メイケイエール単語

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メイケイエール
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掲示板へ

すぎた天才少女、堂々の復活!!

2022年 GⅢシルクロードステークス ラジオNIKKEI山本直実況より

メイケイエール (英:Meikei Yell, 香:齊叫好)とは、2018年生まれの日本の競走馬であ
2021年クラシック世代を代表する狂気名古屋走りお嬢様アイドル

な勝ち
2020年: 小倉2歳ステークス(GIII)ファンタジーステークス(GIII)
2021年: チューリップ賞(GII)
2022年: シルクロードステークス(GIII)京王杯スプリングカップ(GII)セントウルステークス(GII)

概要・来歴

メイケイエール
Meikei Yell / 叫好
生年 2018年2月23日
サラブレッド
性・毛色 鹿毛
生産 日本JPN
生産者 ノーザンファームexit
(北海道町)
競り価格 2600万円
(2019年セレクトセール)
馬主 名古屋競馬株式会社
調教師 英智(東)
騎手 武豊(-2021.8)
池添謙一(2021.10-)
名意味 冠名応援(英語)
初出走 2020年8月22日
抹消 2024年3月27日
戦績 20戦7勝 [7-0-0-13]
獲得賞金 3億43057200円
受賞歴
アイドルホースオーディション
1位 (2022)
ネット流行語100
第51位 (2022)
ベストターンドアウト賞
高松宮記念 (2024)
競走馬テンプレート

ミッキーアイルシロインジャーハービンジャーという血統。名でピンときた人もいるかと思われるが、白毛初の重賞ホースであるユキチャンであり、そのシラユキヒメを祖とする白毛一族と同じファミリーである。もっともメイケイエールは祖ディープインパクト由来の鹿毛だが。
ちなみに船橋競馬場所属の従兄弟マシンガン(こちらも鹿毛)と共にユキチャンにとって初めての孫世代、シラユキヒメから見ても初めての曾孫世代となる。残念ながらシラユキヒメは曾孫のデビューを見ることなく2019年5月に他界しているが…。
マイル・短距離戦線で活躍したディープインパクト産駒でこれが初年度産駒キングジョージなどを勝って種牡馬として来日、ディアドラノームコアを輩出しまずまずの成績を収めている。

メイケイ」の冠名を掲げる馬主名古屋競馬株式会社は、中京競馬場の施設管理を業務とする企業一外部企業としてレース場をJRAへ貸し出しており、同時に中央競馬企業馬主も務めるという割としい企業である。

1歳: 天才少女、落札

オーナー名古屋競馬(株)2019年セレクトセールを探していたものの、潤沢な資金を持っているわけではなかったために、万円単位の札束バトルが繰り広げられるセレクトセールではめぼしいはどれもこれも高額すぎて手が出なかった。そんな折、世話になっていた武英智調教師から「で一頭…どうしても気になってて、見ていただきたい子がいるんです」と紹介され、同社が(同社にとっては相当大盤振る舞いの)2600万円[1]で競り落としたのがシロインジャー2018、のちのメイケイエールであった。
この時は係員示に問題なく大人しく従う姿を見せていた(下動画の23:38辺りから)。

名は同社の伝統で社内募され、「みんなに応援してもらえるになって欲しい」という願いを込めてメイケイエールと名付けられた。そして、彼女は後にその願いをピタリと体現したアイドルホースとなっていく。

2歳: 天才少女、デビュー

2020年8月福永祐一上に小倉競馬場デビュー新馬戦では行きたがるそぶりは見せたが内もあってそれほど極端ではなく、直線はスッと持ち出されて脚を披露。1200m戦なのに持ったまま5身差をつける圧勝でデビュー勝ちを決める。

続いて同じ舞台小倉2歳ステークス(GⅢ)では武豊に乗り替わり。前走以上に引っかかった上に大外を回らされたが、直線では再び鋭い末脚を発揮。1番人気モントライゼを難なくかわして重賞初制覇を飾る。
ミッキーアイル産駒と管理する武英智調教師にとっても初のJRA重賞初制覇となった。

3戦は地元関西に戻ってのファンタジーステークス(GⅢ)。200mの距離延長となったこのレースもやはり外で手に引っかかり、々と先団に進出。しかしまたも直線では手応えの違う脚で後続を振り切り3連勝を飾る。この時の勝ち時計1分2012歳芝1400mのレコードタイムであった。

4戦はさらに距離を延長し、遂にGI初挑戦となった阪神ジュベナイルフィリーズ重賞2勝の実績は上位だったが、距離延長が不安視され3番人気にとどまる。1番人気は同じく重賞2勝を含む3戦全勝、しかも当歳時からの幼馴染かつ同じ白毛一族でこちらはきちんと白毛ソダシであった。

大外からのスタートとなったメイケイエール。やはり中は相当掛かったが、これまでのキャリアの中では較的スムーズ競馬になった。しかし1600m戦でこのロスは大きく、直線で一時は先頭に立つ勢いだったが最後に脚色が鈍り4着。初を喫した。

3歳: 天才少女、暴走、迷走

牝馬クラシック戦線: チューリップ賞(GⅡ)桜花賞(GⅠ)

阪神JFワンツーとなったソダシサトノレイナス桜花賞に直行する中、メイケイエールはトライアルチューリップ賞に出走。気性面の不安は明らかだったが、出走のうち重賞ホースは自身のみ。さすがに格が違うとあって1.6倍の断然人気に推される。

