スマートウォッチとは、スマートフォンと連動して動作する腕時計である。
概要
スマートウォッチでは時計単体で通信が出来るものや電話が可能なモデルもある。
最大の特徴はほとんどの機種に手首型心拍計がついている事で、ヘモグロビンの量を測定することによって心拍数やその日のストレスや疲労具合も測ることができる。ただし、医療機器ではないのであくまで目安としてとらえるべきである。また、スマホと連携しているため、歩数や運動のデータをスマホ側に転送する。あるいはスマホに来たメールや電話の通知もウォッチを通して知ることができる。
フィットネス向けのリストバンド型のモデルはスマートバンドと呼ばれる。
スマートリングと呼ばれる指輪型のデバイスもある。
欠点は腕時計と比較してバッテリーの持ちが悪いこと。しかし、2023年現在リッチなOSでも3日程度持つスマートウォッチが増えてきている。
スマートウォッチに向いている人、向いていない人
スマートウォッチの基本的な機能は時計である。
腕時計の機能をスマホで代替することは可能だが、その逆はできない。何故かといえば腕時計をスマホのように大型化することができないからである。従ってスマートウォッチをスマホの代用にはできず、スマホとの連携が前提となっている。
しかし、まったく役に立たないといえばそうではない。
スマートウォッチの利点は、スマホが取り出せない場所でも利用が可能なことである。スマホが使えない局面というのは両手が塞がっている時、あるいはスマホが手元にないといった時で、これに該当する状況といえばランニングやサイクリングといった運動している時である。運動している時には重宝するが逆にいえば、運動しない人間には使えないといっても過言ではない。スマホで事足りてしまうからである。このため、スマートウォッチを購入するにあたっては野外で活動するかどうかを考える必要がある。
ただし、大抵の社会人は住居から職場まで通勤すると思われるので、どれほど体力を消耗しているのか知るのも一興だろう。また、所持しているスマホにFelicaが搭載されていないのなら、電子決済機能付きの時計ならfelicaの代替にはなる。
優秀なスマートウォッチでは文字盤を選ぶことができるので、気分で時計を取り換えるように文字盤を変更することは可能である。
主なスマートウォッチ
- Apple Watch
Apple製でiPhoneで使うことが前提であり、androidスマートフォンでは使用できない。
心電図機能は2021年1月22日に国内でも利用可能になるという発表があった。
Apple Watch SEという安価なモデルもある。
スマートウォッチのシェアでは世界一位である。
2020年上半期のスマートウォッチ市場シェアが発表、依然としてApple Watchが市場を支配 - Samsung Galaxy Watch
サムスン電子製でTizenがOSだったが、2021年にTizenとWear OSが統合されることが発表になり、「Galaxy Watch 4」からWear OSを使用している。最新の「Galaxy Watch 5/5 Pro」ではバッテリー持ちが改善され、24時間モニタリングできると謳っている。5は40mmと44mmから選ぶことができ、5 Proは45mmのみとなっている。「Galaxy Watch 3」ではApple Watchと同じく心電図機能がついた。 - HUAWEI(ファーウェイ)
HUAWEIの独自OS、HarmonyOSで動作する。バッテリーが2週間持つことが強みだったが、最新のモデルは「HUAWEI WATCH GT Cyber」と「HUAWEI WATCH Buds」。GT Cyberはディスプレイ部分が着脱可能でケースを交換できる。Watch Budsはその名の通り無線イヤホン(TWS)が収納可能になっている。2万円後半の価格の「HUAWEI WATCH GT 3 SE」も存在する。GT Cyberは7日間、Watch Budsは3日間、GT3 SEはヘビーに使わなければ14日間のバッテリー持ちである。 - TicWatch
Googleも出資している中国のMobvoi社が製造している。Wear OSを搭載している。最新のモデルは「TicWatch Pro 3 Ultra GPS」。Snapdragon Wear4100を搭載している。 - wena
ソニーが製造しているスマートウォッチ。最新は「wena 3」でSuicaに対応している。 - GARMIN(ガーミン)
GPSデバイスで業界トップのシェアを誇るアメリカのメーカー
自社の強みを生かしてGPS機能が優れているのが特徴。モデルが多すぎて、一口で説明することができない。最新のモデルは「fenix 7」。ソーラー充電が可能なディスプレイを搭載しており、基本の18日に加えてソーラー充電すると4日間持つという。Suicaなど対応の「Garmin Pay」も使用できる。 - fitbit・Google
2019年にGoogleが買収することが発表され、2021年1月よりGoogle傘下になった。「Fitbit Versa」や「Fitbit Sense」が展開されている。また、Googleから「Pixel Watch」が2022年10月7日に発表され、日本でも発売されているがバッテリーが持たないという声が多くある。 - Xiaomi(小米)
中国Xiaomiのスマートウォッチ、最新のモデルは「Xiaomi Watch S1 Pro」が2023年2月27日にグローバル展開が発表された、日本でリリースされるかは不明。フィットネスモードは100種類以上対応しており、14日間のバッテリー持ちで10分の充電で2日間利用可能だという。中国国内では「Xiaomi Watch S2」が2022年12月11日に発表されている。 - Amazfit
中国のZepp Health Corporation(旧Anhui Huami Information Technology)のブランドで、最新のモデルは「GTR4/GTS4」。14日間のバッテリー持ちを謳っている。世界のスマートウォッチ出荷台数では5位に入る。YouTuberなどが「アメイズフィット」と読んでいることがあるが、日本の公式サイトには「アマズフィット」と表記されている。
関連リンク
- Watch - Apple(日本)
- Galaxy Watch、スマートウォッチ - Galaxy Wearable | Samsung Japan 公式
- Wear OS Smartwatches
- GARMIN
関連項目
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