ゲームで発見!!たまごっちとは、ゲームボーイ専用ソフトである。
概要
1997年6月27日にバンダイ(開発元はトムクリエイト)から発売された、たまごっちのゲーム。ジャンルは育成シミュレーション。最も人気だった白色カラーを模したのか、カートリッジの色が白になっている。たまごっち初のコンシューマー移植作で、ちょうどたまごっちブームの真っ只中だったため売り上げを伸ばし、最終的に145万本を出荷した。
8つの卵から1つを選び、生まれたたまごっちのお世話をしていくのが主な流れ。単にゲームボーイへ移植しただけではなく、様々な育成要素が追加・変更されている。ゲームボーイの電源を入れている時にしか時間が流れないため、時間の流れを三段階に変える事が出来る。たまごっちが寝てしまっても、この機能のおかげで待たずに朝まで時間を進められる。また本作では最大3匹同時に育成可能。アダルトっちまで成長させると大会へ出場させる事が出来るようなり、優勝させるとそのたまごっちが産んだから能力が高い子供が生まれる。大会三連覇をした状態で死亡するとたまごっち星から使者が来て、殿堂入りとなる。
プレイヤーの育て方で、たまごっちは様々な姿に変身する。わざと下手な育て方をしないと変身しない姿もあるので、地味にやり込み要素がある。
あまりにも売れ行きが良かったのか、発売から僅か3ヵ月後に次回作が発売された。異例の早さである。しかしあまりにも早く出しすぎたため使い回しが非常に多く、加えてたまごっちブームが去りつつあった時勢も手伝って本作より売れなかった。そのくせ死亡シーンは本作より怖いという声がある。以降は冬の時代へ突入しコンシューマー系は長らく雌伏の時を過ごす。
みんなのトラウマ
たまごっちと言えば、死亡シーンでトラウマを抱えている人も多いだろう。本作では何故かその死亡シーンに気合いが入っており、悲しいを通り越してホラーと化している。当時小学生だったプレイヤーに絶大なトラウマと恐怖を植えつけたのは言うまでもない。
死亡すると背景が真っ暗になり、苦しむたまごっちだけが表示される。そして心電図が鳴り響くが次第に遅くなっていき、本家同様「ピーーーッ!」と鳴る。そこからは死亡BGMとともに走馬灯が表示される。死因によって内容が異なるという妙な気合いの入れよう。病死であれば苦しみに悶える顔が、餓死であればご飯を食べる時の様子が浮かぶ。そして例の墓が表示され、幽霊と化したたまごっちが浮遊する(おばけっちは不在)……というのが一連の流れ。病気の状態で就寝されるとほぼ死亡確定、年老いたたまごっちにケーキに与えると即死するなど、突然死ぬ事も多くトラウマに拍車をかける。
死因は病死、ストレス死、餓死の3つ。狙ってやらないと餓死する事は無いので、前2つが主な死因となる。病気になって6時間放置すると病死、ストレス(マスクデータ)が100の状態で1時間が経過するとストレス死する。本作には寿命死というものがなく、お世話し続ければ延々と生かし続ける事が可能。ただし年老いると凄まじい勢いでお腹とご機嫌が減り、TAS並みの素早いお世話を要求されるため人力で介護生かし続けるのは困難。どこかで必ずストレス死させてしまう。
たまごっちが死ぬと卵1つを失うが、アダルトっちまで育てていた場合は今際に卵を産むため、減らさずにゲームを続行できる。8つある卵を全て失うとゲームオーバーとなるが、正直デメリットは無い。先述の通り大会三連覇して死亡した場合、たまごっち星に連れてかれて殿堂入りとなる。この時、何故か生き返るので唯一救いのある終わり方と言える。
ちなみに本作では「たまごっちをかえす」という選択肢があり、これを選ぶと育成中のたまごっちをロケットに乗せてたまごっち星に返す(つまり育成終了)。ここだけ見ると何の変哲も無いものだが、返す時のBGMが死亡時と比肩するくらい怖いもので、こちらも恐怖の対象と化している。内部処理的には死亡扱いらしいので、たまごっち星に辿り着く前に……。
関連動画
関連項目
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