あったけぇとは、「あたたかい」のなまった言い方である。
概要
『最強伝説黒沢』の最終巻、主人公の黒沢はホームレスの集団を率いて暴走族との抗争をする羽目に陥っていた。黒沢は戦う前から心折れかけているホームレスたちを激励し、様々な仕掛けを施して暴走族を待ち受ける。
黒沢は暴走族にボコボコにされながらも仲間の協力を得て、撃退に成功。ホームレスたちはささやかながらも祝勝会を開くことになり、社会の敗北者だった自分たちが何かを成し遂げたことに対して喜びの声を上げる。
しかし、そんな宴会の途中、ホームレスの老婆の膝枕で横になっていたはずの黒沢の容体が急変。呼吸が止まってしまったのである。自分たちを救ってくれた英雄の突然の悲報にホームレスたちは慟哭し、黒沢の手を次々に握って、呼びかける。
黒沢も完全に意識が途切れていたわけではなく、周囲から感謝と激励の言葉がかけられているのは認識していた。周囲から孤立がちで負け組だった自分がこれだけの声を集められたことに黒沢は感謝し、満足してしまう。
そして、黒沢は「あったけぇ……………… 最後の最後……………… あったけぇ…………………」と意識の底でつぶやき、『最強伝説黒沢』は幕を閉じる。黒沢は人生の最後の最後で、望んでいたものを手に入れたのである。
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