最内から好スタートを決めた…まではいいのだが、周囲を囲まれるやエキサイト。その掛かりようはこれまでのではなく、「ロデオどころか獅子舞」「(馬主名前から)名古屋走り」とまでコメントされるほどの暴れようを見せる。結局武豊も抑えるのを諦め、3で先頭に立つめちゃくちゃな競馬に。直線に入った頃には全く手応えがなくなった…かに見えたのだが、後続各が追ってきてもなかなか先頭を譲らない。結局内でったエリザベスタワーともつれるようにゴール通過。判定の結果1着同着となり、重賞3勝を手にした。しかしこれで35年連続重賞勝利(!?)となった武豊の表情はさえず、ポテンシャルで勝ったものの、気性面の課題がさらに膨らんだトライアルとなってしまった。

本番の桜花賞。中間に武豊が負傷離脱というアクシデントに見舞われ、代打として操縦のある騎乗定評がある横山典弘上に迎える。気性の不安は尽きなかったが、実と実績からは見限るわけにもいかず、また「ノリならなんとかするんじゃないか」という期待もあり3番人気に支持される。
またちょうどこの頃、歴代競走馬擬人化した美少女キャラによるレースゲームウマ娘 プリティーダービー」が爆発的なブームを起こしており、この話題を受けた名古屋競馬中西社長が「是非ともメイケイエールもウマ娘に加えて欲しい」と発言。同ゲームファンからもにわかに注を浴びることになった。

だがしかし営は当日シャドーロールやメンコ等の矯正具を全て外す拘束全解除での出走という奇策にでる。その結果は…レース前から制御不能な状態で、ゲート立ち上がり出遅れ。さらにノリ々に諦めるほどの掛かりようでまたも中先頭に立つ暴走。直線では々にガスし、最下位18着の大惨敗おまけにハミ受け不良調教再審まで食らい、さすがのノリも「競馬以前の問題」とバッサリ。ずっと囁かれながらなんだかんだ乗り越えていた不安が最悪の形で噴出し、また「ウマ娘」をきっかけに競馬を見始めた初心者には「出遅れ」「掛かり」[2]がどういう状態なのかをまざまざと見せつける結果となってしまい、ネット上では「二重人()格」「エヴァ初号機」「こち亀本田速人まで形容されてしまった。
それだけに留まらず、メイケイエールに横からぶつかられ外に押し出される不利を受けて走る気を失い15着に沈む被害を受けたソングラインが、その後次走NHKマイルカップ2着→関屋記念3着→富士ステークス1着と、や古を交えたマイル重賞で連続して好走していることから、「もしソングラインがメイケイエールからの不利を受けていなければ桜花賞での入着、馬券に絡む展開も十分あり得たのでは?」という疑念が持たれるという遺恨を残す結果となってしまった。[3]

スプリント転向、しかし…: キーンランドカップ(GⅢ)スプリンターズステークス(GⅠ)

桜花賞の結果を受け、営はオークス出走を回避しスプリント路線への転向を表明。調教再審事にパスし、上には武豊が戻って8月最終週のキーンランドカップ(GⅢ)から再始動することに。折しもこの年の夏競馬ではソダシヨカヨカオールアットワンスと同期の3歳たちが次々に重賞で古を撃破する快進撃を続けており、その流れもあってか不安視されつつも実績のある古同期レイハリアらを抑えて1番人気に推される。
勝ち負け以前に果たして事に走ってくれるのか、もが期待半分不安半分で見守る中迎えたレース本番だったが…。

結果はゲートで出遅れ、掛かりまくって強引に群に割り込み、々に先頭に立った末に直線でガス欠してズルズル後退…と、桜花賞コピペのようなレース展開で、勝ったレイハリアに0.3差をつけられる7着と敗。武豊の操縦もあってか前走よりかはいくらか落ち着いていたものの、相変わらずの暴れぶりを見せつける結果に終わってしまった。レース後には武豊も「難しい返し馬までは落ち着いていたのに輪乗りで気合が入り過ぎた」と肩を落とすしかなかった。

結果が結果だけにレース直後は営も次走の選択に迷うコメントを出していたが、その後予定通りにのスプリンGIスプリンターズステークスへ向かう。凱旋門賞へ発った武の代わりに、上には新たに過去に多くの暴れん坊じゃじゃ馬を乗りこなしてきたマイスター池添謙一を迎えた。また、営はメイケイエールに遠くではなくの前を見させるように、障害レースで活躍する高田騎手を呼び出して丸太をまたがさせる練習を始めた。[4]メイケイエールが丸太を担いだわけではない。

に同じくスプリント路線で暴れたオールアットワンスとレイハリアは同レースを回避し、ヨカヨカは直前に故障引退。メイケイエールは一の3歳として36番で出走となった。
スタート直後は群の後方に控えたように見え、「今日は折り合っている!」と実況にも驚かれるが、実際は外側へ手な斜行をかましてタイセイビジョンエイティーンガールに不利を与えてしまっていた。だがそのまま群の大外をブン回し、内有利の馬場と前残りのレース展開で、逃げモズスーパーフレアと外に持ち出したダノンスマッシュを更にその外から差し切りピクシーナイトの4着に入線。
相変わらずのじゃじゃっぷりを見せつける[5]と共に、GI2頭を抑えるその底知れぬポテンシャルを改めて見せつけた。池添は斜行で不利を受けた2頭に詫びつつその気性難を語りながら、「今日の少しの慢が今後のレースに生きてくれれば」とコメントした。なお斜行被害を受けたエイティーンガールタイセイビジョンの2頭であるが、京阪杯で1、2着に入っておりソングラインの二の舞を起こしていた。

