信じられるものが無いんだと、
笑って言った彼の目の、
それに映る濁った空で、
笑って飛んでいる鳥の目の、
その目に映る夕焼けの、
濁る事無き夕焼けの、
紛う事無き夕焼けの、
なんと美しき物かな。
何も信じられなくなったら、
人は終わってしまうらしい。
僕は未だ終わっていないかな?
分からないな。未だ言えないな。
分からないことが苦しくて、
分かったとしても悲しくて、
それならいっそ鳥になりたい。
濁らない目で見下ろす世界。
僕じゃなくて世界が悪いと、
馬鹿みたいに歌う彼の目の、
それに映らぬどこかの部屋で、
笑っているのは僕だけど、
僕の目に映るその彼は、
馬鹿みたいに歌うその彼は、
周りが見えてないゴミだから、
僕は歌を歌っている。
信じるなら自分自身だ。
マルクスも言っていただろう。
「我思う、故に我有り」。
信じられるならそれくらいだ。
悪いのは誰なんだろうな。
そもそも誰も悪くないかな。
それならなぜ僕は歌っている?
声に出せば歌になる世界。
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