総合格闘技とは (ソウゴウカクトウギとは) [単語記事]

総合格闘技（そうごうかくとうぎ）とは、打撃・投げ技・寝技を用いた格闘競技の総称である。

概要

リング（金網）で、打撃や寝技を用いた競技（近代総合格闘技）の源流はブラジルにある。ブラジルでは、ヴァーリ・トゥード（ポルトガル語で「何でもあり」の意）という素手の総合格闘技の試合が定着していた。加えて、グレイシー柔術を原点とするブラジリアン柔術や、ルタ・リーブリなどの土着の競技もあった。その後、1993年にグレイシー柔術がアメリカ合衆国コロラド州デンバーで「UFC」という総合格闘技イベントを開催した。そして、一気に総合格闘技という概念が定着した。日本では、「PRIDE」が開催されたり、完成された競技を目指した「修斗」等がUFC開催以前から活動しており、日本における総合格闘技の知名度や技術の向上を促した。

問題点

ルールに縛られないという点から、「野蛮」というレッテルが貼られてしまうことがある。実際、初期に総合格闘技のイベント（UFC等）では、総合格闘技用のグローブなどなかったから、素手で殴りあううちに、出血が酷くなることはざらだった。また、倒れた相手にも蹴りを入れられたため、他の競技として完成されてきた格闘競技に比べ、「流血」・「暴力的」・「残酷」という負のイメージも広がってしまった。また、総合格闘は、キックボクシングと同じように団体が乱立しており、階級やルールがバラバラである。しかし、タイトルという点では、メジャーとされるUFCがあるだけ、キックボクシングよりかはマシといえる。体重別階級に関しては、ネバダ州のアスレチックミッションの定める階級に合わせようとする動きもある。またWWCNのように、金網の中で試合を行う団体は、UFCにルールを合わせる動きも出てきている。