増田康宏(ますだ やすひろ)とは、矢倉を終わらせようとした将棋棋士である。1997年11月4日生まれ。東京都昭島市出身。森下卓九段門下。棋士番号297。
「矢倉は終わりました」
将来を嘱望されている若手棋士の一人として、当時として史上5人目の中学生棋士、また史上5人目の三段リーグ1期抜けの期待がかけられていたが、16歳でプロ入り。
第47期新人王戦で初の優勝、その後の48期も優勝し、丸山忠久に次ぐ史上二人目の新人王戦連覇達成者となった(年齢引き下げ後なら史上初)。
第76期順位戦では藤井聡太、都成竜馬とともにC級2組から昇級を果たした。今後の活躍が期待されるが、5歳年下に将来の名人候補と目される藤井聡太がおり、29連勝の記録樹立の相手となってしまった。今後の活躍によって、藤井聡太の一番の被害者になりつつあるライバル関係を期待するファンもいる。
同じくプロ棋士である高見泰地と風貌がよく似ているため、プロ棋士からも間違えられることが多い。この件は高見の項を参照。
増田が有名になったのは新人王戦の活躍もあるが、この世の棋士やファンから物議を醸しだしたこの発言が頓に有名である。これは増田の持論が根拠にあり、彼はコンピュータ将棋に影響され、雁木戦法の信奉者である。それゆえ、玉将の近くの桂馬を自由に活用できないことに大いに不満を抱いているため、自身にとって矢倉は戦型が偏っていて戦いにくいという考えを持っていることから来ている。
とはいえ、まだ19歳(当時)の若造からこんなことを言われ、将棋の純文学とまで言われた矢倉戦法を腐された棋士たちの心境は複雑である。だからといって、これで彼のアンチが増えたわけでもなく、まだ若いし、そういう信念を持っているのだからと、かなり温かい目で見られている(30代なかばの棋士が言ったら、流石に空気読め、とかとなるだろう)。
ちなみに、そう発言してからも時々矢倉を指しており「終わったは言いすぎでした」とも弁解している。
また、「格言とかも柔軟な考えを妨げる」「プロになってからは全く詰将棋を解かない」「長手数の詰将棋は実戦には意味がない」などと、色々と舌鋒鋭い発言が多い。
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最終更新:2024/11/05(火) 13:00
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