、ダイナシールド、ダイナナックル、ビートハンマー、ダイナブーメラン、ファイヤードラゴン等。
必殺技は「ダイナミックジャンプ」で高空へ上昇し落下しながら敵を斬る『科学剣・稲妻重力落とし』。
余談であるが「スーパーロボット大戦α外伝」のスレードゲルミルの斬艦刀での剣技名の元ネタである。
有尾人一族ジャシンカ帝国
移動要塞「グランギズモ」を居城としている。主力戦闘機は「ギズモスキート」。
太古に地球に降った隕石に付着していた微生物が長い年月を掛け地底を支配する程に進化した。
これが有尾人一族ジャシンカ帝国である。生えている尻尾の数で階級が決まるという身分制度がある。
地上人類を支配すべく尻尾を生やそうと実験を試みていたが、生やせないと分かると地上を滅ぼすべく動き出した。
- 帝王アトン(声:渡部猛)
ジャシンカ帝国の支配者。9本尻尾の持ち主。
地上征服に成功した暁には10本尻尾になれると信じている。
- カー将軍(演:石橋雅史)
ジャシンカ一の科学者にして軍神として称えられている。7本尻尾の持ち主。
進化獣とメカシンカの製造を担当している。
戦闘能力も強大であり、ダイナマンと対峙した際にはダイナマンらを苦戦させている。
- メギド王子(演:林健樹)
帝王アトンの息子。元々5本尻尾の持ち主であったが
1話にてダイナレッドに尻尾を1本切り落とされて4本尻尾に成り下がる。愛馬は「流れ星」。
得意技として「ジャシン剣蝙蝠返し」を使用する。真面目だが気が短い性格。
- 王女キメラ(演:香野麻里)
8話から登場したメギドのいとこ。4本尻尾。
妖術を操り、ダイナマンらを苦しめた。メギドに対してツンデレ。
水浴びシーンを披露した事もあり、この際にダイナブラックに服を奪われている。
- 女将軍ゼノビア(演:藤山律子)
37話から登場。7本尻尾の持ち主。
王座を狙うべく、帝王アトンを暗殺しようとしたが阻止され投獄されていたが後に脱獄。
改めてアトンに忠誠を誓うが、未だに王座に付く事を諦めていない。
- ダークナイト(声:飯田道郎)
・・・といってもゴッザムシティでヴィランと戦うヒーローではないので念の為。
42話から登場した正体不明の戦士。「ダークナイト闇の舞い」が得意技である。
ダイナマンとジャシンカ双方に情報を流し、混乱させる事を楽しんでいる。その正体とは・・・・?
- シッポ兵
1本尻尾を持つジャシンカで身分が低い兵士。
メギドらの親衛隊として仕えたり、ゼノビアの侍女を勤めた高位のシッポ兵もいる。
地上人に化ける事が可能であるが変装技術は高いと言い切れない。驚いた時等に尻尾がはみ出してバレてしまうからである。
- 進化獣
「プログレッサー」の内部で「生命のスープ」より進化して誕生する怪人。
名称は「~シンカ」。危篤に陥るとビックバンプログレスにより「超進化獣」となり巨大化する。
- メカシンカ
- 既存の物を強化した「メカプログレッサー」で生物と金属元素を合成させた進化獣の強化版。
名称は「兵器・道具名+生物」とデストロン怪人やバイオ次元獣を思わせるネーミング。
(例:ミサイルザリガニ、マシンガンジャガー、ワープロアルマジロ等。)
ダイナマンの必殺技「スーパーダイナマイト」が通用せず、
新必殺技が完成するまでダイナマンは3週間に渡って苦戦を強いられる羽目となった。
巨大化の際はニュースーパーダイナマイトでバラバラに粉砕されたメカシンカの破片を
地割れを起こす事により、地底に回収。「ビックバンビーム」で復元・巨大化させるという面倒臭い方法を採っている。
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関連コミュニティ
関連項目
- 特撮作品一覧
- スーパー戦隊シリーズ
- 大戦隊ゴーグルファイブ(前作)
- 超電子バイオマン(次回作)