この後、営は年内休養を宣言。メイケイエール3歳の挑戦は4戦1勝で終了した。

4歳: 真面目過ぎる天才少女、覚醒

シルクロードステークス(GⅢ): 復活、そして覚醒の兆し

年が明け、古になったメイケイエール。始動戦はGI高松宮記念の前戦として、一月末に中京競馬場で行われるシルクロードステークス(GⅢ)が選ばれた。[6]

掛かりを考慮して調教では折り返し手綱[7]を使用し、顔にはパシュファイヤー[8]を着用。他にもビットガード[9]を外したり、チェリーローラーハミ[10]を装着するなど具に様々な工夫が施された。武英智調教師も「競馬では分からないが、後ろからに抜かされてもむきになることがない。」と、精神面の変化についてコメントした。

だがレース前に発表された番に、もが頭を抱えた。23番。メイケイエールは他と走ると暴走してしまうため、営やファンは出来るだけ群から逃がしやすい外を望んでいた。にもかかわらず、ほぼ最内を引いてしまったのだ。引き続き上を引き受けた池添謙一騎手もこの時は「できれば外が欲しかったので『終わった…』と思って…」と、絶望の心であったとコメントしている。

迎えたシルクロードSの当日、メイケイエールはフル装備の厳つい姿でパドックに現れる。具を装備しても相変わらずパドックでは落ち着いていたのが、強制が強すぎる折り返し手綱だけはレースでは外す…はずだった。集合場所に向かった池添騎手に、営から「折り返し手綱を外すかどうかは騎手に任せる」という予想外の一言が飛び出す。池添騎手は困惑しつつ、このレース高松宮記念の前戦でもあったため、折り返し手綱を付けたままレースをすることに決めたのだが、それは発走3分前のことだった。この件について、後に池添騎手は「ここ責任負わせるか?」と苦笑いしつつ語っている。

こうして大きな不安と期待が入り交じる中、シルクロードSがついに発走。その直後、観客から悲鳴にも似た歓が上がる。なんとメイケイエール、先頭に立つ(!?)。またいつもの如く騎手コントロールしきれず暴走したと思われたのかもしれない。しかしこれは内という課題に対して、「を括ってに任せて流す」という判断を下した池添騎手の狙い通りの展開だった。それに答えたのか、メイケイエールはヨレつつも好スタートを切るとっ先に群を抜け出し、衝突の回避に成功した。池添謙一肝っ玉の采配である。
こうして一度ハナを取ったものの、すぐに外から逃げが外から進出。そこで池添騎手が手綱を引くと、なんと示に従いメイケイエールが抑えたのである(!?)。一度先頭に立って満足したのか、それとも具の工夫の成果か、はたまた精神面の成長の成果か。その後もを追うことも行することもく(!?)好位3番手で4コーナー通過。ここで一列外に持ち出した池添が追い出すと、先行の間から突き抜け残り100mであっさりと先頭に。そして総崩れする先行達との差を1身、1身半と広げ、殺到する差し達に差を詰め切らさせないまま、1身差をつけてゴール通過。最終直線ではコロナ禍GⅢとは思えないような歓が上がっていた。

未だに危うさはあるものの、前走からは見違えるほどの競馬をしたメイケイエール。トロールビデオでも以前のような他への問題行動もなかった(!?)。[11]ゴール直後には上の池添も安堵した表情でを仰ぎ、インタビューでは「内が当たってどうしようかと思ったをくくってレースに行った。行きたがったが、慢してくれて、ホライゾネットの効果もあって本当に上手に走ってくれたと思います。」と語った。

これまで折り合いが一切付いていなかったであろう彼女であったが、この回は騎手営の努が実り、初めて明確に折り合いが付いたレースとなった。彼女にとってとても収穫の大きい、約10ヶぶり4回重賞制覇となった。

負けて強し、高松宮記念(GI)

久しぶりにを上げたメイケイエール。牧場リフレッシュ後は予定通りのスプリンGI高松宮記念に直行。シルクロードSにおいて内で好走した為か営は「はどこでも良い」と強気だったが、当日は817番とこれまで渇望していた大外から発走となった。

迎えた本番。メイケイエールは前走と同じく好スタート(!?)を切ると、前年のモズスーパーフレアを上回る前半3ハロン334のハイラップ逃げレシステンシアを後に外を追走。この日の中京競馬場の芝コースは前日のがかさんだ重馬場によって内有利の傾向にあり、このレースにおいても内を狙ってポジション争いをするが多い中、大外からの発走になってしまった彼女は内に入ろうにも既に埋まっていて入り切れない、苦しい追走となっていた。
迎えた最終直線では途中ヨレたファストフォースで仕掛け遅れるもしぶとく脚を伸ばし、失速したレシステンシアを捉えてなんとか5着に入着した。勝ちナランフレグとは0.1差、5着以内はクビハナ差と僅差の決着だった。

外に持ち出したが軒並み重い芝に苦しみ伸びあぐねる中で、一伸びたのはメイケイエールただ一頭のみ。しかもそんな圧倒的に不利な状況で掲示板に滑り込むという、スプリンターズSと同じくは示した一戦だった。何よりこのときは(多少は首を上げる仕を見せたが)前に行く素振りも見せず慢をしており、これまで以上に折り合ってレースに臨んでいた。そういう意味では今後に期待が持てるレース結果だったと言っても過言ではない。
池添騎手も「負けはしていない」としつつも、「これも競馬」と悔しさを滲ませた。

京王杯スリリングスプリングカップ(GⅡ)

次走は放牧を挟んで京王杯スプリングカップ高松宮記念で折り合いがついた走りを見せたので、今後を見据えての1ハロン延長、府中重賞挑戦とのことだった。武英智師は「レースの内容次第ではマイル挑戦もあり得る」とのコメント、また同世代の外ラチ斜行リフレイムとの初対決など、大いに期待が集まっていた。

