GXSCCとは、フリーのソフトウェアMIDIプレイヤーである。GASHISOFTが開発、公開している。
入手可能な最新版は2002年11月11日公開のバージョンβ236。
2007年2月15日に公開されたバージョンβ773は、2016年3月31日をもって公開終了。
2019年1月現在も、新バージョンの開発が行われている。
この記事では特に指定しない限りβ773について書くものとする。
概要
コナミの波形メモリ音源SCCを再現しているMIDIプレイヤー。Windows用。
標準MIDIファイル、レコンポーザ用RCPファイルの演奏が可能。
フォーマット0/1両対応。GS、GM、XG、GM2に対応。SC-88系向けの32パートにするSysExも対応。
簡単に言えば、MIDIファイルを放り込むと良い感じのChiptuneっぽい音色で鳴るアプリ。
ソフト起動時に左上の「GXSCC」ロゴをダブルクリックすると「GX OPLL!?」モードになり、昔のヤマハ製FM音源っぽい音も鳴らせる。
「リアルタイムストリームエンジン(コードネーム:Barbara)」を搭載している。
その性能は、作者いわく
なんか、MIDIキーボードとか繋いでリアルタイムに演奏出来るようになっちゃってたりするんですよ。これがそこらに転がってるソフトシンセなんかより全然遅延が無くてですね、「ASIOとか使ってないのに、なんで!」というぐらいもう、びっくりな代物だったりするわけですよ!
というなんかすげえやつらしい。
上記の通り、MIDI-IN機能も搭載されている。
当然外部にキーボードなどを接続すれば手軽にNESBANDもどきをやることもできるし、これを仮想MIDIケーブル(MIDIYoke等が有名)を介してDTMソフトに繋げば、チップチューン音楽を作ることも可能。
ニコニコ動画ではGXSCCでMIDIデータを再生した動画がいくつか投稿されている。
最近はGXSCCでの再生を前提としたMIDIもぽつぽつ出てきている。
GXSCCでMIDIを作ったら
えー皆様、GXSCC用に作ったMIDIデータをgashisoft.comeon.midi@gmail.com宛に添付して送って頂ければ、作者が喜びます。 クオリティは問いません、何でもどうぞ。複数ある場合はzip等で。なお、頂いたデータは作者が楽しむ目的にのみ使用されます。
とのことなので、送ってあげましょう。
バグや問題が多いので使う場合は注意しよう (赤字は特にヤバいやつ)
- BarbaraエンジンのParam2の調整は63が上限。
64以上に設定するとGXSCCが再生速度異常や高負荷状態になる。
・・・OSがらみの問題。×ボタンを押してしばらくするとエラーを吐きつつ終了する。 - ローパスフィルタを使用していて、かつ、再生周波数をカットオフ周波数よりも下げた場合、
安全装置が作動せずに猛烈な爆ノイズが出る。 - Barbaraセットアップウイザードでのデバイスの選択が機能していない。(=選べない)
- RCPCV.DLL(RCPファイルを標準SMFに変換するDLL)がない状態でRCPファイルを再生しようとするとエラーが出たりでなかったりする。(どっちにしろ再生はできない)
- XGフォーマットのMIDIを鳴らすと音色とか変だったりドラムが鳴らなくなったり、実装が適当。
- WAVE出力機能の自由度が低い。(出力先ディレクトリおよびファイル名指定不可、48000Hz固定など)
- 発声中にボリュームコントロールを送信しても受け付けない。
などなど挙げればキリが無いほどバグや問題が多い。
上記以外のバグや問題はβ773の右下をクリック→「バグ報告とかツッコミとかをする」から見られる。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目・外部リンク
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