ダイナースクラブ(Diners Club)とは、アメリカ合衆国にある貸金業者およびそれが営むクレジットカードブランドである。
概要
1950年にニューヨークにて創業。実業家の「マクナマラ」と、友人の「シュナイダー」弁護士のコンビによって立ち上げられたクレジットカード会社である。
ダイナースクラブのダイナーとは英語で食事をする人を主に意味する。その人の為の同好会ということでこの名称となった。
マクナマラがレストランで食事をした際、支払いの際にたまたま財布を忘れてしまったこと、1940年代のアメリカのレストラン業界では後払い決済の制度が発達していなかった事が創業のきっかけ。その時にはマクナマラの夫人が財布を届けてくれたおかげで事なきを得た。その後、シュナイダー弁護士と一緒に1万ドルを出資し、ツケ払いが出来る団体を立ち上げた。その後、レストラン以外でも利用可能なように加盟店舗ネットワークを拡大していった。
現在発行されているクレジットカードの中で通常のショッピングの限度額が明確に設定されておらず各会員ごとに柔軟に設定されている(リボルビング払い枠等は明確な数字あり)。
審査は非常に厳しいことで有名で、弁護士や医師、公認会計士、一定規模以上の企業経営者、大企業幹部といった属性・ステータスの高い者でないと入会出来ない高嶺の花とされていた。現在では多少はハードルが下がったが、それでも依然として審査は厳しいといわれている。
勿論年会費も高いが、その分手厚いサービス・サポートがあり、通常のカードでも他業者のプラチナカード相当、プレミアムカードではブラックカード相当のサービスを受けられる。特にレストラン関連での優待制度が充実している。ほか、セレブ等が参加するイベントへの招待を受けられる等、ハイステータスカードならではのサービスが存在する。
2000年にアメリカの大手金融グループのひとつ「シティグループ」に買収されるも、経営不振により2008年にライバルの「ディスカバーカード」に事業を売却。
日本でのダイナースクラブ事情
1960年に旧富士銀行(現みずほ銀行)・旧日本交通公社(現JTB)の2者の合弁にて日本法人が設立された。
現在の発行は三井住友"信託"銀行系列の「三井住友トラストクラブ」が行っている。※三井住友銀行ではない点に注意。
日本国内でのダイナースクラブカードの使用は、JCBとの協定によりJCBマークの付いた店舗ではほぼほぼ使用可能になっている(この協定はAMEXも同様)。
とはいえ、JCBマークの付いた店舗で使用出来なかった場合を考慮し、三井住友トラストクラブでは独自に追加費用無しで「ダイナースクラブコンパニオンカード」というマスターカードブランドの子カードを発行している。
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関連項目
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