Intelとは、世界有数の多国籍半導体メーカーであり、主にPC用CPUメーカーとして有名である。
当初はメモリーチップメーカーであったが撤退し、替わって主力事業としたPC用CPU市場で長年にわたって業界トップの座を堅持している。殆どの大手メーカー製PCのCM冒頭に「Intel inside(インテル入ってる)」というキャッチコピーが挿入されている通り、大手メーカー製PCの大半に採用されている。
当初は「8086」など単純な型番だけの製品名であったが、商標権の問題から主力製品に固有名詞を付ける必要性が生じ、1993年発売の第5世代製品を「Pentium」とした。これがヒットしたことから「Pentium」はシリーズ化してPRO・ⅱ・ⅲ(第6世代)、4・D(第8世代、第7世代は開発上の都合で欠番)と続き、2006年半ばまでIntelの主力ブランドとして名を馳せた。
第8世代の「Pentium4・D」においては、クロック当たりの計算効率をあえて下げ、それ以上のクロック数向上によって性能を上げる設計を行った。しかしそれによる発熱増大への対策が甘く、2004年頃にPC用CPUとしての限界に近い発熱量に達して性能向上に行き詰まり、中庸的な設計を選択して成功したAMDの「Athlon 64」シリーズによる台頭を許した。結局第8世代の改良版であった当初の第9世代の計画は破棄され、第6世代をノートPC専用として発展させていた「PentiumM」シリーズを拡張し、2008年夏に第9世代として発売した。これが「Core 2」シリーズである。
「Core 2」は「Athlon 64」を上回る性能と「Pentium4・D」のおよそ半分という低発熱を併せ持ち、極めて高い評価を受けて新しいIntelの主力ブランドとなった。一方、「Pentium4・D」の失敗で「爆熱」という悪評が定着してしまったPentiumシリーズは主役の座を降り、現在では替わって主力となったCoreシリーズと廉価版ブランドとして定着しているCeleronシリーズの中間として存続している。
主なライバルはPC用CPU市場においてAMD、VIA。サーバー用CPU市場においてAMD、IBMなど。
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最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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