サイクルコンピューターとは、自転車の速度や走行距離などを計測する装置のことである。通称はサイコン
概要
サイコンの原理をキャットアイで説明すると、マグネットとセンサー、受信部に分かれていて、まずマグネットをホイールのスポークに、センサーをフォークのマグネットが通過する場所に設置。走行するとタイヤ回転、マグネットが一周するまでにかかった時間をセンサーが読み取り、そこから得られたデータを受信部に送って表示するという仕組みになっている。このため、タイヤサイズを事前に設定しておく必要がある。
サイコンの種別としては、センサーと受信部がワイヤーでつながっている有線式と電波でやりとりする無線式があり、有線式は価格が安くて信頼性も高いが、取り回しの圧倒的な便利さから無線式が圧倒的である。
センサーも、スポークにつけたマグネットを読み取る方法とマグネットを必要としないもの。更にスマホなどではGPSの信号を読み取る形式のもある。
サイコンで得られる情報は速度や走行距離の他にケイデンス(一分間に何回クランクを漕いだ回数)や心拍数などであるが、後者二つはそれぞれ専用のセンサーを設置しなくてはならない。また高級機種ともなるとGPSを搭載、スピードセンサーがなくても速度の計測が可能な他、マップも搭載しているのでスマホがなくてもナビゲーションが可能であるが、スマホとの連携機能があるのが普通である。更にラップタイムを計測する機能や通ったコースのログを取る機能がある。
メーカー
サイコンはガーミンが定番、インテルに例えられるほどでブライトンがそれに続き、あとはその他大勢といった感じである。キャットアイは初心者向けといった感じ。
選択のポイント
全てのものについていえる事であるが、高価になると多機能になりすぎて何を選んだらいいのか分からなくなるだろうと思う。
私的な意見になるが、サイコンのある程度の機能はスマホでも代替が可能である。ナビなどがそのいい例で、ナビの機能をスマホにも分担させるか、サイコンに一本化するか否かで絞込ができる。ナピの性能がスマホを凌駕しているからである。
従って、サイコンならでのデータは以下の通りになる。
この中で、一番重要なのはケイデンスである。
自転車を長時間乗り続けているコツは、クランクを平均値でどれだけ長く回していけるかにかかっていけるからである。特に登り坂は平地と同じ回転数で回すのが登るコツである。
ただし、ケイデンスのセンサーはスピードセンサーとは違うので別に購入、設置する必要があり、ケイデンスも計測できるのは中級機からということになる。
スマートウォッチ
裏技としては、サイコンの代わりにスマートウォッチを利用する方法もある。
スマートウォッチの中にもサイコンの機能を持つものがあり、スマホと併用するやり方なら充分に使えるからである。ただし、スマートアォッチとは別にスピードセンサー、ケイデンスセンサーを買い、自転車に取り付けてペアリングするのはサイコンと同じ。ただし、スマートウォッチに心拍センサー機能があるので、別に心拍センサーを買う必要がない。
欠点としては腕時計なので、走行中はサイコンよりも見にくいこと。サイクルコンピューターのようにハンドルに設置できる装備も売られているが、その場合は手首から離すので別途ハートサレーサーを装備しなくてはならない。
更に重大な欠点としては電池持ちがサイコンよりも短いこと。一例をあげれば自転車で150km走れば100%の電池残量が10%以下になる。一般人は100kmも走れば充分なのだが、1日に300kmは走れる廃人に向かないのは言うまでもない。ここがサイコンを買うかスマートウォッチで済ませられるかの境目になる。従って、サイコン代わりにスマートウォッチを買うとすれば最低でもケイデンスセンサーをサポートしている事に加えて、電池持ちがいい機種になる。ガーミンにいえばInstinct dualかEndutoの二択になる。
ガーミンのスマホの注意点としては、サイコンメニューに入った時、初期状態ではメニューにケイデンスがないのでカスタマイズをする必要があるが、メニューをカスタマイズするには「バイクの設定」の次に「トレーニングメニュー」に進む必要がある点である。
関連項目
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