ルイス・ファン・ハール(Aloysius Paulus Maria "Louis" van Gaal, 1951年8月8日 - )とは、オランダの元サッカー選手、現サッカー指導者である。現役時代のポジションはMF。ルイ・ファン・ハールとも表記される。
選手時代
1971年にオランダ・エールディヴィジのアヤックスに入団。しかし公式戦の出場は1度も無かった。ベルギーやオランダのクラブの在籍を経て、1978年にスパルタ・ロッテルダムへ移籍。1982-1983シーズンにはリーグ戦を4位で終えUEFAカップ出場権を獲得、翌1983-1984シーズンには初めてUEFAカップに出場した。スパルタ・ロッテルダムでは8シーズンを過ごし248試合26得点を記録。その後1986年にAZへ移籍、1シーズン過ごし現役を引退した。
監督時代
1986年にAZのアシスタントコーチに就任。その後選手生活初期に在籍していたアヤックスのアシスタントコーチとして、1991年に監督に昇格。多くの有望若手オランダ人選手を率い、1992年にUEFAカップ優勝を果たし初タイトルを獲得。1994年から1996年にはエールディヴィジ3連覇を達成。その中でも94-95シーズンにはリーグとUEFAチャンピオンズリーグのダブル無敗優勝という偉業も達成している。
1997年、スペイン・FCバルセロナの監督に就任。初年度には、リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイのダブル優勝を果たし、翌年の98-99シーズンもリーグ優勝を達成した。しかしその後は、不振とファンとの関係悪化が元で2000年に退任。当時のアシスタントコーチには、現在のチェルシーの監督、ジョゼ・モウリーニョが務めていた。
2000年、サッカーオランダ代表を率いるも、2002 FIFAワールドカップの出場権を逃す。その後、FCバルセロナの監督に復帰するも、不振で辞任。
2005年、古巣アヤックスのテクニカル・ディレクターを経て、18年ぶりにAZに復帰。06-07シーズンは、最終節まで争ったが、その最終節で敗れ、優勝を逃した。08-09シーズンは他の強豪クラブが不振に陥る中、優勝を決めた。この優勝はAZにとっては28シーズンぶり2度目のリーグ優勝という快挙でもあった。
2009年、ドイツ・ブンデスリーガの強豪、バイエルン・ミュンヘンの監督に就任。初年度からブンデスリーガ、DFBポカールのダブル優勝を達成。UEFAチャンピオンズリーグでは、決勝でかつての師弟関係であった、当時のインテル・ミラノの監督、ジョゼ・モウリーニョとお互いにトレブルのかかった対戦となったが、2-0で敗れ、準優勝に終わった。翌年10-11シーズンは不振に陥りシーズン終了後の退任が発表されていたが、チームが転落した事により解任された。
2012年、サッカーオランダ代表に再任。2014 FIFAワールドカップ出場に導いた。2014年に、2014 FIFAワールドカップをもって代表監督を退任する事を発表した。
2014年5月、2014 FIFAワールドカップ終了後に、イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任する事が決定した。契約期間は3年。アシスタントコーチには、デイヴィッド・モイーズの後任として臨時監督を務めていたライアン・ギグスが就任。
小史
- 1991年 - 1997年 アヤックス
- 1997年 - 2000年 FCバルセロナ
- 2000年 - 2002年 サッカーオランダ代表
- 2002年 - 2003年 FCバルセロナ
- 2005年 - 2009年 AZ
- 2009年 - 2011年 バイエルン・ミュンヘン
- 2012年 - 2014年 サッカーオランダ代表
- 2014年 - マンチェスター・ユナイテッド
関連項目
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