ニック・キリオスはオーストラリアのテニス選手。キルギオスの表記揺れも見られる。
Nick Kyrgios | |
基本情報 | |
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国籍 | オーストラリア |
出身地 | オーストラリア: キャンベラ |
生年月日 | 1995年4月27日 |
身長 体重 |
193cm 83kg |
選手情報 | |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
デビュー年 | 2012年 |
テニス選手テンプレート |
次世代のNo1候補として非常に期待度の高いオーストラリアの若手選手。父親はギリシャ系、母親はマレーシア系で王族関係出身なのだとか。ジュニア時代はバスケットでもオーストラリア代表に選ばれる活躍をしており、テニスに絞ったのは14歳のときだという。このあたりは同国の先輩であるレイトン・ヒューイットにも通じる(ヒューイットは13歳までオーストラリアンフットボールでも活躍していたことが知られている)。
ジュニアでは2013年の全豪オープンシングルスで優勝してランキング1位に立っているほか、ダブルスでも実績があったため、濃いテニスファンの間では将来期待の若手として名前が挙がる程度には知られた選手だった。しかし世界中に知られるようになったのは2014年のウィンブルドンからだろう。ランキング144位でワイルドカードによる出場だったが、2回戦でリシャール・ガスケをフルセットで破ると、4回戦では当時ランキング1位だったラファエル・ナダルを4セットで下す大アップセットを起こしている。準々決勝でミロス・ラオニッチに敗れたが堂々のベスト8進出となった。同年全米オープンは3回戦でスペインのベテラン、トミー・ロブレドにいなされたが、初戦でミハイル・ユーズニーにシードダウンを食らわせるなど非凡なところを見せている。2015年の全豪オープンでもフルセットを2度戦いながらベスト8進出。20歳前に四大大会で2度目のベスト8は2001年ロジャー・フェデラー以来の快挙だという。この時期までツアーレベルではめぼしい活躍が無かったが、エストリルでは初のツアー決勝進出(準優勝)。続くマドリッドでは初対戦となったフェデラーに3セット全てタイブレーク、最終セット14-12という大激戦で勝利。モノが違うところを見せ付けた。
2016年2月にマルセイユの大会で待望のツアー初優勝。グレードこそ一番下のATP250だったが、勝ち上がりの中でガスケ、トマーシュ・ベルディヒ、マリン・チリッチとTOP10付近の強豪たちを下しており、実力の高さを証明している。ATP公式の若手プッシュ企画NextGenerationでも当然のように筆頭として扱われた。10月にはATP500のジャパンオープンでも優勝。ランキングも既にTOP20を突破している。
プレースタイル的にはビッグサーブと強打を中心に非常に攻撃的なテニスを展開する。「フィジカル頼み」「粗い」といった声もあるが、見方を変えれば技術的な伸び代がまだあるということ。むしろタッチセンスの評価は既に十分高い。メンタル面でも波が激しいが、初出場のウィンブルドンでも格上選手に対して臆せず戦える点はすばらしい(ここはジョン・マッケンローからも絶賛されている)。後述の通りトラブルメーカーぶりが話題だったが、徐々に落ち着きつつある。今後の活躍に期待したい。
次世代のチャンピオン候補として注目される一方でトラブルメーカーとしての悪名が高まってきている。2015年のモントリオールでスタン・ワウリンカとの対戦中に「タナシ・コキナキス(オーストラリアの若手選手仲間)がワウリンカのガールフレンドを寝取った」と挑発。ワウリンカ本人だけでなく多くの選手からも批判を浴びた。この件ではATPから執行猶予付きで出場停止処分を受けている。他にも暴言や問題行動で警告をとられたり罰金処分を受けたりしており、同国の先輩バーナード・トミックと並んでATPでも札付きの問題児と見做されつつある。なお、ATPの処分にわざわざ執行猶予が付いたのは、次世代のスター候補生なので処分を避けたがっているともっぱらの噂。背景には90年代前半生まれの選手たちが上の世代に対抗できていない現実もあると思われる。
2016年はせっかくジャパンオープンで優勝したのに、直後の上海MSでの無気力プレーにより出場停止処分を受けてそのままシーズン終了に。NBAのイベントに参加するため、ロッテルダムの大会との出場契約をキャンセルしたという報道も出ている。何というフリーダム。
発言や態度は批判されているが、アンディ・マレーや錦織圭などからは確かな才能に対するポジティブなコメントも出ている。キリオス自身も錦織に対しては大人しい。お姉さんがUSJで働いているそうなので、日本に対してポジティブな印象を持っているのかもしれない。ジャパンオープンでは観客が倒れたアクシデントに対して観客席にペットボトルの水を投げ入れるという意外な一面も見せている。
才能は間違いなさそうだが、気性の激しさは良い方に出ればどんな相手にでも向かっていける芯の強さになる一方、直情径行が過ぎると大成を阻む要因にもなりかねない。今後どちらの要素が出るか、あるいは改善されるのか、注目される。
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最終更新:2024/05/28(火) 22:00
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