ルー・ジャクソン

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ルー・ジャクソン(Louis Clarence "Lou" Jackson)とは、元プロ野球選手である。故人。

概要

OB
ルー・ジャクソン Lou Jackson
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ルイジアナ州
生年月日	1935年7月26日
没年月日	1969年5月27日
身長 体重	175cm 80kg
選手情報
投球･打撃	右投左打
守備位置	外野手
プロ入り	1957年
引退	1969年
経歴
選手歴 グランブリング州立大学 シカゴ・カブス(1958年-1959年) ボルチモア・オリオールズ(1964年) サンケイアトムズ(1966年-1969年)
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1935年7月26日生まれ。アメリカ合衆国ルイジアナ州リバートン出身。

グランブリング州立大学卒業後、1957年にシカゴ・カブスと契約。

1958年、メジャーデビューを果たし、24試合出場。ただ、結果を残せずメジャー定着を果たせなかった。その後、長らくマイナーリーグーぐらしが続き、1964年に移籍先のボルティモア・オリオールズでメジャー再昇格を果たしたが、4試合の出場に終わっている。翌1965年はメジャー出場無し。

1966年、ヤクルトスワローズに入団。身体能力の高さを買われての入団であったという。

加入初年度の1966年、クリーンナップの一角を任されると、97試合の出場ながら、打率.254、20本塁打、43打点、11盗塁を記録。

1967年、新加入のデーブ・ロバーツとともに中軸を担うと、打率.296、28本塁打、79打点、13盗塁を記録。オールスターゲームにも初出場している。

1968年、妻との関係が冷え込み、娘を義母に預けて来日するなど、プライベートの問題から生活が荒んでいき、その影響もあり低迷。打率は規定打席到達者の中でワーストの.219に終わった。それでも20本塁打を放ち、これまでの貢献度の高さから、翌年も残留することができた。

1969年、オープン戦途中に胃痛を訴え、療養に入る。ジャクソンは大酒飲みの遊び人でもあり、酔っ払った状態で球場入りすることも多く、当時の外国人選手に多かったサボりや仮病の類と思われていたが、開幕後もなかなか復帰できずにいた。開幕後、ロバーツがタイムリーヒットを打った際の談話で記者に対し「今日のヒットをルーに捧げたい」と語ったことで、記者たちはようやくことの重大さに気がついた。ジャクソンの体は既に末期の膵臓がんに犯されていたのであった。

4月末に手術が行われ、その後懸命の治療が行われたが、5月27日、死去。享年33歳。死因は膵臓壊死であった。NPBの球団に所属中に亡くなった唯一のメジャーリーグ経験者となってしまった。

死去の翌日、球団葬が行われ、球団関係者だけでなく、ウィリー・カークランドやカール・ボレスなど他球団の外国人選手たちも参列したが、婦人は参列しなかった。別所毅彦監督が「楽天家のルー、おとぼけのルー……」と弔事を読み上げると、周囲からは嗚咽が漏れ、なかなか止まらなかったという。

人物・エピソード

俊足・強肩・強打を武器に活躍した外野手。

スピード感あふれるプレースタイルや黒人の選手であったことから、「褐色の弾丸」「黒い稲妻」などの異名を持つ。チームメイトやファンたちからは「おとぼけのルー」と呼ばれ親しまれていた。

元々遊び人気質ではあったようだが、1968年頃から特に酷くなり、3食肉のみを食べ、娘の居ない寂しさを埋めるように毎晩のようにスナックを渡り歩きビールを10本ほど飲んでいたという。

通算成績

打撃成績

通算:3年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
MLB：3年	34	48	47	7	10	1	7	0	0	0	1	0	13	1	.213	.229
NPB：3年	279	1315	1201	155	309	68	181	32	1	7	95	11	235	17	.257	.316

関連項目

• プロ野球
• シカゴ・カブス
• ボルチモア・オリオールズ
• サンケイアトムズ
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