メイケイエールのの抽選結果は大外の812番と気性的に絶好。そして前走までの実績を加味してか彼女が1番人気で迎えた本番、後に京王杯スリリングカップとまで評されることになる伝説レースの幕が上がる…。

まずゲートが開きスタートが切られる…前にギルデッドミラーが二度立ち上がり出遅れ。それをにちゃんとスタートを切ったリフレイムは先頭で一番手を取り、大外メイケイエールはまずまずのスタートを見せて中団に取りつく…のだがどこか様子がおかしい。
池添騎手を上げて長く手綱を持ち、必死彼女を抑えているではないか!
前二走は(多少掛かる様子はあったものの)なんとか折り合いをつけていたのだが、それらよりさらに酷く掛かっており、あの武豊ジェットスキー状態になったチューリップ賞思い出させる有様。それでも池添騎手の手腕と外のコース取りがあってか、彼女は何とか4コーナーを回る頃には折り合いが付き、直線に向いた後は先頭のリフレイムいつものように外へ外へとヨレていく中追い出して一気に加速し先頭に立つ。ソラを使う場面はあったものの、彼女マークしていたスカイグルーヴの追撃を半ぎ、重賞5勝京王杯SC勝利2010年サンクスノート以来12年ぶり、4歳勝利となると2000年スティンガー以来22年ぶりとなる快挙。そして彼女馬主名古屋競馬にとっても歴代トップの賞金を稼いだ所持となった。

…とはいえ、距離延長には課題を残す結果になったといえる。「折り合いはどうだったか?」というインタビュアーの質問に対して、池添騎手は息を切らしながら「いやー、キツかったですね」(デジャヴ?)と返し、「ここ2走よりも一番キツかった」「しんどかった」ととても1400mのレース後とは思えないほどげっそりした顔で答えていた。一部で冗談のように言われていた"距離延長したらよりも騎手体力が保たないのでは"という説が現実のものになってしまったのである。当然ながら、レース前に語られていたマイル路線への挑戦はボツに。

な掛かりから直線向いての強な加速、そしてソラを使いつつも再加速して勝つという、メイケイエールの強さと危うさを強に示したレースだったと言える。

詳しくは単独記事も参照 → 京王杯スリリングカップ

セントウルステークス(GⅡ)

京王杯SC勝利安田記念の優先出走権を獲得したメイケイエールだったが、この後は予定通り放牧へ。二度の挑戦となるスプリンターズステークス標に、セントウルステークスから始動することになった。

そのセントウルSブリーダーズカップ・マイルへの出走を見据えて出走してきたソングライン人気を二分する形になるも、当日はメイケイエールが単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に推されることに。

スタートからほどなく、少し掛かりながらも先頭集団4頭のすぐ後ろ5番手につけ、直線に入ると池添騎手の合図で一気に加速。残り200mを過ぎるとファストフォースをかわして先頭に立ち、最後は2身半突き放してゴール中京競馬場が芝の傷みが少ない開幕週で高速決着が出やすい馬場だったこともあり、前半3ハロン325のハイペースと、後半3ハロン329の驚異的な末脚が組み合わさって出されたゴールタイム1分62彼女ビッグアーサー2016年高松宮記念で出した3歳以上中1200mのコースレコード1分67を05上回るコースレコード叩き出したのであった。

前半がハイペースとなったこともあってか、上の池添騎手も「今日楽でした」と話すほど彼女中行きたがる素振りもかった。そして好位追走から一気に差し切った横綱相撲は圧巻である。

ちなみに、池添騎手彼女が最近になってゲートを少し嫌がる様子を見せ始めたことには「まぁ…いいんじゃないですか?そこまで迷惑かけてないですし」と一笑しながら答えていた。まるで他馬に迷惑をかけるレベルでゲートを嫌がった馬が居たかのような口ぶりである。

呪いからは逃げられない、スプリンターズステークス(GI)

次走は大標であるスプリンターズS。今年の高松宮記念覇者ナランフレグをはじめ、3歳勢からはウインマーベル、同じミッキーアイル産駒ナムラクレアと実った。彼女は1番人気に支持された。だが、昨年のホープフルステークスから、JRAGIでは1番人気が1度も勝ててないのだ。

スタートは順調。事に先行集団に取り付き、4コーナー差し掛かったあたりでは4番手集団にいた。だが、その後大きく失速。終わってみれば上がり600mは16頭中3番に遅い354。結果として14着に沈んだ。騎手池添謙一首をひねりつつ「あえて敗因を挙げるなら中2週」といったexitのであった。

初めての海外遠征、香港スプリント(G1)

当初、香港スプリントの招待がなかったが、追加招待を受け、受諾exit。当然、初めての海外競走である。

ところが、2つの問題が発生した。1つ香港スプリントでは折り返し手綱が使用できないこと。これはいつか卒業しなければならないものではあったのでそれほど大きな問題ではなかった。もう1つが非常に面倒で、11月26日阪神7レースにて、ロードドミニオンに騎乗していた池添謙一が5着入線後に落負傷してしまったことである。こちらはオーストラリアで活躍する名手ジェームズ・マクドナルド騎手乗り替わるexitことで対応したが、テン乗りのに対して不安に思う人は多い。発表された順は14頭立ての14番と大外であり、スプリント戦と考えるなら大きく不利ではあるが、万が一の事があっても大事になり辛いに入ったのは幸いと言えるかもしれない。

