シュミレーションとは、シミュレーションの誤記(もしくは誤植)である。
概要
英語で書くと"simulation"であり、カタカナ表記では「シミュレーション」の方が本来の発音に近い。
一応カタカナ英語自体が本来の発音を大きく崩すものであり、厳密な正解が存在するものとは言い難いが、「simu」という綴りを見ても「シュミ」は明らかに無理がある。
『シムシティ』などの「シム」と同語源であることや、「フライトシミュ」「経営シミュ」など「シミュ」と略されることから整合性を考えても、適切なのは「シミュレーション」の方だろう。「シムレーション」となら呼んでもいいかもしれない。
ネット内外でけっこうな頻度使われるにもかかわらず、誰もその間違いに気づかない場合も多い誤記。発音するときに「シュミレーション」のほうが言いやすいため、そのまま間違いが浸透してしまった可能性が大きい。日常で使う分には些細な間違いであるが、論文やプレゼン、動画のタイトルや説明文などでこの誤記をやってしまうと、相手方から失笑されたり言語力を疑われたりと赤っ恥をかくので要注意。
ちなみにATOKで「しゅみれーしょん」を変換しようとすると『「シミュレーション」では?』と間違いを指摘してくれる。MS-IMEでは古いバージョンだと「趣味レーション」などとうまく変換できないが、これで「もしや誤記では?」と気付く人は少ないだろう。Office-IME2007では「シュミレーション」と間違ったまま変換できてしまう(MS-IMEはバージョンを重ねるごとにバカになっていくと評されるが、このケースからも氷山の一角をうかがう事が出来る)。
このように発音する音素の順番が変わってしまうことを、言語学では音位転換(メタセシス)という。
対策
関連動画
関連項目
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