ハウニブとは、ナチスドイツが秘密裏に開発したといわれる円盤型の兵器である。
概要
第2次大戦中にナチスドイツが総力を結集して開発を進めたのが円盤型航空機ハウニブ(HAUNEBU)である。ドイツ北西部のホイネブルグ(Hauneburg)実験場があったことから、その略称がこの秘密兵器の呼称となったのだ。トゥーレエンジンと呼ばれる電磁重力エンジンで飛行し、初期モデルのハウニブIの時速は4,800kmに達した。ハウニブIIは直径26m・乗員9名・最高時速21,000 kmにパワーアップされ、機関砲と機銃を搭載した。さらに1機だけ製造されたハウニブIIIはなんと直径71m・乗員32名・最高時速は40,000km。武器の種類と数も大幅に増加した。
しかし結局ハウニブは連合軍と戦うことなく闇の中へ埋もれてしまった…のも当然で、架空の兵器なのだから仕方がないのである。巨大な列車砲グスタフやロケット兵器V1・V2を開発し、実戦に投入したドイツならできたんじゃないか、とSFやミリタリー好きの想像は膨らむのだ。
そのような人たちの期待に応えるべく日本では実機ではなくプラモデルが製造された。ウェーブの「空飛ぶ円盤 ハウニブ タイプ」とペガサスの「ハウニブII フライングソーサー」である。また、ドイツ第3帝国の一部の人々は月の裏側へ移住して着々と反攻のチャンスを狙っていた、という設定のSF映画「アイアン・スカイ」にはハウニブIIIが登場する。俗にアダムスキー型と呼ばれる古風なスタイルの円盤は、いつまでも少年の心を忘れない男たちのハートをくすぐるのである。
関連動画
- 1
- 0pt