箕面線とは、阪急電鉄の路線の一つである。石橋駅から箕面駅の間、4.0kmを結ぶ。
概要
阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が、1910年に宝塚線とともに開業させた路線であり、阪急でも特に歴史の古い路線である。開業当初は終点の箕面駅はループ線となっており、そのまま列車をぐるっとUターンさせて運行していたという。現在はループ線は撤去されているが、箕面駅が緩やかにカーブしていたり、周りの敷地にその痕跡が残っていたりする。
なお一時期、桜井駅から延伸して、同じ阪急の千里線南千里駅(当時は終点)に接続する計画が存在した。その後同駅から桜井方面には伸ばさず、北千里駅(現在の終点)まで延伸し、北千里から桜井まで延伸するために北千里側では既に用地買収が行われていたが(北千里駅引上線はその名残)、徐々にその価値がなくなり、結局計画は自然消滅した。
運用は、日中は4両編成で約10分間隔での運転となっている。また、平日の朝や夜は宝塚本線との直通運転を行っている。そのため、箕面線内のすべての駅で8両編成に対応している。なお、平日早朝には送り込みを兼ねて8両編成の本線車両を使用した区間運転が行われている。(わずか4駅)
支線でありながら本線の最新車両が区間運転に従事する姿が見られるのは阪急ではここだけである。
駅一覧
箕面線内では準急も運行されているが、全て各駅停車であるため表記を省略する。
| 駅名 |
駅番号 |
営業キロ(駅間) |
乗換 |
駅所在地 |
| 石橋駅 |
HK-48 |
0.0 |
阪急電鉄:宝塚本線 |
池田市 |
| 桜井駅 |
HK-57 |
1.6(1.6) |
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箕面市 |
| 牧落駅 |
HK-58 |
2.7(1.1) |
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| 箕面駅 |
HK-59 |
4.0(1.3) |
|
運行車両
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3000系
- かつては宝塚線や神戸線でも走っていた車両。現在はここと伊丹線、今津(北)線でのみ運用している。箕面線では全て4両編成であり、2015年8月現在、3060F(実質休車状態)・3066F・3074Fの3編成が所属している。
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5100系
- 上の3000系が検査入場した時に代走する。代走する編成は決まっており、現在は宝塚線所属の5132F(8両編成)を4両×2編成(5132F・5134F)に分解して運用される。ただし滅多に代走は入らない。なおそれ以前には6000系が代走に充当したこともあった。
- また、箕面線直通の列車として宝塚本線の8連が入線する時もある。
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8000系8040形
- 突如支線に現れた阪急のオールドルーキー(というほどの年でもない)。2015年6月21日から運用を開始した。
- 以前から運用されていた3000系は製造から50年が経過した抵抗制御の4連だが、8040形は製造から20年も経過していないVVVF制御の2+2連(つまりブツ4編成)である。今までの車両と何もかも違いがありすぎであり、箕面線内でも非常に異質な存在である。
- 本来この形式は、宝塚線で朝の10連増結運用に使用する2両編成の車両なのだが、突然支線送りにされてしまった。理由としてはおそらく2015年3月の宝塚線ダイヤ改正で増結運用が減少してしまい、仕事がなくなったので箕面線に来たのだと思われる。
- なおこの形式は3編成存在するが、残りの1編成(8042F)は現在も宝塚線で増結運用に従事している。一体どこでこんなに差がついたのか…
- 2016年3月現在、8040F+8041F(4連)の1編成が所属している。また本線に戻れるときは来るのだろうか…
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6000系・7000系・8000系・9000系・1000系
- 平日朝ラッシュ・夕ラッシュ時の直通列車として8連で入線する。
運行種別
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準急
- 平日の朝ラッシュに運行される種別。箕面線内では各駅に停車する。全て本線の8両編成による運用である。
- 2015年3月のダイヤ改正前は通勤準急が運行されていた。(箕面線内はどのみち各駅停車。ただしダイヤ改悪改正で本数は減らされたため、完全な置き換えとはなっていない。)
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普通
- 終日運行される種別。
- 日中は4両編成の車両による石橋-箕面の折り返し運転を行っている他、平日の朝や夜には宝塚線直通の8両編成の梅田行(その逆の箕面行もあり)、更には上でも記したように8両編成の石橋-箕面の折り返し運転も存在する。
関連動画
関連コミュニティ

関連項目
- 阪急電鉄
- 宝塚本線
- 鉄道関連項目一覧
- 鉄道事業者・路線一覧