迎えた本番ではそれほど出遅れることはスタートを切り、後方寄りのポジションに位置取る……と思いきややはり掛かって先団に取りついていった。しかしそこはオーストラリアの名手マクドナルド騎手、手綱を抱えながら折り合わせて3番手をキープしながらコーナーを回って行く。しかし迎えた直線では前を走るサイトサクセスを捉える事が出来ず、そうこうしている内に後方で脚を溜めていた香港勢に差され、最終的には5着と掲示板を確保するに留まった。とはいえ日本としては最先着であり、前述した不安要素や不利な要素を考慮すればこれは大健闘と言ってもいいだろう。

5歳: 乙女心を燃やして

繊細な心に傷ついて、高松宮記念(GI)

調教師によれば、5歳になっての初戦は高松宮記念上は池添謙一に戻った。35番とよい内を引いた…ように見えたのだが、この日は不良馬場であった。

中、やはり掛かったメイケイエール。4コーナーを過ぎ直線に差し掛かった時、前へも横へも抜け出せない。こうなってしまっては勝ちはなく、ファストフォースGI制覇するのを遠くで見送る12着へと沈んでいった。

周りが不安になる、安田記念(GI)

香港GⅠチェアマンズスプリントプライズの招待を辞退し、次走はヴィクトリアマイルを予定しているとのことだった。あの大暴走した桜花賞以来のマイル戦、順調に行けば同じ白毛一族のソダシとの久々対決であると期待されたが、5月11日左前肢にフレグモーネ[12]を発症したことから回避することになった。営によれば幸いにして症状は軽度で回復いとのことで、在厩のまま調整を行い、安田記念標とすることに。ヴィクトリアマイルのあとソダシも向かうとのことで、結局ここで久々対決がかなうことになった。
なお、出走するメンバー

GI10頭が登録し、2023年ダービー卿チャレンジトロフィー覇者インダストリアが除外1番手となる魔と化した。そんなレースだが、出遅れてナランフレグと同じように後方からのスタートとなり、15着と惨敗。
前に行くのに体力を使い果たしたか、気持ちが切れてしまったか…と思われていたが、後日、レース中に落鉄、蹄球を負傷していたexitことが報道された。

新馬具導入、再起なるか、スプリンターズステークス(GI)

安田記念での負傷以来、次走報は明らかにされていなかった。そんな中発売された彼女ファンブック、その記載から彼女の進退についての憶測が巷で囁かれ始めた折、G1戦線開幕となる10月1日に実施されるスプリンターズステークスが復帰戦として発表された。

出走メンバーにはナランフレグピクシーナイトといったおなじみの強敵に加え、1番人気を受けたナムラクレアのほか、ソダシの全ママコチャをはじめとした新世代も加わりくも戦の様相を呈していた。

メイケイエールは復帰戦であることや中山コースでの成績が芳しくなかったことから出走定時点では安田記念に続いての2ケタ人気となったが、48番という絶好のを手に入れたこともあり最終的には5番人気に推されることになった。新しく導入したエッグバットハッピーターン[13]調子が良かったことと、順確定前に武英師が述べた順次第では折り返し手綱を外してもいい」という発言も注を集める中、ついにレース当日を迎えたメイケイエールは…

折り返し手綱だけでなく、パシュファイアー、そしてメンコまで外していた。

重賞初出走だった小倉2歳ステークス以来となるフルパージである。(特徴的な白薔に見惚れてこの事実を見逃しかけた者もいたことだろう)

さて肝心の競争内容だが、結論から言うと折り合っていた。やや行きたがる素振りこそ見せたが常識の範囲内、好位置へのコース取りも池添騎手に従いスムーズに行い、最終直線でもライバルに負けじと闘争心を燃やして加速を行うなどおよそファンが見たかったすべての行動を行っていた。

コースとの相性不利故か加速が乗り切らず、最終的に先団からは離されてママコチャの5着と敗れはしたが久々掲示板入り。

ぶっつけ本番だった秘策の成功、そして一時は衰えたなどとも言われた彼女の闘争心は未だ健在であることが確認され、彼女の成長を見せながらの掲示板確保という着順以上に収穫の多いレースとなったのだった。

世界に羽ばたけ BC・フィリー&メアスプリント(GI)

なんと、サンタアニタパーク競馬場で実施予定のブリーダーズカップへの遠征参加を表明。参加レースは当初芝1,000mのブリーダーズカップ・ターフプリンダート1,400m()のブリーダーズカップ・フィリー&メアプリンの両睨みとなっていた。しかし、前者は除外対であったことから、営は後者ブリーダーズカップ・フィリー&メアプリンを選択。ミッキーアイル産駒ダートも得意とすることから注される一方でダートは初挑戦でしかもアメリカダート日本体ではなく土体。勝負の行方が離せない。となったのだが、9頭立てで最下位に沈んでしまった。どうやらダートは合わないようである。

日本に戻ったら、5歳の末ということもあり、次々と世代戦で一緒に走ったたちが引退していき、2020年阪神ジュベナイルフィリーズを走ったで、現役を続けるのは彼女しかいなくなってしまった。

6歳: エンドロールへ向けて

メイケイエールの活躍もあり、他のにも折り返し手綱がしばしば用いられるようになったが、レース中に金具が外れるといったトラブルが頻発したため、折り返し手綱が禁止になり、もう後戻りはできなくなった。そして、彼女引退時期も迫ってくるのであった。

やる気を取り戻せ、京都牝馬ステークス(GIII)

内復帰初戦は京都牝馬ステークス。3番人気に支持されたものの、中団前のほうでレースを進めるも、後ろから上がってくるにどんどん抜かれていき、終わってみれば10着に撃沈。とはいえ、前進気勢は失われていなかったか、ガイガイいくようなそぶりは見せており、本番での一撃は期待できる敗北となった。

