ティムタム(競走馬)単語

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ティムタム(Tim Tam)とは、1955年生まれのアメリカの競走馬である。黒鹿毛の牡馬。

概要

父Tom Fool 母Two Lea 母父Bull Leaという血統。
父Tom Foolは2～3歳時には大レースに勝ちきれないことも多かったが、4歳時に10戦10勝というパーフェクトな成績を挙げ、アメリカ競馬史の名馬の上位にあげられる1頭。詳細は当該記事参照。
母Two Leaは26戦15勝という優秀な成績を挙げた名牝。
母父Bull Leaは競走成績は23戦5勝の二流馬だったが、種牡馬として三冠馬Citationを出すなど5度の北米リーディングサイアーとなった名種牡馬。

ティムタムはアメリカの名門牧場カルメットファームで生まれ、まっすぐな後ろ足を持った雄大な馬に育ったが、1歳時に負傷したため、デビューは遅れることとなった。

2歳時(1957年)

ティムタムは10月18日の未勝利戦に出走するが、出遅れた上に不良馬場に足を取られ、4馬身1/4差の4着に敗れた。2歳時の出走はこれだけだった。

3歳時

ティムタムは1月17日の一般競走で勝利すると1週間後の一般競走でも勝利した。しかしさらに1週間後の一般競走では3着に敗れ、また1週間後のバハマズSでも3着に敗れた。

2月15日のエヴァーグレーズSでステークス初勝利を挙げると、3月1日のフラミンゴSで2着から繰り上がり勝利、その後ファウンテンオブユースS、フロリダダービー、一般競走、ダービートライアルSと破竹の6連勝でケンタッキーダービーに名乗りを上げた。

本番のケンタッキーダービーでは、中団でレースを進めると、最終コーナーで仕掛け、直線でLincoln Roadを半馬身交わしてゴールした。このレースでは追い込みの代名詞ともなったアイドルホースSilky Sullivanも出走していたが12着に終わっている。また、アメリカに訪問していたオーストラリアのロス・アーノッツ氏がたまたまこのケンタッキーダービーを見ていて閃いたことにより、チョコレートビスケットの名前をティムタムと名付けた。現在ではこのチョコレートビスケットのティムタムは世界中で販売されている(関連商品参照)。

アメリカ三冠の2戦目となるプリークネスステークスでは同様に中団待機策を取り、今度はLincoln Roadに1馬身半差をつけて優勝した。ここでもSilky Sullivanが出走してきたが8着に敗れている。

アメリカ三冠の最終戦となるベルモントステークスで三冠に挑戦することになったが、今度は先行するCavanの足が止まらず、最後で追い上げるも6馬身も差をつけられた2着がやっとだった。
このレース後に骨折が見つかり、引退することとなった。故障がなければ三冠を達成していた可能性はあるが、3歳時の半年だけで13戦もしているので、そのツケが回ってきたのだろう。

ティムタムの骨片摘出手術は無事に成功し、種牡馬入りすることとなった。

通算14戦10勝。

種牡馬として

カルメットファームで種牡馬として期待されたが、出したステークスウィナーはわずか14頭と期待外れに終わった。しかし、その中からフリゼットS優勝など39戦23勝を挙げた名牝Tosmahを出した。

他のTom Fool系と同じように牝系に入って活力を与えることが多いようで、現在の活躍馬にも血統をさかのぼるとティムタムの名前を見ることがある。

1982年、心臓発作のため27歳で死亡。3年後に米国競馬の殿堂入りを果たした。
父Tom Foolと母Two Leaも本馬に先立って殿堂入りしており、両親とも殿堂入りしている馬の殿堂入りはアメリカ競馬史上初のことであった。

血統表

クロス：Bull Dog 3×3(25%)、Spearmint 5×5×5(9.38%)、Cerito 5×5(6.25%)

主な産駒

• Tosmah (1961年産 牝 母 Cosmah 母父 Cosmic Bomb)
  • 1963年フリゼットS、1964年アーリントンクラシックS、1964・65年マスケットH、1964年ベルデイムS
  • 米国顕彰馬

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関連コミュニティ

関連項目

• 競馬 / 海外競馬
• 競走馬の一覧
• シルキーサリヴァン(同期の追い込みの代名詞となったアイドルホース)

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