EVILS COURT単語

EVILS COURTとは、mothy(悪ノP)が制作したVOCALOIDオリジナル曲のCDアルバムである。

概要

　同人CDとしては、2011年1月のTHE VOC@LOiD M@STER 15にて頒布されたミニアルバム「悪徳のジャッジメント～a court of greed～」に続くCDアルバム。2011年7月13日に作者ブログ上にて制作が発表され、翌月13日に開催されたコミックマーケット80にて頒布された。当初は書店委託先であるとらのあな・メロンブックスでパッケージ版を手に入れるしかなかったが、KarenTレーベル^[1]でのダウンロード配信が決まる^[2]とiTunesStoreやAmazonデジタルミュージックストアでもMP3版が入手できるようになった。

　ジャケットイラストレーターは「悪ノ王国～Evils Kingdom～」でも制作に参加した壱加。

　2010年秋に発表した「マダム・メリーゴーランド」以降、2011年夏までニコニコ動画に投稿した楽曲を中心に収録。また、「茶番カプリシオ」「樹の乙女〜千年のヴィーゲンリート〜」「master of the court」といった書き下ろし曲も収録。(「茶番カプリシオ」は後にニコニコ動画に投稿)

収録曲

Track	Movie	Vocaloid	Remarks
1.	開廷5分前(instrumental)
	no image	―
2.	master of the court
	no image	初音ミク	新たな力を手に入れた「人形館長」 そんな彼女が始めた愛する「父」の真似事
3.	クロノ・ストーリー
		巡音ルカ 鏡音リン・レン	遠い昔に存在した魔道師「エルルカ=クロックワーカー」にやってきた「大罪の器集め」という依頼。 彼女の1000年に渡る活躍はここから始まる･･･！
4.	追想のオルゴール
	no image	巡音ルカ	はるか昔に存在したとされる「レヴィアンタ魔道王国」 そこには「クロックワーカー」と称される 腕の立つオルゴール作者がいた
5.	樹の乙女〜千年のヴィーゲンリート〜
	no image	初音ミク	小説「悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート」のテーマソング ショートバージョンは公式HPに掲載されている PVで聞くことができる
6.	眠らせ姫からの贈り物
		初音ミク	「七つの大罪シリーズ」の一曲。「怠惰」の曲に当たる。 マルガリータ=ヴァルケンハイムが起こした トラゲイ連続殺人事件を描く
7.	五番目のピエロ
		鏡音レン	犯罪組織「ペールノエル」に所属する 「五番目のピエロ」の活躍を描く一曲
8.	マダム・メリーゴーランド
		初音ミク	ああ幸せ幸せ幸せ…これは幸福の歌なのです。 理想郷とは幸福。幸福とは束縛。(動画説明文より)
9.	悪徳のジャッジメント
		KAITO	USE暗星庁の悪徳裁判官「ガレリアン=マーロン」 最愛の「娘」のために非道の槌を振るい続ける
10.	茶番カプリシオ
		鏡音リン・レン/他	「墓場の主」の手を逃れた訪問者は映画館大ホールに 設けられた法廷にて「法廷の主」の裁きを受ける。 裁判という名の茶番がまた今日も始まる
11.	赤い靴のパレード
		鏡音リン・レン 巡音ルカ 初音ミク	作詞：悪ノP/作曲：情熱P(てとてと) 正義は偉大。正義は絶対。いざ進め。さあ進め。 (動画説明文より)

紹介文

幸運にも　いや　不幸にも
『墓場の主』と『サーバンツ』の魔の手から逃れた訪問者は
映画館大ホールに設けられた法廷で
新たなる『法廷の主』の裁きを受けることになる

訪問者の絶望の叫びを聞きながら
『庭師』は初めてこの映画館へやってきた時の事を思い出す
そして小さく溜息をつくのだ

また　新たな被告が連れて来られたようだ
裁判という名の茶番が始まる

―どうせ　無罪になることなど　ありえないのに―

特設サイトより

ブックレット

森の小さな映画館で行われる「裁判」という名の茶番

今回扱う案件は全部で10
多くはエヴィリオス地方で起きた大罪の器絡みの事件とその原因となった「原罪」に関するものであり
扱う順番はほぼ発生が古い順になっている。

付属するブックレットには各曲についてのコメントや背景描写などがされている。
巻末にはニコニコに投稿された「ハートビート・クロックタワー」にも登場していた4つの単語

• graveyard
• court
• hellish yard
• heavenly yard

について一歩踏み込んだ描写がなされている。

なお、ブックレットの進行は雑務の一環として書記官を務めている「庭師」の視点で行われる。