阿部健治郎(あべけんじろう)とは、将棋棋士である。西村一義九段門下、棋士番号277。
山形県酒田市出身で、上京後関東に所属しながらも、2017年に活動拠点を生まれ故郷の山形に戻し、地元での普及活動に力を入れている。愛称はアベケン。
将棋を覚えたのは5歳の頃からで、13の時に山形から通いながら奨励会入り。高校卒業後に上京し、プロ入りを果たした。プロ入り後からは特に竜王戦で目覚ましい活躍を見せ、現在は1期に所属し、段位も七段である。順位戦はC1級。また、王位戦では挑戦者決定トーナメントで羽生善治を破り、ベスト4まで勝ち進んだこともある(この対局は名局賞特別大賞となった)。
研究熱心な棋士として知られ、とりわけ序盤研究には定評がある。本人も新手を発見し発信する人物でありたいという思いが強いらしく、研究熱心な人物、藤井猛九段や三浦弘行九段を尊敬する人物に挙げている。
阿部の著書は一冊だけあり、それがかの『四間飛車激減の理由』という有名な本である。これは決して四間飛車党に喧嘩を売っているのではなく、プロとして指さない理由がこれだけある、という、アマチュア向けの一種の戦術分析書である。しかし、これによって矢倉を終わらせようとした増田康宏と並び「四間飛車を終わらせようとした人」というレッテルも貼られてしまったのか、逆に藤井猛や鈴木大介、杉本昌隆など、逆に発奮させられて、また四間飛車を指すようになった四間飛車愛好棋士も少なからずいる。更に、その後『四間飛車の逆襲』なんて著書が出たりしている。
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最終更新:2024/05/01(水) 04:00
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