概要
比較的小型の自動車。欧州のセグメント分類では概ねBセグメント(全長4.2m以下)とAセグメント(全長3.8m以下)を指し、イセッタやピール P50のような極端な車は「マイクロカー」として大抵除外される。
北米でいう「コンパクトカー」は2000cc級で全長が4.4mを超えるような乗用車(日本では中型クラス)を指すことが多く、セダンやクーペも含むなど日本での感覚とは一致しない。日本や欧州のコンパクトカーは北米の分類では「サブコンパクトカー」に当たる。
日本では軽自動車よりも大きい、1.5Lクラス以下の比較的小型の車を指すことが多いようである。車幅1.7m、全長4.7m以内の「小型自動車」枠(乗用は5ナンバー)に含まれるものが多いが、これを超える車体サイズの「普通自動車」(乗用は3ナンバー)で「コンパクトカー」を名乗るものもある。
コンパクトカーの肥大化
現行の国産コンパクトカーはソリオ(1645mm)やマーチ(1665mm)など一部を除き、5ナンバー枠一杯(1680〜1695mm)の車幅である。これはワンクラス上のCセグメントハッチバックや中型ミニバンと同等の数値であり、バブル期前のミディアムセダン並みである。アクアの「クロスオーバー」、4代目フィットの「クロスター」など、車幅が小型車枠を超えてしまった「コンパクトカー」もある。
輸入車に至ってはさらに肥大化が顕著であり、3代目MINIをはじめ、VWポロ、プジョー208、アウディA1などその多くが車幅1.7mを超えてしまっている有様で、車幅1.7m以内の現行車種はルノートゥインゴ/スマートフォーフォーなど数少なくなった。
コンパクトカーの肥大化は、日本における軽自動車人気の一因ともなっている。ヨーロッパ諸国も狭い道や小さな駐車場が多いので、横幅の狭い車のニーズがあるはずだが。欧州でも軽自動車売りませんか。
関連項目
- 1
- 0pt