ラストラン、高松宮記念(GI)

そしてその後、高松宮記念ラストランとして引退することが発表された。この高松宮記念には香港の*ビクターザウィナーも遠征してきて、自らのホームで外を迎え撃つことになった。そして、その当日に引退式が行われることも発表された。
レース小雨降る重馬場に。そしてその*ビクターザウィナーが逃げる形になり、メイケイエールは中団に。3コーナーから4コーナーで前へ行こうとするが、この日は内の馬場伸びるような状態。外から走る彼女は懸命に追ってはいたが最後は尽きて沈んでゆき、結果としてマッドクールの9着に終わった。

それぞれの夢へと 僕らを繋ぐ『YELL』

そして、当日の全レース終了後に引退式が行われた。
なお、G1勝利引退式を行うのは2002年ダイワテキサス以来で、中京競馬場引退式が行われることは史上初のことであった。

大寒に濡れる悪にも関わらず多くのファンが集い、いきものがかりの『YELL』が流れる中、メイケイエールが登場。
式には名古屋競馬の関係者や武英智調教師と厩舎のスタッフ池添騎手が出席し、厩舎での裏話やその競走生活での苦労話などが話され、時折笑いが上がる引退式とは思えないような和気あいあいとした雰囲気の中で式は進んだ。

式が終わり、いよいよ別れの時。
ウィナーズサークルを離れ、地下へと入ってゆくメイケイエール。
スタンド前に集ったファンからの多くの「ありがとう」の言葉を受け、メイケイエールはターフを去っていった。

その後3月27日競走馬登録を抹消。今後はノーザンファームにて繁殖入りする予定である。

戦線でも着々と実績を伸ばし、盛り上がりを見せた2021年クラシック世代。その中でも注の一頭として人気を集めたメイケイエール。危うさと強さ、そしてアイドル性が同居する、過ぎる天才少女ハラハラドキドキのレースは、多くの人の心に残るであろう。

願わくば彼女が、取ることが出来なかったG1の制覇を果たすことを祈りたい。

気性について

とにかくレースでのお転婆では済まない暴れぶりが印に残るメイケイエールだが、普段は「大人しくて品のいいお嬢さま」「とにかくで一生懸命」と関係者が口をえる程大人しい。現に調教再審を喰らった時は一切問題なく合格しているし、その直後に上の武豊呆れ口調で「(調教の問題じゃないから)意味ないよこれ」とこぼすぐらいには調教で暴れる事はない。
どうもレース中、他のに囲まれた途端に何かのスイッチが入ってしまうバーサーカー気質らしい。

彼女の難しさは何が何でも先頭に立とうとする性格、そして先頭に立ったら立ったで満足してしまうのかソラを使って[14]減速してしまう、大胆に言い換えるならばムキになるあまり"競馬ルール"が飛ぶというさの極端な回りにある。
理にでも先頭を取ろうとするタイプにはこれまでもダイタクヘリオスなどが挙げられ、彼らの営はそれならばと逃げ大逃げすることで彼らの才を開させていった。しかし、彼女スタートが下手な方なので先頭を取るまでに大きく消耗してしまううえ、先頭を取れたとしてもソラを使ってしまうのでそもそも逃げに回れないという点がレースを難しくしており、バーサーカー気質と合わせて前例のないタイプの気性難となっている。気性難のにつきものの「蹴り注意」を表す尻尾リボンが着いていないことも、一般的な暴れとは訳が違うことを示している左であり、様々なを乗りこなしてきた池添騎手をして初めてのタイプと言わしめた。それでも中1200のレコードホルダーなのだから恐ろしい。

ちなみにこの獅子舞仕は、上が抑えようと手綱を引いたを左右に振って逃がそうとしている駄に洗練された駄のない駄な動きらしく、騎手手綱を引き絞っているのに引き絞った感覚を感じないコメントするほど。なお、そうやって全で首を振るせいでロクに前を見ていなかったらしく、折り返し手綱でようやく制御可だったそうな。

また、房では怒っているような素振りを見せるが、近付くと甘えてくるツンデレ気質も持ち合わせているらしい[15]なお、武英智く一番ツンになるのは池添騎手とのこと[16]

一方で担当の吉田厩務員によればご機嫌斜めの時はを鳴らして威嚇してくるそうで、「ツンの強度が…もう少し優しくなってほしいですね」と言われている。それでもいつもを絞って怒られていたらしい荻野調教助手よりは間違いなく良好な関係だったと思う。

桜花賞後の制裁を巡る場外乱闘

メイケイエールの生を語るにあたっては、2021年桜花賞後の制裁内容を巡って発生した競馬ファン同士の場外乱闘について特記しておかねばならないだろう。

JRAよりメイケイエールに課された制裁は上記項にあるように調教再審のみであり、それ以上でも以下でもない。またメイケイエール営も迷惑をかけた営への謝罪行脚と次へ向けた立て直しを粛々と行っていた。

だがこの裁定に不満を表し、メイケイエールへのより重い制裁、具体的には出走停止処分あるいは営による自引退を望む者(以下処罰と呼称)、処罰に対して反対しメイケイエールをいかに改善できるかを考える者(擁護派と呼称)の二つの立場から論を交わすこととなった。両の意見はに以下の通り。

