美樹さやかとは (ミキサヤカとは) [単語記事]

美樹さやか（みき－）とは、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物。

担当声優は喜多村英梨。

概要

見滝原中学校に通う2年生。元気で勝気な性格で友人関係を非常に大切にしている。学校生活においては鹿目まどかや志筑仁美らと一緒に登下校しているごく普通の中学生。

ある日まどかと共に傷だらけのキュゥべえを目の当たりにしたことから取り巻く環境が大きく変わることになる。転校生の暁美ほむらに対してはその態度や言動から敵視しており、彼女に対して毒づいたりしている。

上条恭介という幼馴染がおり彼に好意を寄せている。彼は将来有望なヴァイオリニストだったが、交通事故に遭い後遺症で手が動かせなくなってしまった。
彼を救うために奇跡を欲し第4話でキュゥべえと契約、魔法少女となる。

魔法少女として先輩である巴マミの影響を強く受けており、さやかが魔法少女として活動する理由の「大切な人を守る」というのもその一つ。そのため「魔法は自分のために使うもの」という信念を持つ杏子とは相容れない立場を取る。また、元々ほむらのことを敵対視していたが、実はCharlotte戦の際ほむらがマミによって拘束されていた事実を未だに知らない。それによりほむらの事を、私利私欲のために活動する魔法少女でCharlotte戦ではグリーフシードを独り占めするために機を伺っていたものと誤解している。これまでにほむらには3回（さやか視点では2回）窮地を救われている。

魔法少女の状態では騎士礼装のような衣装をしており、武器にサーベルに近い『剣』を用いる。戦闘スタイルはスピードと勢いにものを言わせて叩き切るシンプルなもの。複数の剣を自身の足元に展開して飛び道具として相手に投げつける攻撃も可能。また『癒し』を望み魔法少女になったことから強力な自己修復能力が備わっている。しかし魔法少女になったばかりで経験不足が否定できず、他の4人に比べると力不足の描写が多い。ただし設定上は資質自体は杏子と互角の魔法少女であるらしい。性格的な適正においても長く魔法少女を続けるのには向かない傾向にあるとのこと。脚本の虚淵玄は美樹さやかを「もうひとりの主人公」と説明しており、実際に全12話の半分にあたる第4話から第9話まではさやかを中心としてストーリーが進む。

(以下ネタバレ)

ほむらが体験してきた他の時間軸ではさやかは魔法少女になったりならなかったりしている。ほむらがまどかと約束を交わした時間軸でほむらから魔法少女が魔女になる事実を伝えられても信じなかった。本編時間軸でのほむらとの接触の少なさからも他の時間軸でもほむらとさやかは良好な信頼関係にはならなかったと思われている。

ファンからの扱い

本編で杏子と深く関わることから、二次創作では杏子との関わり合いがほとんど。特に杏子の側からツンデレなアプローチをされていることが多い。ただギャグ☆マギカ日和等の一部MADでは無残なネタキャラ扱いをされる事がある。また10話や漫画版二巻での描写もあってか暁美ほむらとは基本的に対立関係に描かれることが多い。

魔法少女たちの中でも、最も人間らしい性格のため根強い人気がある。薄幸な人物であるがその不幸さを癒すor回避するような動画・静画が多く作られていることから彼女への支持が窺える。