提供
閻魔珈琲(株)
(スタッフ募集〆きりました、沢山の応募ありがとうございます)
ライバルを怨んでいるかって?ふふ、怨んでいないと言えば嘘になるかもしれない。けれど、彼は言ったんだ。 「きっちり締めつけた包囲網の中から、這い上がってこいよ」ってね。
その言葉を聞いて目が覚めた。転落した原因はキングボンビーでも0駅でもライバルでもない。自分の慢心だと気づけたんだよ。
そして、どんな状況でも死に物狂いで頑張る、徹底的にやることが最も重要だということを思い出せた。そういった意味では、彼に感謝しているよ。
長々とこんな話に付き合わせて悪かったね。すっかりコーヒーが冷めてしまった。
ちょっと待っててくれ、今淹れなおすよ。
はい、どうぞ。まぁ、これで私の話は終わりだ。これからはこの小さな店から頑張っていくつもりさ。
おや、帰るのかい。ああそうか、もうこんな時間か。いやぁすまない、随分と話しこんでしまったね。
あぁ、そうそう。一つ君たちに伝えたいことがあった。これから君たちは、幸せになれるよ。
何故って?理由は簡単さ。
もし、君たちの将来に何か辛いことがあったとしても、 そんなものは全部、私の不運が引き受ける。 だから、君たちは必ず幸せになれる。はははっ、運が悪いというのも、それなりに役に立つものだよ
また来てくれよ。いつでもおいしいコーヒーを淹れてあげるから。
概要
インターネットメディアによる広告展開を行ったえんまコーヒーは、とある動画投稿サイトの視聴者に気に入られ、彼らの力添えもあって2店目を開くことができた。そんなえんまの努力を、天は見捨てていなかった。
IT関連の企業が多数生まれたことでIT産業が急成長し、アメリカ全土にITバブルが起こったのである。これによりインターネットのインフラが整備され、中でもネット媒体のメディアが急速に発展した。
このチャンスを逃さなかったえんまコーヒーは以前からのノウハウを生かし、ネット広告の展開をさらに拡大。同時に、チェーン店全体の在庫管理をインターネットを用いてシステム化することで大幅なコスト削減に成功。株式会社「閻魔珈琲」と名を変えて、各州へフランチャイズ展開を行った。
その結果えんまコーヒーは急速に業績を伸ばし、えんまは全米第2位の企業グループへと成長したのである。全てを失ってから、わずか5年の出来事であった。
その後、転落・再起・復権に至る過程はえんま社長によって書籍化され、アメリカ全土で飛ぶように売れたという。
えんまの自伝に対する各界からのコメント
彼こそが、我々の失ったフロンティア・スピリッツを持っている。
真の闇を覗きこんだものだけが、輝く栄光をつかむことができる。
彼がいる限り、アメリカのコーヒー業界は発展し続けるであろう。
(松岡修造氏)
閻魔珈琲が日本に与えた影響
えんまコーヒーが人気動画に対しピンポイントで展開されたインターネット広告でもって飛躍のきっかけを掴んだ事実は全米に限らず日本でも広く知られている。そのため、日本においても、えんまコーヒーの模倣をして事業拡大を試みようとする企業家は少なくない。いくらなんでもそこまでの日本にまで影響力はないんじゃないか、と疑われる方もいるかもしれないが、嘘だという思うのならば、この記事やその下の掲示板の上下にある一般企業広告欄を確認してほしい。コーヒー屋の広告がずらずらと並んでいたりはしないだろうか?
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関連項目
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