〇処罰 

  • メイケイエールの危険騎乗とも呼べるレース中の暴走桜花賞以前からも散見されており、今回ついに他が大きく不利を受けるレベル、人の命にかかわる多重重大事故一重事案に発展した。今後一層の悪化は予見されても良化するとは思われない。取り返しのつかない事案を起こす前に引退するべき。
  • であれば気性が悪い場合であっても去勢手術を行うことで一定の対策とできるが、メイケイエールはでありその対策は不可能繁殖牝馬というもあるのだからそちらへ転向してはどうか。
  • レース予想外は付き物とはいえ、現在の状況に鑑みれば今後メイケイエールと同じレース、近い順になった及び営はレースまでの仕上げにかけた努レースごとパーにされてしまうどころか事に生還できるかも危ぶまざるを得ず、安全を期すためにレース運びを大きく変えざるを得なくなりそうした態度はレース事態に大きなを与えるだろう。競馬の観点からそれは健全と呼べるのか。

擁護派

  • 気性難であっても大成した競争の例は過去を見ても枚挙に暇がない。ましてメイケイエールは2歳重賞を3勝した有望であり、この一件をもって判断するのは計である。
  • 調教師だけでなく騎乗した騎手からもメイケイエールのレース外での素行が優良そのものであることが知られている。けじめを付けさせるというならレースだけで暴走してしまう原因を突き止めそれを改善してレースに臨み事に終えてみせることこそがメイケイエール営のけじめのつけ方ではないのか。
  • JRAからの制裁は調教再審と確定しておりそれがすべてである。仮にメイケイエールに追加処罰が課されるようなことがあればそれが先例となってしまう。メイケイエールのように才予感させ実績を出している”上澄み”側の競走馬ですら気性難が起こしう事案防止のために引退を余儀なくされるなら、そうでない多数の競走馬競走馬補は最初からが閉ざされてしまうことになる。

処罰の言い分は言い方こそ言い掛かりのようなものもあったが、桜花賞の内容を踏まえての摘としてはまっとうな懸念でもあった。一方擁護派においてはメイケイエールがレースで見られる課題点を解決するためにどのようなことが必要かを真剣に論じる向きが見られた。本記事掲示板の最初期のページにも当時の論争の名残がとどめられている。

どこまで行ったところで責任場外乱闘でしかないのだが、折しも世間では第三次競馬ブームとも呼ぶべき現が始まっており、界隈に新たなファン層が多く流入してきたこともあってメイケイエールの去就には関係者・ファン問わず数多くの人の注と関心が集まり、また論争はさらに活発となった。

ターニングポイントとなったのは2022年シルクロードステークス

前年のスプリンターズステークスにて池添謙一の登用により掲示板入りを果たしたことで、「もしかすると、もしかするのかもしれない」という希望が高まった状態で迎えたこのGⅢレースにおいて、メイケイエール営は試合に勝ち、そして勝負にも勝った。

以来、メイケイエールに対する意見は擁護派が大勢を占めるようになりその後の競馬ファンからの受け入れられ方はご存知の通りである。

記録だけで見ればたかが重賞レースの1勝とも見えるが、この1勝はメイケイエール営やメイケイエール信じ続けたファンだけでなく、制御の難しい競走馬を抱える多くの営にとっても追いとなったと述べても過言ではないだろう。それほどまでに、メイケイエール営がここで勝ち取った1着はこの上なく大きな意味があると信じられるものであった。

折り返し手綱は”魔法の道具”か?

シルクロードステークス以来、メイケイエールの復調に貢献した具が折り返し手綱である。

これを使用したことでメイケイエールの制御度合いと戦績が格段に向上したこと、また当初公式レースでの使用が推奨されていなかったこともあり、ファンの中には折り返し手綱を使えば格段に有利になるレギュレーション違反の”魔法具”なのではないかと見る向きもあった。実際はどうだったのだろうか。

結論から述べればむしろその逆である。

折り返し手綱とは本来練習用の具であり、の挙動を大きく制限する(=本来のポテンシャルを大きく損なう)ことで騎手示に従いやすくさせるもので拘束具としての意味合いが強いものである。

またこれを使用する騎手の側も本来の手綱とは別に折り返し手綱を加え、片手に2本ずつの手綱を握ることになり、それぞれを場合によって握り替える(当然落とさないように)必要があるため騎乗時の負担が大きく増え、人とも全を出すことが大変困難となる。(メイケイエールの戦となった三冠ジョッキーかつ大ベテランでもある池添謙一騎手をして騎手への負担が非常に大きいと言わしめた)

実戦で使おうものなら自身の弱体化は必至な上に事故原因にもなりかねないことから使用が推奨されていなかったとみるべきであろう。

事実メイケイエールの一定の成功を受け実戦に折り返し手綱を採用した営が複数見られたが必ずしもそれが勝利に貢献したとは限らず、またレース中に折り返し手綱を落としてしまいあわや事故もあり得たという数度の事故を経て本格的な大事故防止のため公式に使用が禁止された。

メイケイエールが折り返し手綱によって勝利を掴めたのは、ひとえに制限を加えられてなお有り余る本の実営のたゆまぬ努、そして戦であった池添謙一の磨かれた知識と経験・制御技術あってのものであった。

魔法具など、どこにもなかったのである。

備考・余談

血統表

ミッキーアイル
2011 鹿
ディープインパクト
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*スターアイル
2004 鹿毛
*ロックオブジブラルタル *デインヒル
Offshore Boom
*アイルフランス Nureyev
*ステラマドリッド
シロインジャー
2013 白
FNo.2-w
*ハービンジャー
2006 鹿毛
Dansili *デインヒル
Hasili
Penang Pearl Bering
Guapa
ユキチャン
2005 白
*クロフネ *フレンチデピュティ
*ブルーアヴェニュー
シラユキヒメ *サンデーサイレンス
*ウェイブウイン

クロス: *サンデーサイレンス 3×4(18.75%)、*デインヒル 4×4(12.5%)

