SCP-668とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
SCP-668 | |
基本情報 | |
---|---|
OC | Euclid |
収容場所 | サイト-19 |
著者 | DrClef |
作成日 | 2008年10月2日 |
タグ | アベル 武器 精神影響 道具 金属 |
リンク | SCP-668 |
SCPテンプレート |
SCP-668は1930年代後半-1940年代前半に鍛造された、フルタング構造で紫檀製の柄を持つ全長33cmの包丁である。この包丁を持っている人が他人に危害を加えようとするとき、周囲の人は被害者を助けようとしなくなるという特性がある。
SCP-668が最初に発見されたのは、1960年代の強姦殺人事件の際であり、ニューヨークで一人暮らしをしていた女性が辱められた後に殺害されたのだが、この凶行に及んだ犯人がSCP-668を持っていたために、6時間に渡るこの凄惨な事件を聞いていたと証言する38人が誰一人助けようとしていなかった。
財団が突き止めたところによれば、この包丁を持つ何かしらの害意を持った人、あるいは人型生物に対して、その周囲にいる超常精神抵抗指数(Psionic Resistance Index)が97以下である存在すべての人または知覚を持つ生物は犠牲者を助けようとさせなくする。それらの人は嫌悪感や恐怖を感じ、知覚にも異常を持たないものの、犠牲者を助けようとするあらゆる行動 (犠牲者を逃がそうとする、犯行を妨害する) に対して無気力になってしまう。また、犠牲者本人も自身が置かれている状況から逃げたり抵抗することに無気力になってしまう。なので先程の強姦殺人事件では、おそらく犠牲者の女性も恐怖と絶望の中にいても、抵抗しようという感情は一切わかなかったのだと思われる。
その後、SCP-668はショッピングモールにおける大量殺人事件が引き起こされた際に財団の収容作戦が決行されて回収された。この事件では犯人が一人ずつ人を儀式的に殺害するという凶行に及んだが、警官も発砲することができず、また犠牲者たちも逃げようとしなかった。このままではショッピングモールをいずれ出るであろう犯人により犠牲者が増える一方であるため、財団パイロットには空爆指示が出た。しかしそれにも関わらずパイロットさえもそれを実行できなかった。
このため上層部は「もう核ミサイルを打てばいいんじゃないか」と主張したが、ギアーズ博士は「敵対的な意志がSCP-668の心霊作用のトリガーになるのではないか」と考え、Dクラスを複数名用意し、一人の指揮役にSCP-061 (音声マインドコントロール) で他のDクラスにそれぞれ違う指示をしろと命じ、12名のDクラスに個々の行動の意義を悟らせずに爆薬を起爆させ、更に囮役と時間稼ぎのためのDクラスを数人用意することで核ミサイルを使わずに無事SCP-668を回収した。
なおこのSCP-668を持っていても、それより前に所持者の終了手段が確立されていればSCP-668を障害なく終了できることが後の実験でわかっている。このためSCP-668は現在ではEuclidとしてクラス分類されている。
SCP-076-2 ("アベル") が持ったら危険ではないか、という仮説も立てられたが、当の本人は「そんなものを使っても面白みがない」とのこと。まあアベルには無用の長物だよね。 財団の次なる懸念はSCP-682 (不死身の爬虫類) がSCP-668と接触することだそうな。クソトカゲに抵抗する心がわいたところでどうせ勝てないし、どっちでも変わんない気がするけどなあ。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2024/06/06(木) 14:00
最終更新:2024/06/06(木) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。