関連動画

獅子舞の始まり(チューリップ賞)

名古屋走りお嬢様(桜花賞)

↑から一年後

2022年京王杯スプリングカップ(スーパー癖馬大戦)

2022年セントウルステークス

引退式

MAD、解説動画等

関連静画

関連ニコニコQ

関連コミュニティ・チャンネル

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *正確にはこれに消費税208万円と保険料40万円が加わって2848万円。
  2. *いずれも同ゲーム内にレース中の状態異常として登場する。
  3. *ただし、ソングラインには桜花賞以前より右回り苦手説もあり、「接触がなくとも好走できなかったのでは?」という意見も一部にはある。だがどちらにせよ、桜花賞では接触によりソングラインの気持ちが切れてしまい、本来のを発揮できなかったということには変わりはない。
  4. *「メイケイエールに秘策あり!」みんなの投稿ニュース - 2021年9月17日exit より引
  5. *当然このレース展開にはハミ受け不良による調教注意と池添への告処分が下った。
  6. *本来は京都競馬場で開催される重賞競走だが、京都競馬場の改修にあたり、前年度に引き続き中京競馬場で催された。奇しくも高松宮記念とは同コース
  7. *帯から「はみ環」を通した特殊な手綱。特に首を上げるのあるに対し、首を下げるよう矯正するために使われる。レース本番では使わない予定だったが、直前になって池添騎手と厩務員の相談の結果、着用したままシルクロードSに挑むことになった。
  8. *具の一種。ホライゾネットともいう。メンコに似た外観で、のところにメッシュのあるカップがついている。レース中に跳ねるや異物がに当たるのを嫌がるなどに使うのが一般的だが、視界を遮る効果もあるため、走りに集中させる的で使われる事もある。
  9. *具の一種。ハミ身に装着するゴム当てで、口を開けた際にハミが口内に入ってしまうようなや口が傷ついているに使われるが、気が強いや口向きに問題あるに使うと逆に引っ掛かる危険性がある。
  10. *ハミ身にさくらんぼのような形をした甘味のするローラーが付いている特殊なハミ。このローラーのおかげで唾液の分泌が促され、が心地よくハミを受け入れる効果がある。ハミに敏感なに有効。
  11. *なおスタート直後に隣のルッジェーロに何度かぶつかってはいたが、このタイミングでの接触はよくあることのため、あまり問題視されない。
  12. *蜂窩織炎細菌による皮下組織の化膿性疾患で、治療には抗生剤や抗炎症の投与を行う
  13. *ハミ環が口への当たりが柔らかくなる形状になっており、ハミ身にはスウィートアイアンという、舌が触れると甘さを感じる金属を用いたハミ。
  14. *が走るのに集中していない状態のこと。
  15. *東京スポーツ『【シルクロードS“危うさをはらんだ馬”メイケイエール 暴走ではなく「どんな馬にも負けたくない!」の頑張り屋さん/トレセン発秘話exit2022年1月28日(金)記事より引用
  16. *BS11BSイレブン競馬中継」2022年9月11日放送分より
  17. *なお、結婚するならカレンチャンスイープトウショウ彼女でもキツいとの評。
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メイケイエール

7548 ななしのよっしん
2024/09/19(木) 01:51:34 ID: jJlxDNevlc
祝・アイドルホースオーデション2024〈Sサイズ選抜〉
 メイケイエール1位!!

ゼッケン小倉2歳Sだそうで、パシュファイヤーしのすっぴん&蕾流星が拝めるエールちゃんです!


念願の素顔エールちゃんを持ち歩けるのはやはり良いですね
(どうにか頑ればアイドルホースメンコは切り離せるそうですが、それでもなかなかに勇気のいる行為ですし…)
そして同じシラユキヒメ一族のハヤヤッコアイドルホース化!めでたい!
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7549 ななしのよっしん
2024/09/21(土) 12:22:56 ID: opr1T4m818
上のほうのコメウイポメイケイエールの話してるのがあるが、2024のエディットウマソナを見て頭をひねらざるを得ない
事中にも書かれているけど史実の気性難は独特すぎて、ウイポには当てはまるマイナス効果のウマソナがいような気がする
(強いて言うと気合い乗りがすぎて💢になってる状態が近いか?)
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7551 ななしのよっしん
2024/09/27(金) 17:36:46 ID: Y+ZBzy80gS
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7553 ななしのよっしん
2024/10/03(木) 20:15:28 ID: jJlxDNevlc
netkeibaショップからメイケイエールグッズが期間限定、受注生産で販売開始です!
なんと8点もあります!

《販売期間:2024年10月3日(木)〜11月3日(日)23:59まで》
https://shop.netkeiba.com/view/category/ct68exit
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7554 ななしのよっしん
2024/10/21(月) 00:49:54 ID: z7Az4b3xEg
遅くなったけど2022年京王杯SCアイドルホースメイケイエールを手に入れたぞ
アイドルホースのぬいは初めてだが具やそれに隠れた流星まで再現されてて凄い出来だ
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7555 削除しました
削除しました ID: Icn+jI6KmB
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7556 ななしのよっしん
2024/10/31(木) 07:33:13 ID: j1BJjkTtgq
京王杯勝ったときの「たちが見たかったレースを見せてくれた」という感想が強く印に残っている
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7557 ななしのよっしん
2024/10/31(木) 20:48:55 ID: nwo0yD1FvB
https://youtu.be/2aZoM3NlYS8?si=JzxnC-9U6XCl_MPdexit
2020年ファンタジーS映像JRA公式から開されました!
小倉2歳ステークスもそうでしたが今年まで公式で出てなかったんですね
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